ここ数年で一気に需要が高まったサブスクリプション。
料金を支払うことで、一定期間自由にサービスを利用することができる権利を得ることができるビジネスモデルであり、定期購読や定額課金とも言われています。
従来までであれば、「価格×販売数」によって売上が計算されていたのですが、サブスクリプションでは「利用料金×顧客数」によって計算されます。
今まではその都度購入されていたのですが、定められた期間一定の金額が支払われますので、売上の見通しを立てることができるのです。
なぜここまでサブスクリプションビジネスが注目されているのか、それには若者を中心に物を所有することに感じる価値が薄まりつつあることが大きく関係しているでしょう。
所有をしなくても必要なときに必要な分を利用することができれば良いという考えに変わってきており、今後もさらにサブスクリプション市場が拡大することが予想されます。
そして今、サブスクリプションビジネスを行う上では無視できない、そしてより重視すべき世代がミレニアル世代よりも若い「Z世代」です。
これからサブスクリプションビジネスを行おうと思われている場合は特に、Z世代が何を考えているのか理解しておきたいですよね。
そこで今回は、これからのサブスクリプションビジネスに重要となる「Z世代」について、詳しくお話させていただきたいと思います。
Z世代をターゲットとしたビジネスを検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Z世代を理解するためには、ミレニアル世代を理解しなければなりません。
ミレニアル世代とは1980年代前半から1995年頃までに生まれた層のことを言い、2000年代成人になった世代のことを言います。
ミレニアル世代が育った時代を象徴するものは、一般家庭にインターネットが普及したこと、グローバリゼーション、経済への期待度が低いこと、シェリングサービス、ソーシャルグッドでしょう。
このような時代背景から、ミレニアル世代は所有よりも「共有」を選び、サブスクリプションの需要が増しているのです。
Z世代は、ミレニアル世代よりも若い世代で、1995年頃から2010年頃に生まれた層を言います。
Z世代の特徴を知るためのキーワードは、SNSが普及していること、オープンコミュニケーションであること、消費から体験へ移り変わっていること、ユニークネスであること、商品のコモディティ化でしょう。
このキーワードを理解して、さらに細かくZ世代の3つの特徴を見ていきましょう。
まず1つ目の特徴としては、ミレニアル世代よりもデジタルネイティブであることが挙げられます。
たとえばiPhoneが発表されたのは、2007年ですよね。
先進国で生まれたZ世代は、物心がついた時から常に身近に最新のデジタル機器があり、さらに物心がつく前からSNSの普及を経験しているでしょう。
だからこそ、InstagramやTwitter、Tik Tokなど、複数のSNSを使うことは自然なことなのです。
複数のSNSを用いて見ず知らずの人とオープンコミュニケーションを取ることにもそれほど抵抗を感じていません。
今現在、多くのメーカーは消費者のニーズを察知し、新商品を発売し続けていますが、発売された商品すべてが必ずしも必要に駆られたモノであるとは限りません。
なぜならZ世代が生まれた時にはもうすでに多くのモノで溢れているからです。
だからこそ、ただモノを購入して消費することに対して、それほど大きなメリットを感じにくくなっているのです。
ただ消費をするだけよりも、特別な体験や楽しい体験をし、その体験をSNS上でシェアすることのほうが価値を感じているのです。
Z世代が生きる現代、そしてこれらからの未来では、商品のコモディティ化がどんどん進み、商品の特徴だけで差別化を図ることは難しいと考えられています。
だからこそZ世代は特別でユニークな体験を求めており、さらにその体験に自己表現も合わさって、魅力的な体験をシェアすることに価値を感じているのです。
だからこそ、サブスクリプションビジネスの本質である、顧客ニーズに沿ったサービスが注目を集めているのです。
サブスクリプションサービスを通してユニークな体験を提供するため、さまざまな工夫が必要になってくるのです。
以上、これからのサブスクリプションビジネスに重要となる「Z世代」についてお話させていただきました。
今後、新たな商品やサービスをどんどん提供し、市場を拡大していくサブスクリプションビジネスだからこそ、今後ターゲットとすべきであろうZ世代の理解を深めなければなりません。
サブスクリプションビジネスを行う上で、Z世代の理解は避けて通れない道ですので、ぜひこの機会にしっかり知識を得てくださいね。