選べない消費者がサブスクECを選ぶ!

サブスクリプションは、現在も順調に成長し、様々な種類のサービスが続々と誕生しています。

その中で、最近注目されているのが、キュレーション型と呼ばれるサブスクサービスです。

このキュレーション型は、専門家がデータを基に商品をセレクトしてくれるサービスですが、現代では、このような自分で選ばなくても良いサービスを求める消費者が増えてきているのです。

そこで今回の記事では、選べない消費者が選ぶサブスクについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

選べない消費者が増えている?!

現代は、あらゆるモノを簡単に手に入れることができる便利な時代です。

しかし、それにもかかわらず、モノが売れない時代とも言われているのです。

この背景には、消費者のニーズの変化など様々な理由がありますが、モノが増え過ぎていると言うのも一つの理由です。

消費者の多くは、このモノが豊富にある時代に慣れており、既に十分に満たされています。

それ故に、生活に必要なモノは購入しますが、それ以上のモノを求めなくなっているのです。

また、モノが豊富にありすぎるため、その中から選択することに疲弊しているということも理由の一つと言えます。

どうしてもこれでなければいけないと決まっているモノであれば問題ないですが、多くの場合、消費者は膨大にあるモノの中から自身が欲しいモノ、必要なモノを選択しなければなりません。

この行為に疲弊している消費者は多く、また、選択することを苦手としている消費者も多くいるのです。

この選択することに疲弊している消費者は、選ぶ行為そのものを面倒だと感じている傾向があります。

そのような消費者にとって、選ぶ時間は無駄な時間であり、できることならば避けたいと考えるのです。

昔のように、モノが少ない時代では、選べると言うのは贅沢なことでもありました。

しかし現代は、モノが豊富にある一方で、経済的に余裕の無い人や、仕事に追われ時間に余裕のない人が増えているのです。

つまり現代は、お金や時間が不足しているのに、モノが溢れていると言うミスマッチな状況となっているのです

そして、この状況が消費者にとってストレスとなり、選ぶ行為そのものを面倒だと感じるようになってしまっているのです。

これは、日用品などの生活必需品であっても同様です。

生活していく上でどうしても購入しなければいけないモノであっても、同じような商品がいくつもあるため、消費者はその中から選択しなければなりません。

これを負担に感じている消費者は多く、誰かに選んでほしいとまで考えるようになっているのです。

また、洋服などのアパレル商品であっても、選ぶのが面倒と感じている消費者が増えているのです。

ファッションは自身の個性を発揮できるものであり、若い世代であれば誰もが関心を持つものと思われていました。

しかし現代の若い世代は、このファッションに関する商品でさえ、選ぶのが面倒だと考えるようになっているのです。

選べない消費者が選ぶサブスク

消費者の価値観やニーズは、このように、従来とは大きく変わってしまっています。

選べるということは贅沢なことであり、楽しんで選んでいた時代は、とうに終わってしまっているのです。

そして、このような時代に求められるようになっているのが、自分の代わりに選んでくれるサービス選ばなくても適切なものが届けられるサービスであり、それがサブスクリプションコマースなのです。

サブスクリプションは、定められた代金を支払うことにより、一定の期間商品やサービスを利用できる権利を得ることができるサービスです。

ただし、このいわゆる定額制と呼ばれるサービスは、サブスクの一つの仕組みであり、他にも定期購入型、頒布会型、キュレーション型など様々な仕組みがあります。

そして、現代の消費者に受け入れられているのが、これらの仕組みのサブスクなのです。

定期購入型とは、従来の定期購入と同様に、一度契約をすれば、定期的に商品が届けられる仕組みです。

一度選んでしまえば、都度商品を選ぶ必要がなく、面倒な手続きも不要です。

頒布会型とは、定期購入と同様に、一度契約をすれば、定期的に商品が届けられる仕組みですが、定期購入と異なるのは、同じ商品が送られてくるわけではなく、コースを選択することで、毎月異なる商品が届けられる仕組みとなっています。

キュレーション型も一度契約することで、定期的に商品が届く仕組みですが、定期購入や頒布会とは異なり、専門家が商品をセレクトしてくれる仕組みとなっています。

例えば、洋服であれば、スタイリストが顧客の好みや顧客データを参考に、顧客に適した洋服をセレクトしてくれる仕組みです。

この中でも、特に注目が集まっているのが、キュレーション型サブスクです。

このサービスは、自身で商品を選ぶ必要がない上に、専門家が自身に合わせて商品を選択してくれるわけですから、選ぶのが面倒と言う現代の消費者にとって最適とも言えるサービスなのです。

また、選ぶのが面倒な消費者だけでなく、専門家の意見を参考にしたい人や、本当に自身に合う商品を探している人などからも支持を集めているのです。

まとめ

サブスクサービスは、定額制の音楽や動画配信などが有名ですが、現在では、今回説明した定期購入型や頒布会型、そしてキュレーション型のサブスクサービスも人気を集めています。

選ぶのが面倒と考える消費者は意外と多く、そのような消費者の多くは、商品を選んでくれるこれらのサービスを重用しているのです。

今後もこれらのサービスの人気は続いていくものと考えられており、さらに扱う商材の種類も増えていくと予想されています。