サブスクリプション企業で働く人の必要な考え方

サブスクリプションビジネスにご興味のあるみなさま。

今さまざまな企業が、自社の利益向上や時代に沿った販売方法を目的とし、サブスクリプションを展開させていることが多く見られることでしょう。

サブスクリプションサービスは、今の若年層を中心としたユーザーのニーズに的確に応えたサービスであるからこそ、サブスクリプション参入企業は年々増加傾向にあります。

おそらくこれからも、まだまだ多くの企業が参入してくることが考えられますので、サブスクリプション企業で働こうと思われている方も多くいらっしゃることでしょう。

そこで今回は、サブスクリプション企業で働く人に必要な考え方についてお話しさせて頂きたいと思います。

サブスクリプション企業に勤める方でなくても、サブスクリプション企業で働く人の考えを知っておくことは、今の自分に無関係ではなくなる時代はきっと近いことでしょう。

これからサブスクリプション企業で働きたいと思われている方、もしくは既に今サブスクリプション企業に勤められている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

ユーザーが必要な「サービス」を売る

まず第一に忘れてはならないことが、サブスクリプションは従来の販売のように「製品」を売るのではなく、ユーザーが必要な「サービス」を売るという考え方です。

もちろん、サブスクリプション形態では、製品をユーザーの手元に届ける場合もありますが、それであっても製品の満足度よりも、サービス利用の満足度を高めなければならないのです。

たとえば、楽器のギターの製造や販売、サブスクリプションサービスを行っている「Fender(フェンダー)」という企業を見てみましょう。

ギターは楽器の中でも特に習得することが難しいと言われている楽器であり、せっかくギターを購入したとしてもほとんどの方は1年以内に辞めてしまうと言われています。

ですが、サブスクリプションとしてユーザーにギターの使用をしてもらうことで、その習得期間に関する不安を無くすことができますよね。

そしてその不安を無くすことで、ギターをもっと身近に感じるようになりますし、ギターの楽しさを覚えて、「Fender」という企業に満足度が高まると、この企業からギターを購入するでしょう。

この例のように、「どのような広告を配信すればギターは売れるか」「どのように価格を下げるか」という視点でなく、本来ユーザーが求めている「ギターを弾ける自分」に視点を換え、ユーザーが望むものを提供したことこそ、成功のきっかけになったのでしょう。

「ユーザー詳細情報」が最重要である

次に重要になる考え方が、ユーザー詳細情報が最重要であるということです。

製品などを扱っている場合は、つい製品に関する情報に注目し、ユーザーが誰で、どのような使用方法で使用しているのか、ということを見落としてしまうことがありますが、それではサブスクリプションビジネスは成立しません。

サブスクリプションビジネスは、ひとりひとりのユーザーの意見を尊重し、コミュニケーションを取り続けていくことが大切なのです。

アフターフォロー体制を整え、ユーザーはどのコンテンツに満足していて、どの部分に不満をもっていて、どういったことを望んでいるのか、そのようなユーザー行動を詳しく把握していきましょう。

ひとりひとりのユーザーを意識するということが大切なのです。

契約してからが「始まり」である

サブスクリプションビジネスは、従来の売り切り型の販売とはまったく異なり、サブスクリプションサービスを契約してからが、「始まり」なのです。

サブスクリプションサービスの契約後、離脱をしないでくれ、と祈っているだけではユーザーは離れていってしまうでしょう。

契約してからこそが始まりであるという意識を持ち、魅力的なコンテンツやサービスを随時提案し、利用してもらい、ユーザーとの対話を継続的に行うようにしましょう。

たとえば上記で説明したギターを取り扱う「Fender」という企業であれば、ユーザーを「ひとりのお客様」という認識ではなく、「ギターを演奏するアーティスト」そして「一生お付き合いをする音楽愛好家」という認識なのです。

この企業方針、そして働く人の考え方こそ、サブスクリプションビジネスを成功させるのでしょう。

サブスクリプションは「面白い」

サブスクリプション企業で働く人すべてに共通する考えであるべきことは、サブスクリプションは「面白い」という考え方でしょう。

今、製品中心の考えからユーザー中心の考えに変更したこと、そしてこの考え方は今後多くのビジネスで用いられることでしょう。

そしてサブスクリプションは、今後さらなるビジネス展開が期待されるビジネスモデルであるからこそ、期待できるのではないでしょうか。

ユーザーにとっても魅力的なサービスが増え、そしてそれを提供する企業自体も、真の意味でユーザーの需要を満たしていく必要があります。

時代の変化に合わせたビジネスであることは、非常に「面白い」ですよね。

まとめ

以上、サブスクリプション企業で働く人に必要な考え方についてお話しさせていただきました。

サブスクリプション企業で働くには、さまざまな知識と柔軟な考え方が必要とされますが、今回ご紹介した考え方は、その根本となる非常に重要な考え方であると言えるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、しっかりとした考え方を持ち、サブスクリプション企業で活躍してくださいね。