どのようなビジネスモデルにおいても、いかに効率良く収入を得ることができるか、ということが重要になってくるでしょう。
このための方法のひとつとして、今大きな注目を集めているビジネスモデルが、「サブスクリプション」です。
サブスクリプションとは、定期的に何かを購入するという意味を持っており、所定の料金を支払うことで、1ヵ月間、もしくは1年間など決まった期間内は、商品やサービスを自由に利用することができる、という仕組みです。
よく似た意味を持つビジネスモデルでは「定額制」のサービスもあるのですが、定額制に関しては単に料金を払ってモノを提供するということに対し、サブスクリプションは顧客との関係性の継続を重視しています。
料金プランを充実させたり、ユーザーフレンドリーな制度を設け、顧客の取り込みを図っています。
サブスクリプションビジネスの売り上げを上げるためには、さまざまな分析を行うことが大切なのですが、その分析の中でも特に重要なことが「顧客属性」であることをご存知でしょうか。
顧客をより直接的に把握することが、現状の改善や次の施策、対策に繋げることができるのです。
そこで今回は、サブスクリプション集客における「顧客属性」を把握する重要性についてお話させていただきたいと思います。
サブスクリプションビジネスの集客知識をつけたい方は、ぜひ最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
その商品やサービスを購入する人、利用する人など、顧客それぞれが持っている情報のことを「顧客属性」と言います。
顧客それぞれの性別や年齢、住所などの個人情報や、趣味嗜好、価値観などの詳細な情報です。
さらに顧客属性は「静的属性」と「動的属性」に分けることができます。
いずれの顧客属性情報を収集するにも、Webサイトへの会員登録やアンケートなどが良い方法でしょう。
サブスクリプションビジネスにおいて、なぜ顧客属性を把握しなければならないのでしょうか。
顧客属性を把握することで、自社が提供している商品やサービスが、どのユーザー層にヒットしているのか、そしてどのユーザー層にヒットしていないのか、ということを軸にした分析を行うことができます。
たとえば、1万人の登録者がいる状態と、年代や地域別のユーザー数が分かっている状態を比較した場合では、より詳細なデータが分かっている後者のほうが、明らかにデータ分析に活用することができますよね。
サブスクリプションサービスは、顧客ニーズに的確にマッチした商品やサービスを提供しなければより長くサービスを利用してもらうことができません。
だからこそ、顧客属性をしっかり把握し、どの商品やサービスがどのユーザー層と相性が良いのか、そしてどの層をターゲットとすればより効率よく集客ができるのか、ということを考えなければなりません。
顧客属性を把握することができれば、ターゲットユーザーの理解に繋がりますので、次の施策時や広告出稿時にかなり役に立つでしょう。
ですが、情報収集にはしっかり配慮をすることを忘れてはいけれません。
顧客情報が多ければ多いほど、分析結果の精度は高まるのですが、顧客はその分のデータを提供しなければなりませんので、それが手間だと感じる方もいるでしょう。
そのような顧客は離脱に繋がってしまい、データ分母が少なくなってしまいますので、顧客情報収集の際はしっかり考慮すべきなのです。
顧客属性を活用するためには、まず会員登録やアンケートを駆使して顧客属性を収集します。
最近ではスマートフォンが普及していますので、かなり手軽に早く行うことができるようになっていますので、素早くデータを収集することができるのです。
集まった顧客属性をしっかり分析し、顧客の共通点はどこにあるのか、どこからの来訪が多いのか、ということを見ていきましょう。
この分析の精度こそが、顧客属性戦略を大きく左右しますので、目的に応じて最適な方法を選定しましょう。
そして最後は、必要だと判断した施策を実行に移します。
実行はもちろん大切であるものの、施策の効果を見て反省や状況の確認を行うことも重要です。
「実行して終わり」では、まったく意味がありませんので、施策の効果をさらに検討し、より深く追求して初めて判断が効果的なものになるのです。
この流れを繰り返し行うことこそ、企業が成長する第一歩になるでしょう。
以上、サブスクリプション集客における「顧客属性」を把握する重要性についてお話させていただきました。
サブスクリプション集客のための施策を行う上で、顧客属性は見逃せないポイントになることでしょう。
顧客分析方法はいくつもありますので、ぜひ自社にあった方法を見つけ、集客に活用してくださいね。