サブスクD2Cは、近年急成長しているビジネスモデルである、サブスクリプションモデルとD2Cモデルを融合させた、最近話題となっているビジネスモデルです。
具体的には、D2Cブランドが、自社商品の販売方式にサブスクリプションの仕組みを導入する形態を指しています。
このモデルは、D2Cブランドの多くに採用されており、この仕組みを導入したことにより大きく成功するブランドも出てきているのです。
そこで今回の記事では、サブスクD2Cについて説明したいと思います。
近年、巷で話題となっているサブスクリプションは、ビジネスの世界においても高い注目を集めています。
その中でも、最近になって増えてきているのがこのサブスクの仕組みを取り入れたD2Cビジネスです。
この2つのビジネスモデルは、どちらもデジタルを活用すること、顧客を重視していることなど共通点が多いことから相性が良いと言われており、融合させることで相乗効果が得られると考えられているのです。
サブスクビジネスは、定額制のモデルと捉えられていますが、それだけではなく、従来の定期購入や頒布会と言った仕組みと同様に、代金を支払うことで、定期的に商品が届けられるサービスも人気を集めています。
この仕組みは、その都度商品を注文する必要がないことから利用する消費者の手間が省けるため、非常に利便性が高く、また、長期での継続購入が期待できることから事業者側にとっても、利点の多い仕組みなのです。
一方のD2Cビジネスは、自社で商品の企画から販売までのすべての工程を担い、消費者と直接コミュニケーションをとることに重きを置いていたビジネスです。
これにより、商品をただ売るだけではなく、一消費者をブランドのファンへと育てていくのです。
このD2Cビジネスにおいて、ファンとなった消費者は、継続して商品を購入してくれる可能性が格段に高くなります。
そして、その商品が定期的に購入する必要がある場合、サブスクの仕組みを取り入れることで、より確実に継続購入してもらうことができるようになるのです。
例えば、毎日使用する基礎化粧品やサプリメントなどの継続して利用することが望ましい健康食品などは、商品が切れる頃に定期的に購入する必要があります。
通常通りに販売しても、これらの商品はリピート購入してくれる可能性は、一般的な商品よりも高いですが、サブスクの仕組みを取り入れたほうが、より継続購入の可能性が高くなるのです。
この継続的な売り上げの確保と言うのが、D2Cビジネスにサブスクを導入する最大のメリットなのです。
実際に、現在では、サブスクの仕組みを導入することで成功を収めているD2Cブランドがいくつも存在しています。
そして、その成功したD2Cブランドにはいくつかの共通点があるのです。その共通点と言うのが、まず、定期的に購入する必要がある商品を扱っていることです。
その代表的な商品が、先ほども述べた化粧品や健康食品ですが、その他にも、シャンプーやヘアカラーなどのヘアケア商品、メンズスキンケア商品なども増えてきています。
さらに、最近では、これらの商品をより最適化するパーソナライズサービスを導入するD2Cブランドも増えています。
これらの商品はサブスク化しやすいだけでなく、パーソナライズ化しやすいと言う特徴もあるのです。
そして、この自身に最適な商品が提供されるパーソナライズサービスは、顧客満足度の向上に大きな影響があるだけでなく、サブスクにおいても、D2Cにおいても求められる顧客との関係性の構築にも役立つのです。
また、この顧客との関係を構築していることも成功しているサブスクD2Cの共通点の一つです。
D2Cビジネスは、商品を購入してもらうことだけではなく、ブランドのファンとなってもらうことを重要視しており、そのために、SNSなどのデジタルを活用し顧客との関係性を構築しています。
これは、サブスクでも同様です。
継続して利用してもらうためには、顧客との関係性の構築が欠かせないのです。
そして、この顧客との関係性の構築に必要となるのが、顧客と積極的にコミュニケーションをとっているということであり、これも成功したサブスクD2Cブランドの共通点なのです。
サブスクモデルとD2Cモデルは、両者とも近年急成長している話題のビジネスモデルです。
この2つのビジネスモデルは、両者とも今の時代に沿ったビジネスであり、ビジネスの仕組みには違いがありますが、デジタルを活用する点や、顧客を重視するという点など、共通点も多くあります。
そのため、この両者の相性は非常に良く、2つを合わせることで、両者の良い点がさらに高められるのです。
実際に、両者を融合させることにより成功しているD2Cブランドも増えており、今後もこの流れは続いていくものと予想されています。
このことから、サブスクD2Cを成功させるには、今回説明した、成功しているサブスクD2Cの共通点を参考にすることが重要となるのです。