世界中でEC市場が拡大している今、「D2C」というビジネスモデルが非常に多くの注目を集めています。
D2Cとは、Direct to Consumerの頭文字を取った略語であり、仲介業者を一切挟むことなく、商品開発から販売までのすべての流れを自社内で行うビジネスモデルのことを言います。
日本国内のD2C成功事例と言えば、再春館製薬所の「ドモホルンリンクル」、セイバンの「天使のはねランドセル」が良い事例でしょう。
両者ともに商品のイメージがしやすく、ターゲット層を明確にイメージしやすいですよね。
さらに企業のイメージとしても、アフターサービスがしっかりとされていて、丁寧で安心して利用することができる企業と思われている方も多いのではないでしょうか。
このようにD2Cは、「このブランドだから」「この会社だから」という理由で選んでもらうことが重要ですので、ブランディングが大切なビジネスモデルなのです。
今でもすでに高い注目度があるD2Cなのですが、今後の動きにもさらに期待値が高まっていることをご存じでしょうか。
そこで今回は、D2Cビジネスが今後重要度が増すと言われている理由について、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後D2Cビジネスに取り組もうと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
今後は益々、D2Cの重要度が増してくると言われる理由は、3つの視点から見ていきましょう。
まず第一に、小売業界が大幅に縮小していることが挙げられます。
小売業や卸売業の商業販売額が大きく減少していますので、実店舗を運営している企業は、店舗の閉鎖や業務縮小を余儀なくされているのでしょう。
今後も小売業界の縮小は止まらないと考えられていますので、D2Cなどの新しいビジネスモデルが求められているのです。
第二の視点としては、消費者のリテラシーが向上していることが挙げられます。
消費者のリテラシーは、年々向上しており大手ECショッピングモールでは、数百にも及ぶレビューを参考に商品を購入することができますし、SNSでもそのブランドのストーリーを見て共感し、そのブランドの商品を購入することができるでしょう。
つまり、従来では普通であったマス広告を用いた宣伝では、消費者の購買意欲を刺激することが難しくなっているのです。
今後はさらに消費者の目が厳しくなり、商品への期待値も高まってきますので、消費者の声をよく聞き、信頼関係を築くことができなければEC業界にて勝ち抜くことは難しくなっていますのでD2Cがトレンドになっているのでしょう。
第三の視点としては、サブスクリプションサービスの需要が高まってきていることも大きく関わっているでしょう。
サブスクリプションとは、月額もしくは年額利用料金を支払うことで、定期的に商品が届いたりサービスを自由に利用することができるサービスです。
サブスクリプションこそ、消費者にそのブランドやサービス自体を気に入ってもらい、「今後も購入したい」と思ってもらわなければならないからこそ、より顧客ニーズに沿った商品やサービスを提供することが重要なのです。
近年のトレンドビジネスであるD2Cは、今後の流れに関してもさらに期待値が高まっているのです。
その理由としては、ここ数年でSNSが大きく普及し、企業と消費者が直接やり取りをすることができるツールが普及していることが挙げられるでしょう。
TwitterやInstagram、YouTubeなどが普及しているため、企業は消費者に直接アプローチをすることができるようになっています。
従来までであれば、オンラインモールなどに掲載料を支払わなければ消費者に知ってもらう機会がなかったのですが、今は消費者に「良い」と思ってもらえるようなコンセプトや商品を打ち出すことができれば、消費者に見つけてもらいやすい時代になっているのです。
このような流れから結果的に「消費者と出会う機会」が非常に多くなったことが分かりますよね。
SNSの普及により、企業と消費者の出会う機会が多くなったからこそ、消費者は企業やインフルエンサーのSNSで商品知り、メーカー直販の販売サイトで商品を購入する方が多くなっているのです。
さらにECオンラインモールにもネットショップを出店することができますので、さらに販路を拡大させることができますよね。
このように、企業と消費者の直接的な接点が増えたからこそ、D2Cビジネスモデルが一般消費者に馴染むようになっているのです。
以上、D2Cビジネスが、今後重要度が増すと言われている理由についてお話させていただきました。
D2Cビジネスモデルはインターネット上ではもちろん、実店舗においても強みを活かすことができますので、「今の時代に合った新しい売り方」として注目されています。
今回お話したように、これらの理由から今後も益々市場を拡大すると予想されますので、D2Cビジネスにご興味を持たれている方は、ぜひこの記事を参考にD2Cの知識を深めてくださいね。