9割以上が失敗する?!サブスクで失敗する理由とは?

9割以上が失敗する?!サブスクで失敗する理由とは?

サブスクリプションビジネスは、近年著しい成長を遂げ、現在も多くの企業がこのビジネスへ参入しています。

しかし、その一方では、集客に苦戦している企業や撤退する企業も増えているのです。

メディアでは、サブスクビジネスの成功例ばかりが取り上げられていますが、このビジネスは誰でも簡単に成功できるようなビジネスではないのです。

そこで今回の記事では、サブスクビジネスが失敗する理由について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

サブスクは簡単に成功できない?!

サブスクリプションビジネスは、ここ数年の間に急成長しており、現在も続々と新たなサービスが誕生しています。

このビジネスが、これほどまでに成長することができたのは、デジタル化が進む現代において、サブスクがデジタルと親和性が高いビジネスであり、そして、多様化する消費者のニーズに上手く合致したことがその理由として考えられます。

しかし、市場が拡大化する一方で、苦戦する企業も増加しており、撤退するケースも増えているのです。

そして、このような失敗の事例は、あまり世間の注目を集めることはありません。

成功例ばかりがメディアで取り上げられる為に、サブスクビジネスは簡単に成功できると誤解されることが多くなっているのです。

現在、デジタル化が急激に加速している事からも、サブスクビジネスが今後もさらに成長していくことは明らかです。

新規参入する企業は今後も増え続けていきますので、それに伴い、失敗する企業も増えていくことになるのです。

実際に、とある調査では、新規参入した9割の企業がサブスクビジネスに失敗していると言う結果が出ています。

つまり、成功できるのはたったの1割の企業であり、参入したほとんどの企業が失敗していると言えるのです。

この失敗の理由は、その企業それぞれに様々ではありますが、共通している原因もあるのです。

サブスクが失敗する理由

サブスクが失敗する理由の一つとして挙げられるのが、収益を上げることができなかったということです。

サブスクビジネスは、従来のビジネスよりも顧客を重視し、顧客を満足させるサービスを提供することが必要とされています。

しかし、ビジネスにおいて、収益を上げることは不可欠なことであり、収益を上げることができなければ、ビジネスとして成立しないのです。

サブスクが顧客を重視するビジネスであるのは事実ですが、安ければ良いと言うわけではありません。

サービスの価格を下げれば、多くの顧客を集めることは可能かもしれませんが、価格を下げすぎてしまうと、収益を得ることができないのです。

市場が拡大化し、競合が増えていることもあり、現在のサブスクは価格競争が激しくなっています。

競合との差別化のために、安価な価格を設定するサービスが多いのです。

しかし、価格の設定は、サービスに見合ったものにしなくては、結果として、収益を上げることができずに失敗してしまうことになるのです。

また、サービスに柔軟性がないことも失敗の理由として上げることができます。

前述のように、現代の消費者のニーズは多様化しており、サブスクはそのそれぞれのニーズに対応していくことが必要となります。

ニーズに合わせた選択ができるように、プランを複数用意する、顧客の都合に合わせてサービスの休止や解約をすることができると言った配慮が必要なのです。

しかし、多くのサブスクでは、企業側の都合に合わせてプランが設定されており、さらに、解約を防ぎたいがために、簡単に解約できない仕組みとなっているのです。

このように、顧客が自由に選択できないサービスでは、顧客から敬遠されてしまいます。

また、解約を防ぎたいのであれば、簡単に解約できないようにするのは逆効果です。

サブスクは、そもそも顧客重視のビジネスであるべきであり、顧客が自由に選べるようにしておくことが重要なのです。

それにもかかわらず、企業側の都合ばかりを押し付けてしまえば、顧客が離れていくのは当然のことなのです。

さらに、顧客データを活用できていないことも失敗の理由の一つです。

デジタルを活用するサブスクでは、従来よりも顧客データの収集が容易であり、そのデータは顧客が利用すればするほど精度が高くなるのです。

しかし、いくらデータの収集が容易であっても、それを活用できなければ意味がありません。

失敗するサブスクはこのデータを有効に活用することができていないのです。

サブスクは、顧客それぞれのニーズに合わせたサービスを、継続して提供していくことが求められるビジネスです。

そして、そのために、顧客データを利用し、顧客に最適なサービスを導き出すことが必要なのです。

さらに、そのデータは常に更新し続けるものであり、それに伴い、サービスの内容も更新し続けていかなくてはならないのです。

このように、顧客データを有効に利用することで、その時点で最も適したサービスを顧客に提供することができるようになるのです。

これができなければ、デジタルを活用している意味がないのです。

まとめ

サブスクビジネスは、現在では大流行と言っても良いような状況となっており、安易に参入するケースも後を絶ちません。

しかし、いくら流行っているからと言って、サブスクは他のビジネスと同様に、簡単に成功できるわけではないのです。

実際に、現在でも成功しているサブスクの数はそれほど多くありません。

成功するためには、サブスクと言うビジネスの特性を正しく理解し、それを活かしていくことが重要となるのです。