ミレニアル世代から好まれるサブスクリプションサービス事例

今、企業が顧客に対し一定期間商品やサービスを提供するサブスクリプションビジネスが主流になりつつあります。

企業がサブスクリプションとしてサービスを提供することで、継続的な売上を確保することができ、参入障壁を下げることができる上、ユーザーの趣味嗜好や生活スタイルのデータをリアルタイムで把握することができますので、かなりメリットが大きいと考えられているのです。

サブスクリプションが台頭してきた背景には、「ミレニアル世代」が大きく関わっていると考えられるでしょう。

ミレニアル世代とはインターネットが身の回りにあることが当たり前のデジタルネイティブのことを言います。

SNSを積極的に利用していることはもちろん、望むものをオンライン上で完結させることを好んでいます。

さらにミレニアル世代を中心に、従来までのようにモノを購入して所有するよりも、利用することに価値を感じるようになってきているため、ミレニアル世代からのサブスクリプションサービスの需要が高まってきているのでしょう。

つまり、サブスクリプションビジネスを展開するには、ミレニアル世代への理解が重要になるのです。

そこで今回は、ミレニアル世代から好まれるサブスクリプションサービス事例をご紹介していきたいと思います。

どのようなサービスを提供しようか迷われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

「CLAS」

家具や家電をサブスクリプションとして提供している「CLAS」は日本で初の個人宅インテリアサブスクリプションサービスとして注目を集めました。

月額500円からインテリアの利用や交換を行うことができます。

チェアは500円から、ローテーブルは1,000円から、ソファやベッドは2,000円からの料金を支払うことで、その都度の自身の気分や生活スタイルに合わせて家具を交換し、楽しむことができます。

家具や家電は一度購入し、そのものがいらなくなった場合、捨てることにも交換することもどうしてもコストが必要になってきますよね。

ですがこのサブスクリプションサービスを利用することで、モノを所有することなくいつでも自由に交換することができるので、気軽に新しいライフスタイルを変えることができます。

「POT LUCK」

PUT LUCKは、ランチとディナー食べ放題のサブスクリプションサービスです。

月額1万2,000円を支払うことで、30日間ランチとディナーを最大60食食べることができるのです。

今は、Uberなどのデリバリーが浸透している渋谷、恵比寿、代官山、表参道エリアといった都心を中心に展開されており、徐々に需要が高まりつつあります。

今後もさらに食に関するサブスクリプションサービスが広がることが予想されるでしょう。

「HOOCH」

HOOCHとは、アメリカのミレニアル世代に人気のサブスクリプションサービスです。

月額9.99ドルを支払うことで、提携している飲食店やバーにて毎日お酒を1杯無料で飲むことができるサービスです。

「アルコールはお金がかかる」というミレニアル世代の悩みを解消するサービスです。

このサービスを利用することで、ユーザーは毎日違う場所でお得にお酒を楽しむことができますし、店舗にとっては新規顧客の獲得と追加注文による売上の向上を狙うことができますよね。

専用のアプリケーションより近くの飲食店やバーなどを探すことができますので、ユーザーに好まれやすいサブスクリプションサービスでしょう。

「Winc」

Wincはワイン好きのために考えられたワインのサブスクリプションサービスです。

ロサンゼルスを拠点としてスタートアップした後、自社内でワインを生産し、オンライン上で販売、配達を行うD2Cサブスクリプションサービスを提供しています。

自分の好きなワインが分からない、ワインを買いに行く時間がないというユーザーの悩みを解決してくれますね。

顧客登録時にユーザーに6つの質問に答えてもらい、そのユーザーデータをもとに好みのワインが選出されます。

毎月ユーザーの元には4本のワインが届き、その購入したワインのレビューをすることで、選出の精度がさらに向上するという仕組みになっています。

このように、自分だけの「パーソナライゼーション」こそ、ミレニアル世代の興味を惹き、人気の理由になったのでしょう。

まとめ

以上、ミレニアル世代から好まれるサブスクリプションサービス事例をご紹介させていただきました。

サブスクリプションビジネスを展開するには、「購買」に重きを置くのではなく、ミレニアル世代は何を求めているのか、どんな特徴があるのか、ということを押さえておく必要があるでしょう。

日本でも今後サブスクリプションビジネスはさらに盛り上がっていくことが良そうされていますので、ミレニアル世代を十分に知り、需要に応えることができるようなサービスを提供してくださいね。