D2Cビジネスにおける「SNS」の重要性

D2C 2022年1月6日

今国内小売業者は、人口減少や日本市場が停滞していることによって、非常に厳しい状況が続いています。

だからこそ、ネットワークインフラや普及により、Eコマースが急速に発展していますので、アパレル業界や美容業界では、実店舗が縮小されるケースも多くなっているからこそ、改めてD2Cというビジネスモデルが注目を集めていることでしょう。

D2Cとは、ブランドやメーカーが自社内で商品の企画や製造を行い、消費者に直接商品を販売するビジネスモデルであり、主な販売チャネルはインターネットです。

デジタルマーケティングのインフラが整備され、メーカーが直接消費者にアプローチしやすくなったことで、高品質な商品を低価格で消費者の手元に届けることができるようになったのです。

そのアプローチ方法として最も重要視されているものが「SNS」でしょう。

D2Cビジネスを行う上では、SNSを活用することは必須と言っても過言ではありません。

そこで今回は、D2Cビジネスにおける「SNS」の重要性について、詳しくお話させていただきたいと思います。

今まさにD2CビジネスでのSNSの知識を得たいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Contents

D2CはEコマースと異なるブランディング戦略

D2Cは製造者が消費者に直接商品を販売するビジネスモデルであるからこそ、ブランディング戦略は、従来までのEコマースやBtoCビジネスとは大きく異なります。

従来までのEコマースは、チラシのイメージが多かったかと思うのですが、D2Cビジネスではこのようなセールスではなく、ブランドメッセージやブランドストーリーなどの価値観を重視し、この情報を一貫して発信することを重視しなければなりません。

これを叶えるためには、SNSを活用することは必要不可欠になっているのです。

・マーケットイン戦略との相性が良い

従来までのビジネスモデルであれば、プロダクトアウト戦略であったのですが、基本的にD2Cビジネスではマーケットイン戦略を採用します。

つまり、基盤は顧客の需要として考え、商品やサービスを展開していくのです。

顧客がどのような商品を求め、その商品によってどのような体験を得たいと思っているのか、ということを綿密なマーケティング調査によって明らかにし、それを実現するために自社商品を展開していく、ということが、マーケットイン戦略の基本です。

D2Cビジネスには非常に重要な戦略ですので、顧客とのコミュニケーションツールになるSNSを活用し、顧客の声をキャッチアップして商品に反映させることが重要です。

・データドリブンビジネスに強い

マーケットイン戦略を的確に実現するためには、データドリブンなビジネスモデルを欠かすことができません。

SNSは、インプレッション率やシェア率、反応率、顧客ペルソナなど、さまざまなデータを収集し、分析することができます。

従来までのWebサイトでもある程度の分析はできたのですが、SNSでは顧客ひとりひとりの顧客行動や反応を細かく得ることができますので、より一人一人に適したサービスを展開することができるのです。

SNSを適切に運用することで、より精度の高いデータに基づき、的確にビジネスを進めることができるでしょう。

・ミレニアル世代やZ世代の情報収集手段である

D2Cビジネスでの主なターゲット層は、ミレニアル世代やZ世代であることが多く、このミレニアル世代は日常的にSNSを情報収集手段として活用しています。

またさらに、ミレニアル世代の下であるZ世代に関しては、よりSNSの重要性が増しており、Z世代の情報収集は検索エンジンではなく、SNSでのハッシュタグ検索が当たり前になっています。

このような世代の傾向がありますので、ミレニアル世代とZ世代を主なターゲットとしているD2Cは、SNSが最もリーチしやすいと考えられるでしょう。

・ブランドファンを獲得しやすい

ブランドの売上に貢献し、そのブランドに愛着を持つ人、そのブランド商品を何度も購入している人、新商品を必ずチェックしている人、周囲の人に好意的な意見を発信する、そのブランドの「ファン」は、D2Cビジネスにおいて非常に重要な存在です。

SNSは顧客にファンになってもらいやすい場でもありますので、ファンマーケティングに注力しなければなりません。

今の時代、消費者が実際にファンになる大きなきっかけは、SNSによるUGCであることが分かっており、SNSによるブランドの認知こそ、顧客をファンに変える第一歩なのです。

また、企業の公式アカウントのみならず、一般人やインフルエンサー、著名人などのSNSの発信に大きな影響力を持っていますので、このような人にそのブランドのファンであることが認知されると、よりブランド認知が拡大し、次々とファンを獲得することができるサイクルが出来上がるのです。

そもそもSNSは」一般人やインフルエンサーの情報発信の場であると考えられますので、人が思わず共有したくなるような魅力的なブランドストーリーや世界観を構築することこそ、D2Cブランディングの成功を左右する大きな要素になっているのです。

以上、D2Cビジネスにおける「SNS」の重要性について、詳しくお話させていただきました。

D2CビジネスにおけるSNSは、顧客とコミュニケーションを取り、新しい認知や新規顧客獲得に繋がる重要な場です。

D2Cビジネスでの内容でのさまざまなメンでも重要度が非常に高いので、ぜひ自社に合ったSNSを選定し、有効活用し、売り上げに繋げてくださいね。