サブスクリプションヒット商品を開発するための重要な考え方

サブスクリプション 2022年2月9日

商品やサービスを一定期間提供し、月単位、もしくは年単位で利用料金を回収する、サブスクリプションビジネスが今大きな拡大を見せています。

サブスクリプションビジネスの発症は、IT業界なのですが、最近では製造業や小売業においても、新しいビジネスモデルの形態として、サブスクリプションサービスの提供が始まっております。

そして消費者の消費行動も、従来までの「モノの価値を保有する」ことから「モノの価値を気軽に利用することができるコト」に変わっていることも、サブスクリプションビジネスの追い風になっていることでしょう。

消費者ニーズが多様化していることに伴い、著しく商品のライフサイクルの短期化が進んでいます。

ですので、新規事業としてサブスクリプションビジネスを行い、ヒット商品を生み出すことは年々難しくなっていることでしょう。

良いものが作れば売れる、という時代は既に終わっており、サブスクリプション企業は消費者が本当に求めている商品を作らなければなりません。

そこで今回は、サブスクリプションヒット商品を開発するための重要な考え方について、詳しくお話させていただきたいと思います。

サブスクリプションビジネスでの商品開発に課題を持たれている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Contents

ヒット商品開発のための考え方

サブスクリプションビジネスを成功させるためには、契約件数の増加に加え、高水準で顧客満足度を保ち、そして収益をミルフィーユ式に何度も積み上げていくことがポイントです。

つまり、新規顧客を掴んで離さないためにも、顧客満足度の高い、顧客が本当に求めているものを知り、その期待に応え、満足してもらい、長期契約を獲得しなければなりません。

つまり、ヒット商品を開発するために重要な考え方となることは、いかに消費者の要望に応えることができる商品であるか、消費者の思いをコンセプトに反映させることができているか、コンセプトをそのまま体現でき、さらに高品質な商品であるか、ということです。

これらを追求するためにも徹底的にインタビュー調査を実施し、そして消費者の不満を解消したいという思いで商品開発をしていきます。

そして、消費者に対する「思い」こそ、この根底にあるでしょう。

消費者の思いに応える商品コンセプトを作り、そのコンセプトをもとに、商品の魅力を伝えるためのコミュニケーション力をつけなければなりません。

今の日本企業は、平均的に考えても確かな開発力を持っている企業が非常に多いので、「高品質な商品の開発」という視点に関しては問題はほとんどないでしょう。

商品開発には、消費者の気持ちを理解すること、消費者の気持ちに沿った魅力的な商品のためのコンセプトを開発することができるか、ということが基本となるのです。

今現在存在する「モノ」の全てには、必ずコンセプトがあります。

なぜ必ずコンセプトがあるのか、その理由は商品を開発するためには、そもそも設計などの土台が必要だからです。

根本的に消費者が持っている不満や、社会的な課題などが基になりますので、その不満や課題を解決する考え、そしてアイデアをより具体化していったものがコンセプトとして成立していきます。

今の時代は、消費者が持っている不満や課題を知ることが難しいと言われていますので、そもそも消費者が気付いていない不満であるインサイトを掘り出し、そこから創造することも、コンセプトの開発においては非常に重要な役割になるでしょう。

コンセプトの開発を考える上では、定量調査や定性調査などを行うかと思いますが、最近では定性調査からコンセプトに繋げる企業が多くなっていますよね。

定性調査を行うほうが、小さいけれど重要な不満を拾うことができます。

調査により得ることができた情報を素材とし、ワークショップでアイデアを出していきます。

そして対話を通じてそのアイデアを具体化し、その過程内でユニークな部分を付加させ、最終的に自社独自のコンセプトを作り上げていきます。

このコンセプトにおいては、ターゲットに提供する価値は何か、ということを重要視し、明文化することが重要です。

以上、サブスクリプションヒット商品を開発するための重要な考え方についてお話させていただきました。

今後どんどん拡大するであろうサブスクリプション市場であるからこそ、このような考え方とコンセプト調査に関する知識は欠かせません。

もちろん新商品開発時には、「新奇性」を重視することが大切なのですが、新奇性ばかりを追ってしまっては、消費者に価値を与えることができず、差別化競争に陥ってしまうのです。

ぜひ消費者が求めるコンセプトを重視して、今後長く愛されることができるようなサブスクリプション商品を開発し、よりよいサブスクリプションビジネスを展開してくださいね。