サブスクリプションビジネスでのデザイン思考プロセスと効果

料金を支払った顧客に対し、一定期間のサービスを利用する権利を提供する「サブスクリプションビジネス」が、多くの企業から注目を集めています。

利用者は、契約期間や使用量に応じた課金を行うことが特徴であり、デジタル商品を提供するサブスクリプション、実際の商品を届けるサブスクリプション、BtoB向けのサブスクリプションなど、サブスクリプション市場が非常に広くなっているのです。

さまざまな企業がサブスクリプションビジネスへのシフトを行っており、今ではそう珍しいビジネスモデルでもなくなっていましたね、

昨今では、サブスクリプションビジネスでも「デザイン思考」「デザインシンキング」というキーワードが多く用いられるようになっています。

デザイン思考とは、実際にどのようなものなのでしょうか。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスでのデザイン思考プロセスと効果について、詳しくお話させていただきたいと思います。

サブスクリプションビジネスにデザイン思考を活かしたいと思われている方は、是非この記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

サブスクリプションビジネスでのデザイン思考

デザイン思考とは、常に問題解決や課題解決が求められるビジネスモデルの、創造的な問題解決のための思考法です。

パッケージやイラストのデザインを考えるデザイナーだけでなく、顧客体験を重視して考える人までも指し、顧客にとってどのような価値を提供すれば良いか、どのような商品やサービスであれば、顧客の課題を解決することができるのか、これらすべてを最適化しようとするマインドです。

今の日本は成熟社会を迎えており、モノやサービスが溢れ、人々の基本的なニーズは満たされています。

このような環境の中であるからこそ、デザイン思考を取り入れた考え方が求められており、今のビジネス以上の価値を持つ商品やサービスが重要なのです。

否定心を持たず、自由な発想の中から、新商品やサービスのヒントを探しましょう。

デザイン思考のプロセス

デザイン思考のプロセスとしては「共感」→「問題定義」→「創造」→「プロトタイプ」→「テスト」という5つのステップモデルが有名でしょう。

デザイン思考は「共感」からはじまります。

その人の生活環境を観察し、インタビューを行い、その人のことを深く観察し、理解しようとしましょう。

そして問題定義の段階では、得られた情報をまとめていきます。

その人が持っている真の問題や課題は、その人の口から話されるとは限りませんんおで、そのまとめた情報をもとに、その人が抱えている問題やインサイトを考え、仮説を立てていきましょう。

創造段階では、問題を解決するためのアイデアを生み出すため、実現できるか否かということを考えず、できるだけ多くのアイデアを出す、アウトプットする、ということを心がけることが重要です。

どのアイデアが問題解決に繋がるのか、という意識を持って取り組むことが重要です。

プロトタイプでは、アイデアをできるだけ具体的にしていきます。

これを行うことで、チーム内でアウトプットのイメージを共有することができますし、さらなるアイデアの修正を行うこともできます。

そして最終のテスト段階で、プロトタイプを共感対象となっていた顧客にぶつけることで、本当にその人にとって価値があるものであるかどうか、ということを検証していきます。

アイデアをブラッシュアップし、それをアウトプットする、という流れを何度も繰り返すことによって、クオリティを上げていきましょう。

デザイン思考の効果

サブスクリプションビジネスにデザイン思考を取り入れることによって、今時点での商品やサービス以上のクオリティ、新規ビジネス創造やブランドの立て直し、ゼロイチの発想に期待をすることができるでしょう。

ビジネス領域では、デザイン思考の活用はまだ始まったばかりであるからこそ、ロジカルにモノを考えてしまいがちですが、既存の枠にとらわれない、自由な発想が重要です。

また、ビジネスとしてどのような方向性を向くべきなのか、どのようなブランド価値を提供する存在であれば良いのか、という常に顧客を想定したワークを行うことができるでしょう。

そして、ゼロの状態から何かを始める際、成功への道を誰も想定していないからこそ、課題を設定し、デザイン思考を活用することができます。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスでのデザイン思考プロセスと効果についてお話させていただきました。

デザイン思考は時代の変化に柔軟に対応しなければならないサブスクリプションビジネスに必要で、意味のある考え方なのです。

サブスクリプションビジネスにも非常に役に立つ考え方ですので、より良くビジネスを進めたいと思われている方は、ぜひデザイン思考を取り入れてみてはいかがでしょうか。