近年、D2C市場は著しく成長し、あらゆる業界からD2Cブランドが次々と誕生しています。
しかし、それらのD2Cブランドのすべてが成功できるわけではありません。
順調に成長していくブランドと苦戦するブランドに分かれ、苦戦するケースの中には撤退するブランドも多く存在しているのです。
そして、成長するブランドには共通する特徴があり、その特徴が成功の重要なポイントとなるのです。
そこで今回の記事では、成長するD2Cブランドの特徴について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
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現在、D2Cビジネスに参入する企業は増加し、D2Cブランドも数多く誕生しています。
この中で、成功しているD2Cブランドは様々なメディアから注目されることが多く、成功事例ばかりが取り沙汰されているように見受けられます。
そのため、D2ブランドを立ち上げれば成功できると言うような安易な考え方で、D2Cに参入するケースも増えているようです。
しかし、そのようなブランドが成功できるほど、D2Cビジネスは甘くはありません。
成功しているD2Cブランドには、成功するだけの大きな理由があり、これは現在成長しているD2Cブランドも同様なのです。
そして、それらのD2Cブランドにはいくつかの共通する成功のポイントがあるのです。
その成功の共通点として、まず挙げられるのが、集客のチャネルが確立されていると言うことです。
成功している、もしくは現在成長しているD2Cブランドは、必ずそのブランド独自の集客のチャネルを持っているのです。
そして、そのチャネルを最大限に活用し、多くの顧客を集めているのです。
このチャネルとは、具体的にはデジタル広告やアフェリエイト、SEO、そしてFacebook、Instaglam、Twitter、YoutubeなどのSNSです。
これらのチャネルの中から、複数のチャネルを活用しているケースが多いですが、最低でも1つは必ず活用しているのです。
もちろん、D2Cビジネスでは、SNSなどを活用するのは当然のことですし、苦戦しているブランドでもこれらのチャネルを利用しているケースは多くあります。
しかし、ただ利用しているだけでは意味がないのです。
これらのチャネルをうまく活用し、フォロワーを着実に増やしていたり、エンゲージメントの高い状態を保つことができていなければならないのです。
成功しているD2Cブランドは、これができているのです。
次に挙げられるのが、既存の顧客が新たな顧客を連れて来てくれるループができていると言う事です。
これは、前述の集客チャネルで獲得した顧客が、顧客自身の持っている繋がりから新たに顧客を連れて来てくれることになります。
この繋がりとは、実際の友人や知人の場合もありますし、SNS上で繋がっている関係の場合もあります。
また、顧客自身がSNS上でD2Cブランドに対し好意的な投稿をした際に、それに共感したフォロワーと言うこともあります。
どのような繋がりであっても、顧客が他の顧客を一人でも連れてきてくれれば顧客は倍になるわけです。
そして、その繋がりが増えれば増えるほど、新たな顧客を積み上げていくことができるのです。
最後に挙げられるのが、購買頻度の高い商材、もしくは高単価の商材を取り扱っていると言うことです。
例えば、1年間に1度買えば十分な商材と、12か月間毎月買う必要がある商材では、その売り上げは12倍も異なり、前者が後者と同じだけ売り上げを上げるには、12倍の顧客を集めなくてはならないのです。
また、同様に、単価が100円の商材と単価が1000円の商材では、売り上げが10倍も異なります。
従って、順調に売り上げを上げたいのであれば、購買頻度の高い商材、もしくは高単価の商材を取り扱う必要があるのです。
この購買頻度の高い商材とは、例えば、基礎化粧品やサプリメント、消耗品など、継続して利用することが推奨される商材が該当します。
高単価の商材は、種類が限定されるわけではありませんが、その価格に見合った高品質な商材であることが求められます。
D2Cで成功しているブランドには、上記のような共通点があり、よって、成功するためには、この共通点を持たなければならないのです。
特に、注目すべきであるのが、初めに説明した集客チャネルと言う共通点です。
D2Cビジネスでは、SNSを利用して集客を行うのが一般的であり、実際に、ほとんどのD2CブランドがSNSを利用しています。
それにもかかわらず、成功するブランドとそうでないブランドに分かれてしまうのは、活用の仕方に大きな違いがあるからです。
その違いとは、SNSをどのような目的で利用しているかということです。
成功しているブランドは、SNSで顧客と繋がることを目的としています。
その繋がりが結果として、売り上げに繋がるのです。一方、その他のブランドは、SNSで商品の宣伝を行い、初めから集客することを目的としているのです。
SNSとは、そもそもコミュニケーションをとるツールであり、ユーザーもコミュニケーションを求めて集まってくるのです。
そこで、従来の広告のようなあからさまな宣伝を行っても、受け入れられることはありません。
SNSを効果的に活用するためには、SNSのコミュニケーションツールの役割を最大限に活かすことが重要であり、成功しているD2Cブランドはこれに成功しているのです。
D2Cブランドは増え続けていますが、順調に成長するブランドもあれば、上手くいかないブランドもあります。
その成否を分けるのが、今回説明した成功しているブランドの共通点です。
これだけですべてが上手くいくと言うわけではありませんが、成功するためには必要な共通点であり、これを持つことで成功へと近づくことができるのです。