サブスクビジネスで重要なのは柔軟性である!

近年、サブスクリプションと言うビジネスモデルが、ビジネス界を席巻し、多くの企業がサブスクビジネスへの関心を高めています。

しかし、当然のこととして、競合が増えれば、競争は激しくなります。

その中で勝ち抜いていくためには、市場や顧客の変化に即時に対応できる柔軟さが必要なのです。

そこで今回の記事では、サブスクに必要な柔軟性について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

サブスクは企業に都合の良いビジネスではない!

サブスクリプションサービスは、従来のように商品そのものに対価を支払うのではなく、商品やサービスを利用する権利を得ることに対価を支払う仕組みのビジネスモデルです。

このサブスクリプションと言うビジネスは、ここ数年で急速に広まり、数多くの企業がこのビジネスに関心を示し、ビジネスの転換を図っています。

このビジネスが、多くの企業から注目されるのは、このビジネスが現在のデジタル化の加速や消費者のニーズの多様化に合致するものであるからです。

ただ、それ以上に、企業にとってメリットが大きいと言われていることが大きな理由と言えるのです。

この企業にとってのメリットとは、サブスクビジネスは長期的に継続して利用することが前提となるため、収益を安定させることができるというものです。

多くの企業がこのメリットに惹かれ、サブスクビジネスに参入しているのです。

サブスクビジネスに、このようなメリットがあると言うのは、間違いではありません。

しかし、それほど簡単に収益が安定するビジネスなど存在するわけがないのです。

これはサブスクビジネスも同様であり、サブスクに転換したからと言って必ず安定した収益を得ることができるわけではありません。

サブスクビジネスで安定した収益を得るためには、新しい顧客を獲得し、その顧客を長期的に維持していかなくてはならないのです。

これは、言葉にすると簡単なことのように感じますが、実際には非常に難しいことです。

従来の売り切り型のビジネスでは、商品が売れれば良いわけですから、新しい顧客を獲得することが重要であり、その顧客を維持することを重要とは考えていませんでした。

しかし、サブスクでは、新規顧客の獲得よりも、さらに既存の顧客を維持することが重要となるのです。

つまり、サブスクビジネスとは、これまでとは全く異なる既存の顧客の維持と言うポイントに注力しなければならないビジネスであり、

そして、この既存の顧客の維持は簡単にできることではないのです。

サブスクビジネスには柔軟性が必要!

サブスクビジネスの市場は、この数年の間に急激に拡大しており、現在もなおその成長は続いています。

市場には、日々新たなサービスが続々と誕生しています。

しかし、サービスがこれほど増えているにもかかわらず、成功するサブスクはそれほど増えていません。

これは、前述のように、収益を安定させることができるからと、安易にビジネスを転換しているケースが多いからと考えられます。

このように収益を第一に考えるサブスクはそのほとんどが苦戦しているのです。

サブスクの本質は、収益の安定ではありません

サブスクビジネスとは、まず第一に顧客のことを考えなければならないビジネスであり、その結果として収益を安定させることができるのです。

従って、サブスクビジネスを設計するのであれば、まず、顧客を満足させる価値のあるサービスを提供することを考える必要があるのです。

顧客がそのサービスを価値があると認めてくれれば、その顧客はサービスの利用を継続してくれます。

そして、その価値のあるサービスを提供し続けることができるように、サービスの仕様を設定していくのです。

これを続けていくことで、始めて収益が安定するのです。

この価値のあるサービスの仕様と言うのは、商品やサービスそのものだけではありません。

顧客が利用しやすく分かりやすい料金体系

決済手段サイトの設計など顧客が接する全てのポイントにおいて利便性を上げ、顧客を満足させなければならないのです。

料金体系一つをとっても、多様化する顧客のニーズに対応するためには、選択肢を複数用意する必要があります。

プランやコースなどはターゲット層のニーズに合わせて設定し、支払いにおいても、月払い、年間一括払いなど選択肢を増やすことが重要なのです。

そして、最も大切なのが、これらのサービスの仕様を、顧客の行動や市場の状況などに合わせて、変化させていくことです。

市場と言うのは、刻一刻と変化していくものであり、顧客を取り囲む状況も日々変化していくものです。

サービスを設定した時点では、顧客に適した設定であっても、時が流れれば変化してしまうものなのです。

そのため、サブスクにおいてもその顧客や市場の変化に柔軟に対応する必要があるのです。

この柔軟性は、顧客を第一に考えるサブスクでは、ビジネス全体において重要となります。

どのような状況であっても、顧客に即した柔軟な対応をすることが大切なのです。

まとめ

現在のサブスク市場は、新たなサービスが続々と誕生し、飽和状態となっています。

このような状況では、顧客を獲得する事さえ至難の技と言えますが、サブスクにおいては、さらにこの獲得した顧客を維持することが重要なのです。

そして、そのために重要となるのが、今回説明した柔軟性なのです。

顧客の置かれた状況に合わせ、サービスを変化させていく柔軟さがサブスクビジネスには必要なのです。