サブスクリプションビジネスに導入すべき「Amazon Pay」

数年前と比較すると、今EC業界は非常に大きな転換期を迎えています。

競合となる商品が世間に溢れているからこそ、広告の費用対効果を示すCPAも上昇しています。

つまり、ネットショップに商品を掲載するだけでは売れることが難しく、EC業界で生き残ることが難しくなっているのです。

このような状況において、EC事業者が注視すべきことは、新規顧客にいかにリピートしてもらうことができるか、ということでしょう。

一人一人の顧客に自社商品やサービスに満足してもらい、より長く継続利用を促し、広告費用の相対コストを下げる、ということがEC業界で生き残るためには重要なのです。

だからこそ今、サブスクリプションビジネスが非常に大きな注目を集めていますよね。

サブスクリプションビジネスとは、料金を支払うことで、一定期間サービスを受けることができるビジネスモデルです。

従来のビジネスモデルとは大きく異なり、利用料金×顧客数で計算され、定められた期間一定金額が支払われますので、売上の見通しを容易に立てることができるのです。

サブスクリプションビジネスにおいても、いかにしてCVRを向上させ、LTVを最大化させることが重要なのですが、サブスクリプションビジネスと非常に親和性の高い決済方法をご存知でしょうか。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスに導入すべき「Amazon Pay」について、詳しくお話させていただきたいと思います。

サブスクリプションビジネスを成功させたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Amazon Payを導入するメリット

一見、決済方法に関しては、EC業界が抱える課題とはあまり関連性が無いようにも思えますよね。

ですが、サブスクリプションの決済方法の選択肢にAmazon Payを追加することで生まれるメリットがあるのです。

それは、
「Amazonアカウントさえあれば決済をすることができるので、販売に結びつきやすいこと」
「都度支払う現金決済とは異なりますので解約されにくいこと」
「Amazonとブランドの一部の顧客情報を利用することができる」

という点でしょう。

Amazon PayとCVRの向上の関係性

今、日本では2人に1人がAmazonアカウントを持っていると言われていますので、非常に多くの方がAmazonアカウントを利用して買い物をしています。

Amazon Payとは、このAmazonアカウントをAmazon以外のECサイトでログインや決済をすることができるシステムであり、これを導入することでCVRの向上に繋がります。

CVRを向上させるためには、商品の魅力はもちろんですが、LPやECサイト自体も消費者にとって魅力的でなければなりません。

このように聞くとデザイン面を重視してしまうかと思いますが、LPやECサイトの魅力を決めるのは、デザインだけではなく、「フォームの入力のしやすさ」も重要なポイントなのです。

あるデータによると、商品購入時、ユーザーが1からフォームへ個人情報を入力し購入手続きを行った際、8割以上ものユーザーがフォームの入力過程において離脱してしまっている事実もあるのです。

商品、LP、サイトデザインの魅力、そしてEFOの徹底こそ、CVRの向上に欠かすことができず、それと非常に相性が良いものこそ「Amazon Pay」なのです。

Amazon Payは消費者がAmazonで利用しているメールアドレスや電話番号やパスワードを入力することで、購入の際に必須となる個人情報が自動的にフォームに入力されます。

この入力の一部を省略させることで、従来まで消費者が抱いていた「面倒」という感情を取り除き、CVRが向上する傾向にあるのです。

Amazon PayでLTVが上昇する

通常の現金支払の決済方法よりも、Amazon Payを選定した顧客のLTVは上昇傾向にあります。

そもそも、クレジットカード自体がLTVの上ではAmazon Payに近い水準でありますが、手元にクレジットカードを用意しなければなりませんので、カゴ落ちの可能性が考えられます。

もちろん商材によっては多少の違いがあるものの、Amazon Payはなぜ高い水準を維持することが出来ているのでしょうか。

たとえば、あなたが契約しているサービスを解約しようと思ったときはどんな時でしょうか。

自社商品やサービスを顧客に訴求する際、価格の割安感をアピールすることが多いかと思いますが、それに反応する消費者は「コストに敏感」である可能性が高いでしょう。

そうなると代金引換で商品を受け取るなど、消費者に「節約」の意識を持たせてしまうと、それも立派な離脱要因になるのです。

だからこそ、Amazon Payはクレジットカードと同じように、消費者に対してコスト意識を低減させ、消費を促しやすい決済方法であると言えるでしょう。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスに導入すべき「Amazon Pay」についてお話させていただきました。

Amazon Payを導入することで、自社サブスクリプションビジネスにより良く働き、非常に良い影響を与えるでしょう。

決済手数料などのデメリットはもちろんありますが、広告から得ることができるCVRの恩恵と比較すると、デメリットを感じさせないほどのサービスです。

決済方法にAmazon Payを導入していない場合は、ぜひこの機会に検討されてみてはいかがでしょうか。