Z世代を理解しなくてはD2Cで成功できない!

D2Cビジネスは、デジタルを最大限に活用するビジネスであり、そのターゲットもデジタルを日常的に利用する世代が中心となっています。

そして、そのターゲットと言うのが、ミレニアル世代、そして、その次の世代となるZ世代です。

この2つの世代は、デジタルネイティブ世代として一括りにされることが多いのですが、同じように見えても違いはあり、それを理解しなくてはならないのです。

そこで今回の記事では、Z世代の特徴と重要性について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

D2Cがターゲットとする世代とは?

今やD2Cは、一般にも広く認知されるビジネスとなっていますが、その歴史は浅く、誕生したのは、まだほんの数年前です。

そのD2Cがここまで急速に成長することができたのは、デジタルの進化が大きな要因です。

そして、そのデジタルと相性の良い消費者をターゲットすることで、D2Cは数年と言う短い期間で市場を拡げることに成功したのです。

そして、そのターゲットと言うのが、デジタルネイティブ世代と呼ばれるミレニアル世代、Z世代です。

この2つの世代は、今後消費の中心となっていく世代であり、ミレニアル世代に至っては既に中心的存在となりつつあります。

D2Cビジネスは、自社ECで商品を販売し、SNSを活用してマーケティングを行うと言う、デジタルを最大限に活用するビジネスです。

それ故にターゲットとなるのは、デジタルに抵抗感を持たない世代であり、これらをターゲットとしているブランドが多いのです。

しかし、気を付けなければならないのが、この両者は同じではないということです。

現在は、マーケティングにおいても、ミレニアル世代を軸として考えていますが、それがすべて同じように通用するわけではないのです。

両者は、デジタルネイティブ世代として、一括りに考えられることが多いですが、全く別の世代として考えることが必要なのです。

ミレニアル世代とZ世代

ミレニアル世代は、1980年頃から1995年頃に誕生した世代のことを指しています。

特徴としては、成長していく過程において、インターネットが一般家庭に普及した影響を大きく受けており、インターネットを通じて世界中の人々と繋がることにあまり抵抗を感じないということがあります。

ただし、経済が低迷し、それによる格差も経験しているため、経済に対する期待が低く、消費に消極的な傾向が高いのです。

積極的に消費活動を行い、所有物を増やすのではなく、共有することを選ぶのです。

一方のZ世代は、このミレニアル世代の次の世代に当たり、1995年頃から2010年頃に誕生した世代のことを指しています。

特徴としては、物心がつく前からインターネットが身近なものであり、成長していく過程において、スマートフォンが広く普及していった影響を大きく受けていることがあります。

SNSについて言えば、ミレニアル世代がSNSに触れたのは、既に成長してからのことですが、Z世代は、成長段階、もしくは物心がつく前からSNSは広く普及していたのです。

この特徴は、ミレニアル世代とそれほど変わらないように思えますが、デジタルとともに成長した世代と生まれた時点からデジタルが身近なものであった世代では、デジタルに対してだけでなく、世の中の全ての事柄に対する感覚に大きな違いが生じるのです。

先ほど述べたように、ミレニアル世代はインターネット上において、世界中の人と繋がる事にあまり抵抗を感じない傾向が高いですが、これがZ世代の場合、全く抵抗を感じることがないのです。

この感覚の違いは思っているよりも大きなものなのです。

また、Z世代も同様に、消費に積極的ではありませんが、その理由にも違いがあります。

Z世代は、生まれた時点から既にモノが溢れる時代に育ち、既に満たされた状態であることから、消費することに意味を見出せないと言う傾向があるのです。

ミレニアル世代と同様、所有物を増やすことに消極的であることに変わりはないですが、モノを共有することだけではなく、どんな有益な体験ができるか、そしてその体験を共有することに価値を感じるのです。

これらのことから分かるのは、この2つの世代は、ともにデジタルネイティブと呼ばれてはいますが、よりその傾向が高いのがZ世代なのです。

このZ世代は、複数のSNSを苦もなく使いこないし、新しい機能も臆することなく活用していきます。

そして、SNSにおいて、様々な人たちと積極的にコミュニケーションをとっていくのです。このSNSにおけるコミュニケーションは、体験の共有にも利用されます。

有益な体験をすることができたら、それをSNSで発信し、多くの人とそれを共有することに価値があると考えるのです。これからのD2Cは、このZ世代を取り込んでいかなくてはなりません。

そのためには、その特徴を理解し、その心を掴むことが重要となるのです。

まとめ

D2Cビジネスは、ミレニアル、Zと言うような、デジタルに抵抗のない若い世代をターゲットとするビジネスです。

しかし、若い世代と一口に言っても、それぞれ育ってきた環境は異なるため、その特徴にも違いがあるのです。

現在は、ミレニアル世代がターゲットとなっており、その特徴に合わせたマーケティングが有効となりますが、それがZ世代に通用するとは限りません。

Z世代には、その世代特有の特徴があり、Z世代を取り込むためには、それを深く理解することが必要なのです。