定額料金を支払うことで、一定期間商品やサービスを受けることができるサブスクリプションビジネスが注目されています。
サブスクリプションビジネスが台頭し始めた当初は、音楽や動画などのデジタル商材が主流であったのですが、今は非デジタル商材でもサブスクリプションサービスの提供がされており、サブスクリプション市場がどんどん成長しています。
なぜここまでサブスクリプション業界が盛り上がっているのか、それはサービスを提供する事業者にとっても利用者にとっても非常に大きなメリットがあるビジネスモデルだからなのです。
消費者の価値観が、所有から利用に変わりつつあるからこそ、今後のさまざまな分野でサブスクリプションビジネスが登場することが予想されています。
そしてサブスクリプションビジネスの拡大と共に、企業間ではコーポレートガバナンスへの理解も進んでおり、導入事例も多くなっています。
ですが、コーポレートガバナンスの透明化が進んだことにより、不祥事が明るみに出ていることが多くなっていることも事実です。
このような状況を踏まえ、コーポレートガバナンスの本来の目的や、企業の成長、収益性の向上にはどのように影響しているのか、ということをしっかり振り返り、把握しなければなりません。
そこで今回は、サブスクリプションビジネスでコーポレートガバナンスにおけるよくある課題についてお話させて頂きました。
これからサブスクリプションビジネスにコーポレートガバナンスを導入しようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
コーポレートガバナンスと内部統制を実現するためには、さまざまな課題が生じます。
内部統制を運用していくと、現場はどうしても改善施策に捉われすぎてしまって、即効性や生産性、そして主液性が落ちそうに見えてくるでしょう。
本来、内部統制は企業が稼ぐ力に結びつくように考えられているものですので、改善施策に時間を充て過ぎず、効率性と生産性、収益性の向上に集中するための、攻めのガバナンスと攻めの内部統制を実現しなければなりません。
これを実現することで、企業の活力がどんどん上昇していくのです。
コーポレートガバナンスにおいては、企業が健全で、発展を持続するために、どのような方向に向かっていくのか、ということを明確にし、それを追求していく必要があります。
また、目指すべき方向を間違わないようにするためにはどのようにすべきなのか、ということをしっかり意識して、施策を実行していくことが大切です。
これらがすべて上手く進んでいくことで、企業の生産性と収益性が伸び、さらに企業価値が高まり、ビジネスの本来の目的を実現することができるのです。
コーポレートガバナンスを強化するには、内部統制を整備しなければなりません。
内部統制をしっかり整備することで、社内外に対し、透明性の高い情報開示をすることができるのです。
これを叶えるためには、取締役会や内部監査部門が先頭に立ち、社内のルールをしっかり守り、監督する必要があります。
そして経営層による不正を防ぐためには、第三者の視点に立って監視体制を整える必要があります。
内部監査だけでなく、社外取締役や社外監査役、報酬委員会などの独立性を持って客観的に評価することができる監督体制を作ると良いでしょう。
そして従業員に対しては、行動規範や論理憲章などを浸透させ、従業員それぞれに業務遂行や意思決定のための判断基準を明確にしていきましょう。
それと同時に業務プロセスを可視化し、さらにマニュアル化することで、業務遂行内容を把握することも重要です。
内部統制を強化するには、社内のルールを明確にし、そのルールに沿って事業活動を統制し、経営者や従業員が起こしそうな不祥事や問題を回避します。
そのための方法としては、予測できる不祥事のリスクを挙げ、その不祥事を防ぐためのコンプライアンスやリスク管理のルールを設定し、遵守するように監督しましょう。
企業の規模に関わらず、取り組まなければならない課題は「ワンマン経営の防止」です。
ワンマン経営を防ぐためにも、取締役会の意思決定の過程は可視化すべきなのです。
また、個々の取締役が適正に業務を行っているかと監督し、疑わしい行為があれば正しく改め直さなければなりません。
経営者の不正や企業の私物化を防ぎ、企業の透明性を確保し、内部統制を強化していきましょう。
以上、サブスクリプションビジネスでコーポレートガバナンスにおけるよくある課題についてお話させて頂きました。
コーポレートガバナンスは、透明で公正なガバナンスを意識していることを指しますので、サブスクリプションビジネスを行う上でもしっかり理解し、意識しなければなりません。
今の時代のビジネスには必ず必要な知識ですので、ぜひこの機会にコーポレートガバナンスをしっかり理解してくださいね。