余ってしまったD2C商品を売り切る方法

企業やブランド、個人が小売店舗や流通業者を介さずに、
自社ECサイトを用いてユーザーに直接商品やサービスを販売する「D2Cビジネス」が近年、ビジネス界で最も話題になっているビジネスモデルでしょう。

アメリカではここ数年で、多くのD2Cブランドが巨額の資金調達を達成し、ユニコーン企業となっており、日本においてもスタートアップを中心にD2Cビジネスをスタートさせる企業が多くなっています。

D2Cビジネスに限らずEC事業者にとって、「在庫」の課題は古くからの問題点になっており、D2Cだからこそ在庫の悩みが増えた方も多いのではないでしょうか。

なぜD2Cでは在庫が大きな課題となるのでしょうか。

その理由には、
在庫発注から補充までのリードタイムが長くなっていること
広告とCPAが合致することで突然新規顧客が急増し、予定よりも早く在庫を消化してしまうこと
LTVによって必要な在庫数が変わってくることが主な理由として上げられるでしょう。

これらの理由によって在庫コントロールが難しくなり、最終的に大量の在庫を抱えたままビジネスをストップさせなければならず、そのまま負債となる場合も少なくないのです。

そこで今回は、余ってしまったD2C商品を売り切る方法について、詳しくお話させていただきたいと思います。

D2Cビジネスでの在庫に課題を持たれている方、効率よく商品を販売したいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。 <a href=”https://telemarketing-one.com/%E5%8D%98%E5%93%81%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%88%E9%80%9A%E8%B2%A9/business-model-2/”>https://telemarketing-one.com/%E5%8D%98%E5%93%81%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%88%E9%80%9A%E8%B2%A9/business-model-2/</a>

在庫処分方法

市場が変化してしまった場合、思っていたよりもい需要が無かった場合、もしくは突然広告の数字が悪化して、新規顧客の獲得が困難になってしまった場合、在庫を抱えてしまう状況になってしまうでしょう。

在庫を持っていることは、その分企業としての損失に繋がってしまいますので、できるだけ在庫を持たず、売り切りたいと考えますよね。

在庫処分として考えた場合には、「既存顧客に大幅な割引セールを行う」「買い取り業者へ投げ売りする」「損切と判断して商品を廃棄する」という3つの方法がありますが、まずはビジネスとして少しでも利益を追うためには、「既存顧客に大幅な値引きセールを行う」ことに注目してみましょう。

 

〇定価から大幅な割引セールを実施する

既存顧客に対し、大幅な割引セールを実施することは、商品を売り切るためには最も良い方法です。

たとえば、原価が700円、販売定価が6,000円の商品を取り扱っているとしましょう。

原価を回収することのみに注力し、在庫処分セールとして「6ヶ月分6個で9,000円・送料手数料無料」、そして「12ヶ月分12個で14,000円・送料手数料無料」という2種類のキャンペーンを用意したとしましょう。

この2種類のキャンペーンを既存顧客に向けてHTMLメール配信を行い、そのメール上に購入ボタンを載せ、そのキャンペーンの魅力がより伝わるようなライティングを加味したメール設計を行い、そして6ヶ月分と12ヶ月分のセールに繋がる導線を作りました。

このキャンペーンは既存顧客に向けられたものでありますので、購入ページまで進めば会員ログインをしてもらわなければなりません。

ですが中には、ログインIDやパスワードを忘れてしまう場合もあることでしょう。

この場合、また再設定を行って購入するまでの意欲がないとなると、購入には至りませんよね。

その対策として、メール配信の際にその顧客ごとにログイン情報を明記して、顧客が簡単な手続きで購入することが出来るようにする方法が良いでしょう。

メールマガジンの受信を許可している顧客に限られてしまうものの、あくまでも過去に商品んを利用してくれた顧客に対するオファーですので、もし今休眠状態であっても過去の満足度が高ければ、再度商品を購入してもらうことができるでしょう。

全体の会員すべてに一斉にメール配信をするのではなく、まずは人数を決めて配信を行い、そしてその反応を見てリスクや改善点を見直し、効果を最大化するためのPDCAを実行していきましょう。

これらを行うことで、この余った商品を売り切ることが出来る可能性が高く、負債が利益に変わるのです。

 

まとめ

以上、余ってしまったD2C商品を売り切る方法についてお話させていただきました。

「商品を売り切りたい」「在庫一掃したい」と思われる多くの場合、新商品の展開が多いかと思いますので、顧客に「今のうちに購入しておかなければ」と思わせることが重要です。

だからこそ、まとめ売りのキャンペーンを行い、いかにお得に良い商品を購入してもらえるか、ということが重要なポイントになるでしょう。

在庫を多く抱えてしまい、早く売り切り次の戦略を考案したい、と思われている方は、ぜひさっそくこの方法を試し、効率よく商品を回転させ、D2Cビジネスを行ってくださいね。