市場にサブスクリプションと言うビジネスが登場し、はや10年近くが経ち、現在では、サブスクリプションは消費者の日常に定着したと言われています。
多くのメディアが、新たなサブスクサービスを次々と取り上げ、もはやサブスクは消費者にとってなくてはならないサービスとさえ言われているのです。
しかし、実際には、言われているほどサブスク利用者は多くはなく、サブスクに参入する企業も増えてはいないようなのです。
そこで今回の記事では、サブスクを提供している企業は本当に増えているのかについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
サブスクリプションは、近年急激に成長し、市場を拡大していると言われるビジネスモデルです。
さらに、現在でも新たなサービスが続々と誕生しており、消費者の日常に定着したビジネスであると言われているのです。
しかし、実際には、サブスクサービスを利用する消費者は限られており、それほど生活に定着しているようには見受けられません。
特に年代によっては、サブスクを知らないと言う消費者もいまだに多く存在しているのです。
サブスクはソフトウェア配信から始まり、音楽、動画などの配信サービスで人気となったサービスです。
現在では、あらゆる業種から様々なサービスが提供されていますが、これら配信サービスの人気は衰えておらず、いまだに多くの利用者を集めているのはこれらのサービスなのです。
そして、これらの配信サービスで成功している企業は、その多くが海外の企業なのです。
国内の企業によるサブスクが成功していないわけではありませんが、これらの企業は圧倒的に大きく成功しているため、国内の企業が追いつける可能性は低いのです。
そのため、日本国内では、動画や音楽配信以外のサブスクにおいて活路を見出す企業が多いと言われています。
そして、そのジャンルは多岐に渡り、モノを提供するサービスやモノを利用する権利を提供するサービス、飲食店のサブスクなど様々なサービスが登場しているのです。
現在では、多くのメディアがその様々なサブスクサービスを取り上げるようになっています。
それだけを聞いていれば、世の中のサービスはほとんどがサブスクのように受け取れるのです。
しかし、普通に生活しているうえで、サブスクサービスを利用していると言う話はそれほど聞こえてきません。
実際に、とある調査では、サブスクを提供している、もしくは提供を予定していると答えた企業は3割程と言う結果となっているのです。
つまり現状では、多くの企業はサブスクビジネスを導入しておらず、導入の予定もないということになります。
ただし、サブスクに関心のある企業は多いため、多くの企業は様子を見ているのではないかとも考えられます。
サブスクは商品やサービスの内容に関係なく導入することが可能と言われていますが、導入の仕方によっては苦戦しているケースも多くみられます。
そのため、自社の商品やサービスがサブスクに適用できるかどうかを見極めている企業が多いと考えられるのです。
現在のサブスクビジネスは、新たに立ち上げられた企業と既存のビジネスからの移行でほぼ二分しています。
注目を集めるビジネスモデルであるため、新規で参入する企業も多くなっているのです。
しかし、これまでのビジネスを活かすことのできる移行型と比べると新規参入のサブスクはリスクが多く、参入も多いですが撤退するケースも多いのです。
サブスクは、ストック型のビジネスであるため、ビジネスが軌道に乗るためには、ある程度の時間がかかります。
サービスを提供したからと言ってすぐに顧客を集めることはできませんし、コストを回収し、利益を出すためにはかなりの時間がかかるのです。
その間の資金に余裕がある企業は問題はありませんが、このリスクを認識していない場合、早期に事業が成り立たなくなることも良くあることなのです。
一方、既存のビジネスからの移行の場合、前述のように、これまでのビジネスを活かすことが可能であり、
サブスクビジネスが苦戦したからと言って、すぐに事業全体が成り立たなくなるということはありません。
既に知名度もあり、既存の商品やサービスを流用できるため、サブスクに適したサービスを提供することができれば、軌道に乗るのも早くなるのです。
また、資金力もあるため、多少時間がかかっても問題はなく、新規の参入よりもメリットが多いのです。
しかし、メリットが多く、これほどサブスクビジネスが話題となっていても、導入する企業は言われているほど増えてはいないのです。
これは、先ほども言ったように、様子を見ている企業が多いことがあります。
名のある企業であっても、サブスクにおいて失敗しているケースが多いため、慎重になっている企業が多いのです。
失敗例の中では、何度もサービスの内容を変えてサブスクに挑戦しているケースもあります。
これらのケースは、何度もトライ&エラーを繰り返しながら、自社に適したサブスクを模索しているのです。
つまり、それほどサブスクビジネスは、見極めが難しいビジネスであり、それ故に、導入をためらう企業も多いのです。
ここ数年、サブスクと言う名前を見かけない日はないと言う位、サブスク市場は盛り上がりを見せています。
ただし、それは市場のほんの一部の出来事にすぎず、消費者はそれほど盛り上がってはいないのです。
また、企業が次々とサブスクに参入しているように思われていますが、こちらも消費者と同様、それほど安易に参入する企業は多くないのです。
しかし、サブスクビジネスは、今後まだまだ伸びていくと考えられていますし、現状では様子見をしている企業の参入も今後増えていくと予想されているのです。