年々消費形態が変化する中で「D2C」というビジネスモデルが主流になりつつあります。
コト付きのモノ消費とも呼ばれ、世界観を構築するブランドが多く取り入れています。
D2Cとは、従来のビジネスモデルとは大きく異なり、ブランドや企業自らが生産した商品を、直接消費者に販売する手法です。
仲介業者や小売店を挟まないので、その分のコストを大幅に削減することができるため、高品質な商品を低価格で提供することができるのです。
ブランドや企業がD2Cビジネスを行うことで、収益性が高くなることがきますし、独自のマーケティングやキャンペーンを展開することで、消費者との関係性を構築することができることが非常に大きなメリットでしょう。
だからこそ、D2Cビジネスを始めようと思われる方も非常に多いかと思いますが、実際にはまだ日本では拡大し始めたばかりのビジネスモデルですので、成功のノウハウが十分にないことも事実であり、海外のD2Cブランドから学ぶべきことは非常に多くあるでしょう。
そこで今回は、電動歯ブラシD2Cブランド「Quip」から学ぶ、D2Cビジネスの成功の秘訣について、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後D2Cビジネスの展開を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Quipとは、定期的に電動歯ブラシや歯磨き粉、フロスなどの歯のケアにまつわるものを届けてくれるブランドです。
Quipは、「シンプルで使いやすい」ということを追求しており、創業者自身の経験から、商品のデザインとUXのデザインのスキルを活かした、「本当に重要な習慣」に焦点を当てたオーラルケア商品を開発しているのです。
Quip製の歯ブラシは、通常の電動歯ブラシのように回転するのではなく、電動歯ブラシの振動を活かして歯を綺麗にし、口内のさまざまな部分に対し、磨くべき部分と磨かないべき部分をパルスで知らせてくれるのです。
プロダクト自体も、非常に小さくスマートなものも販売しており、一般的に販売されているプラスチック製の歯ブラシとは一線を画しています。
創業者が考える、歯の予防ケアが浸透していない原因は「機能が複雑」「ありきたりな商品」「現代のライフスタイルに対応していない」ということであり、Quipの製品はこれら3つの核心的な課題を解決しているのです。
また、Quipはよりシンプルな予防ケアだけでなく、最初から最後まで課題を解決することを使命と考えていますので、実際に歯科医と連携し、顧客それぞれにパーソナライズされた商品を提供しているのです。
Quipが生まれたきっかけは、創業者自身が歯医者に言った際、歯を強く磨きすぎて歯茎を傷つけてしまっていることに気付き、そしてその習慣を治すために、タイマーが付いた安価な電動歯ブラシをおすすめされたことがきっかけだと言われています。
歯を綺麗にするための、基本的な習慣を疎かにしてしまっているという課題を解決するため、シンプルで習慣化しやすいQuipが誕生しました。
また、効果的な製品マーケティングに加え、歯科医師を通じてインフルエンサーマーケティングを行い、さらに消費者からの信頼と注目を集めています。
専門知識を持ち、高度なトレーニングを受けている医療従事者がインフルエンサーマーケティングを行うことで、より深い信頼を得ることができるのです。
そして、歯科医にQuipの商品を購入してもらい、検診に行くユーザーに報酬を与えるという仕組みを作り、予防ケアを推進しているのです。
この施策は、歯科医院の患者の固定化を踏まえ、医療従事者と消費者双方の課題の解決に貢献しており、大きな注目を集めているのです。
QuipはD2Cビジネスとして、ただ商品を提供しているのではありません。
予防ケアをよりシンプルに行うために幅広い解決策を提供することを目的としているため、歯科医師ネットワークを活用した定期的に歯医者に足を運び検診するというユーザーの習慣作り、そして歯科保健の代替えサービスなど、ユーザーの歯にまつわる全てをサポートするという、D2Cビジネスならではの仕組みが、Quipの創造性と価値を高めているのです。
以上、電動歯ブラシD2Cブランド「Quip」から学ぶ、D2Cビジネス成功の秘訣についてお話させていただきました。
このように、D2Cビジネスでは従来までのビジネスと大きく異なり、確実な戦略を持った取り組みが成功へと繋がっていくのです。
顧客満足度が常に高く、顧客から支持されるような、最高のサービスを最高の価格で提供するためにも、ぜひQuipの事例を参考にしてみてくださいね。