サブスクリプションビジネスには「消費者起点」のデジタルマーケティングを取り入れるべき理由

サブスクリプション 2021年12月23日

商品を購入して利用するのではなく、利用したい時に利用したい料金を支払ってその商品やサービスを利用する、サブスクリプション型のビジネスモデルが今多くの注目を集めています。

従来までであれば、サブスクリプションビジネスの中心と言えば、ソフトウェアやデジタルコンテンツが中心だったのですが、今は自動車やアパレル、家電などもサブスクリプションとして提供されており、サブスクリプション市場は確実に広がりつつあります。

だからこそ、サブスクリプション市場に参入する企業は年々多くなっており、今後もさらに増加することが予想されています。

サブスクリプションビジネスは、基本的にはデジタルで行うことが多く、マーケティングに関してもデジタルンマーケティングの重要性が強まっています。

少し前までであれば、デジタルマーケティングはWebサイトやSNSを活用すれば良いと考えられていたのですが、ここまで市場が拡大しているからこそ、よりきめ細かい戦略が必要となっており、消費者起点に立つことが最重要だと考えられているのです。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスには「消費者起点」のデジタルマーケティングを取り入れるべき理由について、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後サブスクリプションビジネスにデジタルマーケティングを活かしたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Contents

消費者起点のデジタルマーケティング

2019年にテレビメディア広告コストよりもインターネット広告コストが上がり、話題になりましたが、インターネットが普及する前のマーケティングと言えば、マスメディアを活用し、自社商品やサービス認知度を向上させ、そこから購入へと繋げる、ということが基本でした。

ですが今は時代が大きく変わり、まずはデジタルマーケティングを行いコアなターゲット層へと訴求し、そこでブランドに対する共感を求め、マスへと展開していくことが多くなりました。

なぜのそのようなステップが多くなったのか、それには人がそれぞれスマートフォンやタブレットのようなデバイスを所有するようにうなり、情報源が多くなるにつれて、趣味嗜好が多様化していることが挙げられるでしょう。

そしてその影響により、企業が届けるメッセージも非常にニッチなものになっているのです。

デジタルマーケティングには、利益の増加と認知度の向上は非常に有効ですが、マーケティングの施策を行い、改善を繰り返していると、ある一定のラインに達すると頭打ちになってしまうのです。

そしてデジタル広告戦略に関しては、目先の結果のみに目を向けていると、商品やサービスのコンセプトがずれてしまいます。

そもそものマーケティングの基本である、「誰に」「何を」売るのかということを重要視し、消費者起点で考えることこそ、デジタルマーケティングの強みなのです。

マーケティング担当者はもちろん、自社の商品やサービスはなぜ選ばれているのか、ということを理解しているかと思いますし、Webサイト上や広告上でも、自社の強みや商品やサービスの特性が紹介されている場合もあるでしょう。

ですがそれらが必ずしも、エンドユーザーがその強みや特性に惹かれているとは限りません。

時に企業がアピールしている強みは、エンドユーザーにとっては何ともないことである可能性があり、ただの選択肢の１つの基準である可能性が高いのです。

実際その商品やサービスが選ばれている理由ば「便利だから」「使いやすいから」という、シンプルな理由であったり、まったく異なるところは響かせている可能性もあるのです。

だからこそ、実際のユーザーが高く評価しているポイントこそ、同様のターゲットユーザー層に刺さる可能性は十分にありますので、リサーチを行うべきなのです。

メインとなるターゲット層は誰なのか、購入に至る決め手は何なのか、メインターゲット層に対してどのようなメッセージを送ると魅力的に映るのか、という顧客の心理的なところを紐解いていきましょう。

リサーチにより、顧客のインサイトを知ることで、隠れた強みや特徴が明らかになりますし、それらを踏まえた上でデジタルマーケティングを行うことで、広告がクリックしてもらいやすくなり、結果的にコンバージョンに繋がりやすく、成果に大きく繋がっていくのです。

また、リスティング広告においては、よくキャンペーン等の情報を出しますが、キャンペーンだからと言って購入に至るか、というとそうではありません。

その商品やサービスの背景にある「選ばれている理由」を打ち出すことも、リサーチによって把握すべき部分でしょう。

以上、サブスクリプションビジネスには「消費者起点」のデジタルマーケティングを取り入れるべき理由についてお話させていただきました。

顧客は自社商品にどのようなメリットや魅力を感じて購入してくれているのか、他社に切り替わる場合はどのような理由があるのか、ということを、消費者起点に立ってマーケティングを行わなければ、どれほど良い商品を販売したとしても、ただの企業満足にしかすぎません。

もし今サブスクリプションビジネスに課題を感じられている方は、改めて消費者起点でのデジタルマーケティングを行ってみてはいかがでしょうか。