自社サブスクリプションサービスがどれくらい求められているかが分かる「エンゲージメント」とは

今、ビジネスモデルの一種である「サブスクリプションビジネス」に注目されている方は多いことでしょう。

サブスクリプションとは、企業が提供する商品やサービスの利用期間に応じて、顧客が料金を支払う方式のことを言います。

従来までは売り切り型が一般的で顧客に所有してもらうことを目的とすることが一般的でしたが、クラウドコンピューティングの進化に伴い、モノを所有せず利用するサブスクリプションの需要が高まってきているのです。

映像や音楽、電子書籍のデジタルコンテンツはもちろんのこと、今では非デジタル領域までもサブスクリプションの余波が広まってきていますので、サブスクリプションの導入を始めている企業も多いことでしょう。

サブスクリプションビジネスを展開し、自社商品やサービスをより多くの顧客に販売するためにマーケティングを行いますが、このマーケティングにおいて「エンゲージメント」というものが重要な指標であることをご存知でしょうか。

そこで今回は、自社サブスクリプションサービスがどれくらい求められているのかが分かる「エンゲージメント」についてお話させていただきたいと思います。

サブスクリプションビジネスを展開し、ノウハウを学びたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

エンゲージメントとは

エンゲージメントという言葉を聞くと、エンゲージメントリングを連想させ「婚約」という意味を思い浮かべる方も多いかと思います。

もちろんエンゲージメントには「婚約」という意味があるのですが、それだけではありません。

ビジネス用語としてマーケティングにおいては、企業の商品やサービス、そしてブランドに対する知名度や、ユーザーからの愛着度合いを意味する言葉として使用されています。

サブスクリプションビジネスにおけるエンゲージメントとは、マーケティングのみならずSNSなどの分野においても活用することができるのです。

エンゲージメントと一言で言っても、ビジネスシーンにおいては「顧客エンゲージメント」「従業員エンゲージメント」「SNSエンゲージメント」の三つに分けられます。

・顧客エンゲージメント

サブスクリプションビジネスの場合、顧客にいかに長く愛してもらえるか、長期間利用してもらえるか、ということが重要になりますので、新規顧客獲得のみを目標としていては、ビジネスを長期間継続することは期待できません。

つまり新規顧客獲得の後は固定客にすることが重要なのです。

この場合に必要になるのが顧客エンゲージメントであり、どれほど企業が提供する商品やサービスに愛着を持っているのか、ということを把握しておかなければなりません。

企業が顧客と信頼関係を築き、そしてそのブランドや商品、サービスのファンになってもらうことで継続契約、継続購入に繋げていくのです。

顧客にファンになってもらうことができれば、その顧客は他の商品やサービスよりも優先して自社を選ぶようになるでしょう。

このように顧客のファン化を図ることは、サブスクリプション企業戦略においてかなり重要なことなのです。

・従業員エンゲージメント

従業員エンゲージメントとは、社内従業員のモチベーションを計ることであり、従業員がどれほど企業に対して貢献したいと思っているのか、どれほど継続的に自社で働きたいと思っているのか、ということを表します。

この従業員エンゲージメントを高めることができると、従業員の意識がかなり高まり、離職率が下がるというメリットがあります。

そのほかにも生産性や収益性、顧客からの高評価などすべてが高い傾向にあります。

実際にも従業員エンゲージメントが高い企業をと低い企業を比較すると、従業員の欠勤数や安全性に関する事故率、離職率に大きな差があることが分かります。

今後のビジネスの発展には必須で取り組んでおきたいところでしょう。

・SNSエンゲージメント

今インターネット環境が整い、SNSの利用者が急増しているからこそ、企業がSNSに公式アカウントを設立し、直接顧客との信頼関係を築くべく積極的に活用していくことも多くなってきました。

SNSエンゲージメントでは、顧客と積極的にコミュニケーションを取ることで企業やブランドの認知度の向上に期待することができます。

ですが、企業側が発信したい情報のみを発信すれば良いというわけではありません。

顧客は企業にどのような情報提供を望んでいるのか、どのような発信が顧客に教官してもらうことができるのか、ということが重要です。

SNSによってはその投稿に応じてエンゲージメント率を確認することができますので、その都度確認し、常に安定した一定のエンゲージメント率が見られるように努力をしましょう。

まとめ

以上、自社サブスクリプションビジネスがどれだけ求められているのかがわかる「エンゲージメント」についてお話させていただきました。

サブスクリプションビジネスにおけるエンゲージメントは、顧客の愛着度や信頼度が十分に分かる重要な指標であるからこそ、簡単に見てはいけないもであることをお分かりいただけましたでしょうか。

サブスクリプションビジネスを今後長く運営したいと思われている方は、導入当初からエンゲージメントに注目することを忘れず、顧客に愛されるサービスを提供してくださいね。