今多くの企業が導入を始めている「サブスクリプション」というビジネスモデル、もうすでにご存知の方も多いのではないでしょうか。
サブスクリプションとは、所定の料金を支払うことで、一定の定められた機関内、何かを定期的に自由に購入、利用することができる権利を得る仕組みのことを言います。
「定額制」とよく意味が混合されてしまうのですが、定額制は単に料金を支払ってモノを提供するというシンプルな仕組みであるのに対し、サブスクリプションは顧客との関係性をより長く継続させることを重視していますので、そのために料金プランを充実させたり、無料期間や休止制度などのユーザーフレンドリーな制度が設けられていることが特徴です。
これにより顧客の取り囲みを図ることができる仕組みができあがります。
サブスクリプションビジネスが浸透しだした当初は、IT業界を中心にデジタルサービスが主流になっていたのですが、最近ではその余波から、非デジタル領域までにも広がり、注目を集めていることでしょう。
特に非デジタル領域の中でも注目を集めているビジネスが、「ヘアスタイル」のサブスクリプションビジネスではないでしょうか。
そこで今回は、ヘアサロンサブスクリプションのメリットと導入事例についてお話させていただきたいと思います。
ヘアサロンのサブスクリプションビジネスにご興味を持たれている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
サブスクリプションビジネスは、定額範囲内であるならばユーザーは使えば使うほどお得になるというサービスでなければなりません。
だからこそヘアサロンをサブスクリプションとして提供する場合、どこまでが定額サービスであるのか、ということを明確にしておく必要があるでしょう。
ヘアサロンをよく利用する人にとっては、シャンプーやブロー、カット、ヘアケアなどが定額で利用し放題になるのはお得だと感じますよね。
そしてできるだけコストを抑えて運営したいと考える運営の方にとっても、かなりコストパフォーマンスに優れていますので、このビジネスモデルが頼りになることでしょう。
新規顧客を見込むことができ、既存顧客離れを防ぐ効果も期待できます。
ヘアサロンをサブスクリプションとして提供する経営者側のメリットは、何と言っても安定的な収入を得ることができるということでしょう。
サービスを解約する人が続出しない限りは、継続的に安定した収入を見込むことができます。
さらに定額制としてサービスを提供することで、既存固定顧客の利用率が増加する可能性が大いにありますよね。
利用回数が増えヘアサロンショップ自体に親近感を持ってもらうことができれば、より顧客との信頼関係を築きやすくなるでしょう。
さらに、そのサービスを気に入ってもらうことができれば、家族や友人、知人に紹介してもらえる可能性があります。
株式会社Jocyが全国の美容室で展開している美容サブスクリプション「MEZON」。
提携する美容室は500以上であり、専用のスマホアプリ化がされています。
MEZON専用アプリを通して提携している美容室を利用すれば、1日1メニューまでであれば月何度でも該当するサービスを受けることができます。
ユーザーがMEZONを利用する最大のメリットは、提携している美容室であれば、どこでも利用することができる点であり、旅行先などの初めて訪れる地域であっても同様のサービスを受けることができるということでしょう。
有料会員登録を済ませておくことで、予約したメニューのみであれば料金が発生することがありませんので、もし手持ちのお金が少ない場合であっても、お金を気にせずサービスを利用することができるのです。
髪を切らない美容室として知られている「Jetset」。
「Jetset銀座店」「Jetset表参道店」の二店舗でサブスクリプションサービスが展開されているシャンプーとブローの専門店です。
短時間でサービスを受けることができることが特徴ですね。
毎日満足する髪の仕上がりにするには時間と手間がかかってしまいますし、自分ではなかなかできないのですが、Jetsetのサービスを利用することで、この煩わしさから解放されることが大きなメリットでしょう。
ヘアアレンジやヘッドマッサージ、ヘアマスク、トリートメントなどのオプションも豊富に用意されていますので、契約しているサービスに合わせて利用することができます。
以上、ヘアサロンサブスクリプションのメリットと導入事例についてお話させていただきました。
これら以外にも今、都心を中心にヘアサロンのサブスクリプションビジネスが拡大していますので、ヘアサロンオーナーの方、サブスクリプションビジネスにご興味を持たれている方はぜひ注目したいところですよね。
まずは仕組み作りから始め、サブスクリプションビジネスをしっかり理解して、ヘアサロンサブスクリプションを始めてみてはいかがでしょうか。