サブスクリプションビジネスで確実に継続的な売上を向上させるには何が必要なのか

サブスクリプション 2022年6月9日

近年多くの業界で、サブスクリプションビジネスの展開が広がっています。

数年前までサブスクリプションと言えば、音楽や動画の配信サービスが主流であったのですが、今では飲食業界やファッション業界にも浸透し始め、今までにはない価値が生み出されているのです。

サブスクリプションとは、一定額を支払ったユーザーが、定められた期間内であれば、提供されている商品やサービスを自由に利用することができるという仕組みです。

今後もさらなる成長が見込まれているサブスクリプション市場であり、「チャリンチャリンビジネス」と呼ばれる通り、一度契約さえしてもらうことができれば、その後は定期的にチャリン、チャリン、と料金が入ってきますので、簡単に売上を作ることができるイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

ですがこれは甘すぎる幻想であり、多種多様なニーズを持っている顧客と、継続的に良好な関係を築かなければ、見かけだけのサブスクリプションビジネスになってしまい、行き詰ってしまうのです。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスで確実に継続的な売上を向上させるには何が必要なのか、ということについて、詳しくお話させて頂きたいと思います。

今後サブスクリプションビジネスを展開しようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Contents

不安定なサブスクリプションビジネスの収益

今はさまざまな業界で、モノからコトへビジネスモデルの転換が求められており、「良いものを作れば売れる」という時代ではなくなってきています。

どんどんグローバル化が進んでいき、さらにコロナ禍により、人々の生活スタイルが大きく変化していく中で、不確実性も一気に高まり、多くの企業がどのようなビジネスであれば成功するのか、という課題に直面しています。

このような中で注目されているのが、コトを提供することをメインとしたビジネスであり、収益の拡大や新しい収益源を創ろうとするビジネス戦略です。

この典型こそサブスクリプションビジネスであり、顧客と契約し、継続利用してもらうことで、安定的な収益を得ることができるのです。

サブスクリプションビジネスは非常にメリットが多いビジネスモデルなのですが、表面的なメリットばかりに目を向けてしまってはいけません。

従来までのビジネスモデルであれば、季節や景気に左右されながらも商品が売れれば一括で売上として計上し、得ることができた収益や製造、販売にかけたコストを回収することができました。

ですが、サブスクリプションビジネスの場合は、長期間にわたり投資コストを回収しなければなりませんので、初期コストはほぼ自社の持ち出しとなりますので、ビジネススタート時はしばらく赤字が続くことを覚悟しなければなりません。

サブスクリプションビジネスの魅力は、安定的な収益を得ることができることですが、あくまでもこれは様々な施策が上手く回ったときですので、もし景気の低迷や他社との競争激化などの外的要因により、苦境に立たされることもあり、赤字から脱出することが難しくなってしまうのです。

サブスクリプションビジネスで安定的な収益を得るための非常に重要な要素は、LTV（顧客生涯価値）です。

LTVは、顧客一人が自社商品やサービスを利用する期間全体にわたり、どれだけ利益をもたらしてくれるか、という長期的な視点を持って収益を判断します。

サブスクリプションビジネスは、顧客と継続的な関係を築くことが重要で、顧客ごとにLTVの最大化を図らなければなりません。

顧客のサービスの利用期間が長ければ長いほどLTVが高くなる傾向にありますので、顧客と継続的で長期的な関係を保つためにも、カスタマーサクセスが重要です。

顧客が自社商品やサービスを得ることで、高い満足感を得ることができますので、結果的に大きな収益をもたらします。

サブスクリプションビジネスでの契約は、あくまでもスタートラインであり、ビジネスを続ける限りは顧客ニーズや顧客が持つ課題と並走しなければなりません。

このようなことをコツコツと続けることで、顧客に信頼や愛着を持ってもらうことができるようになれば、更なる最適なプランを提案することができるようになり、よりLTV向上に期待することができるでしょう。

以上、サブスクリプションビジネスで確実に継続的な売上を向上させるには何が必要なのか、ということについてお話させていただきました。

サブスクリプションビジネスで確実に収益を得るためには、ただ定期的に入ってくる利用料金の総額を眺めているだけではいけません。

IT技術などを用いて、一人一人の顧客の利用状況をしっかり把握し、それぞれの顧客は自社商品やサービスをどのように利用しているのか、ということを理解し、顧客の潜在的なニーズに答えるため、新しい施策やサービス内容、プランに反映させていきましょう。

サブスクリプションビジネスで効率よく売り上げを向上させるためにも、ぜひこの記事を参考になさってくださいね。