経験者はほんの一部?サブスクは意外と普及していない!

サブスクリプションサービスは、近年注目されているビジネスモデルであり、その市場は年々拡大を続けています。

現在では、消費者の生活に欠かせないサービスとなりつつあると言われていますが、実際には、この状況は若い世代に限られているようです。

若い世代では、サブスクサービスの認知度は高く、利用者も増え続けていますが、世代によっては、サブスクを利用したことがないどころか、サブスクを知らない人もいまだに多く存在しているのです。

そこで今回の記事では、サブスクは本当に普及しているのかについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

サブスクサービスは本当に利用されているのか?

サブスクリプションサービスは、ここ数年の間に急速に普及したビジネスモデルです。

その仕組みは、従来のように、商品を購入するために対価を支払うというのではなく、商品を利用する権利を得るために対価を支払うというものであり、基本的には、月額定額制のモデルとして知られています。

代表的なサービスは、ソフトウェア、音楽、動画などのデジタル配信サービスであり、これらのサービスは、現在においても最も支持を集めているサービスとなっています。

現在ではその他にも様々なジャンルに普及しており、モノを扱うサービスや飲食系のサービスなど、あらゆるサービスが提供されています。

このように、サブスクサービスは、消費者の生活の一部となっているといわれるほど、様々な分野に広まり、消費者の生活に関わるあらゆるサービスが提供されています。

しかし、実際にはサブスクサービスを利用したことのない消費者も多く、世代によっては、サブスクサービスを知らないという消費者も少なからず存在しているのです。

サブスクサービスは、デジタル配信サービスに代表されるように、デジタルを活用するサービスです。

そのため、利用者もデジタルにある程度慣れていなければなりません。

現在、消費の中心となりつつある若い世代は、デジタルに対し抵抗感がなく、日常的にデジタルを活用しています。

そのため、サブスクサービスを利用することにも抵抗がなく、サブスクサービスの利用率も高く、現在利用していない場合でも、一度は利用したことがあるという経験者が多いのです。

しかし、その一方で、デジタルに苦手意識があり、オンライン上で商品を購入したり、サービスを利用したりすることに抵抗を感じる消費者も多く存在します。

そして、そのような消費者が特に多いのが、50代以上の高齢世代です。

この世代は、若いころからデジタルが身近に在った若い世代とは異なり、デジタルに触れるようになったのは、年を取ってからです。

そのため、デジタルに対し抵抗感があり、日常的にデジタルを活用している人が少ないため、サブスクサービスを利用している人も少ないのです。

実際に、50代以上の高齢層を対象に行われた調査では、サブスクサービスを利用したことのある人は、1割程度しかいないという結果が出ています。

さらに、サブスクサービスを知っているかと言う問いに対しては、約6割の人が全く知らないと答えているのです。

これからのサブスクは高齢世代を取り込むことが必要!

上記のように、サブスクサービスは、高齢世代には、全くといって良いほど普及していません

そもそも、サブスクサービスのターゲット層は、デジタルに親和性の高い若い世代であるため、高齢世代に認知されていないことは仕方のないことともいえるのです。

しかし、高齢世代と言っても、現代の高齢者は昔よりも若々しい人が多くなっています。

高齢世代の中でも若手である50代、60代に至っては、現役として働いている人がほとんどです。

さらに、この世代は、経済的に余裕がある人が多く、行動もアクティブで消費にも積極的です。

サブスクサービスが、消費者の生活に欠かせないサービスであるのならば、このような高齢世代からも支持される必要があります。

日本は高齢化が進み、人口は減少を続けている国です。

そのため、現在においては、若い世代よりも高齢世代のほうが圧倒的に多いのですから、この世代を取り込むことはビジネスとして非常に重要な事なのです。

この世代を取り込むことができれば、サブスクはさらに成長することが可能となり、本当の意味で広く普及したビジネスといえるようになるのです。

まとめ

サブスクサービスは、インターネット上では、あらゆるメディアに取り上げられ、サブスクという名を目にしない日はないと言うほど注目されています。

しかし、それは、インターネット上に限られ、インターネットを日常的に利用していない人からすれば、サブスクの名前さえそれほど耳にする機会はないのです。

サブスクが消費者の間に広く普及したというのであれば、そのような人たちをも取り込むことが必要であり、それによってサブスクサービスはさらに成長することができるのです。