D2CWebサイトでWorpressを活用する際のセキュリティ対策

卸売業者や仲介業者を介すことなく、自社ECチャネルやSNSアカウントなど、さまざまなチャネルより、商品や情報を直接消費者に届ける「D2C」というビジネスモデルが、今多くの企業やブランドから注目を集めていることでしょう。

実際今では、メンズやレディースのアパレルブランドやコスメブランドにおいては、D2Cビジネスの成功事例が非常に多くなっており、スタートアップとしてD2Cビジネスを始めるブランドも非常に多くなってきています。

D2Cビジネスは、基本的に自社ECチャネルを経由して、顧客とコミュニケーションを取り、商品を販売していきますので、Webサイトやブログを立ち上げることは必須になっています。

その際に、「Wordpress」を活用してWebサイトやブログを立ち上げる方も多いのではないでしょうか。

WordPressは、基本的にライセンス費用が無料で、手軽に使うことができることから、ECサイトのコンテンツマーケティングにおいても広く活用されています。

非常に利便性の高いソフトウェアですので、利用される方も非常に多いのですが、このWordPressはセキュリティ対策を怠ってしまうと非常に大きなリスクがあることをご存知でしょうか。

そこで今回は、D2CWebサイトでWordPressを活用する際のセキュリティ対策について、詳しくお話させていただきたいと思います。

これからWordPressでWebサイトを立ち上げようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

WordPressを利用する全てのブランドがリスクを背負う

WordPressを利用する全てのブランドが、もしセキュリティ対策を怠ってしまった場合、悪意のある第三者から攻撃を受けるリスクがありますので、不正アクセスの対策やWebサイトの改ざんを防ぐための対策が欠かせません。

もちろん、WordPressはセキュリティ的にも優れていますので、正しい使い方をすれば簡単に攻撃はされることはないのですが、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。

WordPressをはオープンソースのソフトウェアでありますので、もし弱いシステムを発見されると、その弱点を突かれたサーバー攻撃が発生しやすいのです。

世界でも広く活用されているからこそ、サイバー攻撃を無差別に行う側にとっては、非常に効率が良く、ターゲットになりやすいと言われているのです。

さらにその攻撃は、WordPress本体だけでなく、WordPressのプラグインまでも狙われてしまう場合も少なくはないのです。

WordPressでの想定される損害

Webサイトへ不正アクセスを行う目的は、主に個人情報やクレジットカード情報を盗んで換金する金銭目的、もしくは世間を騒がせて自己満足をする愉快犯、ライバル企業を妨害する組織犯罪や産業スパイなどでしょう。

想定される被害としては、まず不正アクセスによってWebサイトが改ざんされることでしょう。

この場合、企業の信用問題に関わりますので、ビジネスチャンスを失ってしまいますし、ユーザーが離れるリスクがあります。

また、Webサイトに外部リンクを埋め込まれることもあります。

この場合もそのWebサイトの信用問題にかかわりますし、ECサイト上でユーザーが偽の決済画面に誘導され、クレジットカード情報が盗まれる可能性もあります。

そして、スパムメールの踏み台にされることもあります。

そうなると、自社が把握していない段階で知らない他社に迷惑を書けてしまったり、不正ログインを受けた被害者であるにも関わらず、スパムメールの加害者になってしまい、社会的責任を問われる可能性があるのです。

WordPressのセキュリティ対策

WordPressの基本的なセキュリティ対策としては、「パスワードを複雑にする」「アクセス制限をかける」「ファイル制限をかける」「常に最新のバージョンを保つ」「しっかりプラグインを管理する」ことでしょう。

パスワードが短かったり簡単に推測できるような文字列では、総当たり攻撃によってログインされてしまいますので、パスワードは出来るだけ複雑で、パスワード生成サイトを活用するなど、意味を持たない文字列が良いでしょう。

そして、アクセス制限に関しては、管理画面にて「ベーシック認証」をを個なうことで、ベーシック認証のIDとパスワード、WordPressでのIDとパスワードの二段階認証が行われますので、セキュリティレベルが上がります。

また、IPアドレスを制限することで、Webサイトの管理者のIPアドレスのみのアクセスを許可しますので、海外からの不正アクセスも防ぐことができるので、有効でしょう。

その他でも、攻撃を受けやすいファイルに制限をかけたり、無効化にすること、そして常に最新バージョンを保ち、その都度判明している不具合等を修正すること、プラグインを必要最低限に抑え、最新バージョンを保ち、使っていないプラグインは削除することで、セキュリティリスクの低減に繋がります。

まとめ

以上、D2CWebサイトでWordPressを活用する際のセキュリティ対策についてお話させていただきました。

D2CビジネスではWebサイトを構築することは必須でありますし、WordPressを活用する企業が非常に多いです。

企業の規模や認知度に関わらず、すべての企業がサイバー攻撃の対象になる可能性がありますので、ぜひこれらの損害を理解し、基本的なセキュリティ対策をしっかり行ってくださいね。