サブスクビジネスを導入する企業は、近年増え続けており、現在も市場には続々と新たなサービスが誕生しています。
しかし、サービスが増える一方で、集客に苦戦するサービスも多く、撤退するサービスも出てきています。
そうならないために重要となるのが、顧客のファン化です。
サービスの利用者を、サービスのファンとすることができれば、簡単に離脱されることもなく、長く継続して利用してもらうことができるのです。
そこで今回の記事では、サブスクに重要な顧客のファン化について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
サブスクリプションビジネスは、もはやビジネスのスタンダートとなる勢いで進化しており、現在でも多くの企業がサブスクビジネスに高い関心を示しています。
しかし、それら全てが成功できると言うわけではありません。
サブスクを導入すれば上手くいくと言うわけではありませんし、実際に、現在も多くのサブスクサービスが苦戦しているのです。
そのような状況の中で、サブスクビジネスを成功させるためには、多くの消費者の支持を得ることが必要です。
さらに、サブスクは、継続して利用してもらうことで、収益を上げることができるビジネスであるため、獲得した消費者にできる限り長く利用してもらう必要があるのです。
そして、そのために重要となるのが、顧客をそのサブスクサービスのファンとすることなのです。
従来、サービスを利用する消費者は、あくまでも利用者でありました。
それが、継続して利用することで顧客となり、さらに続けることで優良顧客へと成長していくのです。
単にサービスを利用するだけの利用者は、そのサービスが必要がないと判断すれば、すぐに利用を止めてしまいます。
それは、単にそのサービスが便利だったから、必要であったから利用していただけであり、そこに愛着などは存在しないのです。
しかし、サブスクのように、継続して利用してもらわなければ収益を上げることができないビジネスの場合、単なる利用者だけではビジネスとして成立しなくなってしまうのです。
サブスクビジネスでは、全ての利用者にそのサービスとファンになってもらわなくてはならないのです。
ファン化が必要な理由を、分かりやすく有名人で例えてみましょう。
まず、テレビのバラエティ番組に良く出演しているバラエティタレントと、有名ミュージシャンがいたとします。
バラエティタレントの方は、テレビ番組で見かけることは多いですが、自身の冠番組を持っているわけでもなく、あくまでも多くの出演者の一人と言う程度の扱いです。
このようなバラエティタレントに何かスキャンダルがあった場合、テレビ番組は番組への影響を考え、このバラエティタレントの出演を取りやめ、このタレントはテレビ番組から姿を消すことになります。
一方、ミュージシャンに同じようなスキャンダルがあったとしても、楽曲が消えることはありません。
さらに、また新しい楽曲を作り出せば、売り上げをあげることも可能です。
この両者の違いは、ファンが付いているかどうかと言うことです。
バラエティタレントは、テレビ番組に出演することで、認知度を上げることはできるかもしれませんが、単なるタレントと言うだけでは熱狂的なファンを作り出すことは困難です。
単に、多くの消費者に知られていると言うだけであり、このタレントでなければいけないと言う程の価値はないのです。
しかし、ミュージシャンは、有名であれば必ず一定数の熱狂的なファンが存在します。
そして、そのファンは、一度のスキャンダル程度では離れていくことはないのです。
このファンを持っているかどうかが、この両者の大きな違いであり、ファンが多ければ多いほど、収入も安定しますし、何か問題があった場合でも収入が途切れることはないのです。
このように、ファンとなった消費者は、簡単には離れていかないものであり、これは、ビジネスにおいても同様なのです。
そのサービスに愛着を持ち、長く利用することでしっかりと関係性が構築されていれば、簡単なことで離れていくことはありません。
サブスクビジネスにおいても、利用者をサービスのファンとしてしまえば、長く継続して利用してもらうことが可能なのです。
そのため、サブスクビジネスを成功させるためには、ファンを作り出す、すなわち、単なる利用者をサービスのファンに育成していくことが重要となるのです。
そして、ファンを育成していくには、利用者の求める商品やサービスを常に提供していくことが必要となるのです。
サブスクビジネスは、その特徴から、利用者に長く継続して利用してもらうことが欠かせません。
しかし、同じようなサービスが増えれば、利用者は簡単に他のサービスに移行してしまいます。
サブスクビジネスで成功するためには、このような安易な離脱を防いでいかなくてはなりません。
そして、これを防ぐためには、今回説明したように、利用者をファンに育成することが重要となるのです。