サブスクで顧客を逃さないために必要なこと

サブスクリプションは、近年急速に成長し、現在では多くのサービスが提供されています。

しかし、競合が増えたことにより、サービス間の競争も激しくなっており、撤退するサービスも増加しています。

その中で、顧客を獲得していくには、顧客が利用しやすい状態を準備しておくことが必要です。

そこで今回の記事では、サブスクで顧客を逃さないために必要なことについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

サブスクで顧客を獲得するには?

サブスクリプションビジネスは、消費者の生活にもはや定着した感がありますが、市場が拡大化したことにより、競合が増え、ビジネスとしての競争は激しくなっています。

この状況では、新規の顧客獲得は困難となっており、既存の顧客を維持することに注力しているサービスが多くなっています。

これは、顧客数を維持するためには、既存の顧客を減らさないことが重要と考えるためではありますが、しかし、新しい顧客が必要ないと言うわけではありません。

ビジネスとしては、新規の顧客の獲得も重要事項ではあるのです。

そもそも、サブスクビジネスは、既存の顧客を重要と考えるビジネスではありますが、だからと言って、新規の顧客獲得を疎かにしてはいけないのです。

現在のサブスクビジネスで、顧客を獲得するためには、他の多くのサービスとの差別化が必要です。

そして、こういった場合、サービスの内容を充実させることばかりに気を取られてしまいがちですが、気を付けなければならないのが決済方法です。

サブスクサービスを利用する際に、消費者が重要視するのは、サービス内容はもちろんですが、案外多くの消費者が決済方法をサービス選択の判断基準とするのです。

消費者は決済方法でサービスを選択する!

サブスクでの決済方法には、クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、銀行振り込みなど様々な種類があります。

この中から、利用する決済方法を選択するわけですが、選択に制限はありませんので、できるだけ多くの決済方法を導入することが重要です。

消費者の希望する決済方法はそれぞれ異なりますので、その希望に沿うことが必要なのです。

もし、利用を検討している段階で、希望の決済方法が導入されていなかった場合、多くの消費者がそのサービスの利用を諦めてしまいます。

実際に、とある会社が行ったECサイトに希望の決済方法がなかった場合の対応についての調査では、半数以上が他のECサイトを探す、その商品の購入を辞めると答えています。

つまり、決済方法がないだけで、簡単に消費者は離脱してしまうということなのです。

そのような消費者を逃さないようにするためには、できる限り多くの決済方法を導入することが必要なのです。

しかし、決済方法にはそれぞれ導入する際の手数料、さらに、決済ごとの手数料がかかります。

また導入に手間や時間もかかりますし、決済方法が増えれば導入後の管理も複雑になります。

そのため、企業側としてみれば、決済方法の種類はできる限り増やしたくないと考えることが多いのです。

事実、多くのサービスが最小限の決済方法に絞って導入をしているのです。

サブスクで導入すべき決済方法!

サブスクでは、できる限り決済方法が多いことが望ましいことではありますが、闇雲に増やすことはできないと言うのが現状です。

その場合、自社のサブスクに絶対に必要となる決済方法を厳選して導入していくことが必要になります。

サブスクサービスで、どのような決済方法を導入するべきかは、自社のサービスのターゲット層の年齢によって異なります。

つまり、年齢によって、希望する決済方法が違うのです。

そして、まず、何をおいても導入しなければならない基本的な決済方法がクレジットカード決済です。

クレジットカードは、ECサイトにおいての利用率が最も高い決済方法であり、サブスクにおいても導入は必須です。

そして、サブスクでは、このクレジットカード決済以外を希望する消費者のためにどの決済方法を選択するかが非常に重要となります。

サービス内容にもよりますが、サブスクサービスの利用者は比較的若い世代であることが多く、その場合によく利用されるのがキャリア決済と言う決済方法です。

キャリア決済は、利用料金を携帯電話、スマートフォンの通信料金とまとめて決済する方法で、ID、パスワード、暗証番号で支払いをすることが可能です。

そのため、クレジットカードを持たない10代、20代の若い世代から支持が高くなっています。

この方法を導入することで、若い世代を取りこぼす可能性を低くすることができます。

また、この若い世代のためには、できればもう1種類の決済方法を導入しておく必要があります。

それが、この世代が、キャリア決済とともによく利用するコンビニ決済です。

コンビニ決済は、各コンビニで簡単に支払いが可能な方法であり、コンビニの利用が多い世代の支持が高くなっています。

また、この決済方法であれば、若い世代以外のクレジットカードの利用を避ける消費者を取り込むことができます。

このコンビニ決済の代わりに、サービスの内容やターゲットの年代によって銀行振込や口座振替を選択するという手段もあります。

特に口座振替は、定期購入型のサブスクで利用者の多い方法であり、比較的高年齢層がターゲットである場合に有効な手段です。

まとめ

このように、サブスクサービスの決済方法には、いくつも種類があり、自社のターゲット層に適切なものを選択する必要があります。

この決済方法は、できるだけ幅広くそろえることが最も効果的であり、消費者の取りこぼしを防ぐことができますが、いくつも導入できないと言う場合には、利用率の高いものを用意しておくことが必要です。

現在のサブスクサービスでは、似たようなサービスはいくつも存在しており、その中から消費者に選択してもらうことは困難なことになってきています。

そのような状況において、せっかく興味を持ってくれた消費者を決済方法が理由で取りこぼすことがないように、消費者の希望に沿った決済方法を用意しておくことが必要なのです。