今、日本はもちろん世界中が注目しているビジネスモデルと言えば、「サブスクリプション」ですよね。
既存ビジネスからどんどんサブスクリプションビジネスに転向する企業も多く、今後もさらに多くの商品やサービスのサブスクリプション化が予想されています。
時代の流れにより、消費者の価値観の変化と地球環境への意識の向上が、このサブスクリプションビジネスの後押しをしていると考えられているでしょう。
このサブスクリプションビジネスを行う上で、マーケティング施策を図ることは必要不可欠であり、このマーケティングを行っていると、多くの専門用語が登場し、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
特にマーケティング初心者の方や、マーケティングに自信が持てないという方であれば、それぞれの言葉の意味を理解し、違いを把握することは難しいことですよね。
そこで今回は、サブスクリプションマーケティングにおける「ROI」とは何か、ご説明していきたいと思います。
サブスクリプションマーケティングの用語を覚えたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
「ROI」はサブスクリプションビジネスを行っていると、必ず出会う言葉です。
「Return On Investment」の頭文字を取った略語であり、投資した資本に対し、どれだけの利益を得ることができたか、ということを計るための指標であり、このROIが高ければ高いほど利益が大きいということになり、低ければ低いほど施策の効果が出ていないということを把握することができるのです。
このROIが誕生した背景には、今の時代のマーケティング施策が多様化していることがあるでしょう。
多くのビジネスモデルが誕生しましたし、特にサブスクリプションビジネスはまだ新しいビジネスモデルでありますので、確率したマーケティングは定められておらず、さまざまなマーケティング施策は実施されていますので、結果的にその効果結果を計ることが難しくなってきているのです。
マーケティングのために費やした費用と効果を一律の指標で把握するために、「ROI」が生み出されたのです。
ROIを活用することのメリットは、どのマーケティング施策でどのような採算が取れているのかを把握することができるので、より利益率が高い施策に注力することができるでしょう。
デメリットとしては、どの施策が有効なのか、ということを注目しすぎてしまうので、短期的な効果に期待し、そのマーケティング施策にばかり注目してしまう可能性があるということです。
後々大きな利益が生み出されると予想されていても、ROIにより初動が遅い判断してしまえばすぐに打ち切られてしまう場合があるのです。
ROIをマーケティング施策で計算を求めるのであれば、「利益・効果÷マーケティングの費用×100」です。
もし平均利益単価が1,500円の商品の場合、その商品が20個売たとし、その広告費として15万円をかけていたとしましょう。
この場合、「(1,500×20)÷150,000×100=20」という計算式で算出します。
この「20」はかなり低い数値になりますので、すぐに新たなマーケティングを考案し、手を打つ必要があるでしょう。
ROIを分析し活用していくには、まず第一に施策の効果を見ていきましょう。
そしてROIを向上させるためには、どんなことが悪影響になっているのか、ということを探していく必要があります。
もし、投資が多すぎることがわかれば、その投資を下げることや、商品単価を上げることを検討していきましょう。
ROIと似た指標で「ROAS」「CPA」「CVR」「LTV」があります。
これらの違いを説明していきましょう。
まず「ROAS」はROIとは違い、ある施策に対してどれほどの売り上げがあるかを示す指標です。
そして「CPA」は1コンバージョン当たりのコストを図るものであり、数値が低ければ低いほど理想の状態であることが判断できます。
「CVR」は、ウェブサイトへのアクセスのうち、どれくらいがコンバージョンに繋がったのか、ということを見るための指標です。
最後に「LTV」は、顧客生涯価値と訳されるマーケティング指標のひとつであり、ある広告によってリピーターを含め、商品を買った人がどれほどの利益を落としているか、という考え方です。
類似しているもので、意味を混合してしまいがちですが、それぞれの意味は非常に重要でありますので、ひとつずつ覚えていきましょう。
サブスクリプションマーケティングにおける「ROI」とは何か、ということについてお話しさせていただきました。
サブスクリプションビジネスにおいて、有効なマーケティング施策を実施することは非常に重要であり、ROIの考え方を取り入れることで、かなり効率良くビジネスを運用することができる場合が多いのです。
マーケティングにおいて欠かせない用語をしっかり覚え、それぞれの指標を上手く使いこなしてくださいね。