ここ10年程で、急激にサブスクリプションビジネスが広がりを見せており、サブスクリプションブームが来ています。
サブスクリプションビジネスが拡大し始めた当初は、デジタル商材こそサブスクリプションにふさわしいと考えられていたのですが、この波はデジタルのみに留まらず、多種多様な業界でサブスクリプションビジネスが採用されているのです。
サブスクリプションとして提供できない商材はない、とまでも言われている現代、今後もさらにサブスクリプション市場の拡大が予想されています。
だからこそ、サブスクリプションビジネスに挑戦する場合は、より有効な戦略を持って挑まなければなりません。
顧客満足度が常に高い状態を維持しなければならないビジネスだからこそ、自社商品やサービスが、本当にターゲットユーザーに求められているものなのか、調査しなければなりません。
ですが実際には調査しようとしても、限られた対象者に調査を依頼したい場合でも、なかなか調査対象が集まらない、ということもあるでしょう。
そんな時にはリクルーティングの方法の一つである、「機縁リクルーティング」が有効です。
そこで今回は、サブスクリプションビジネスに「機縁リクルーティング」を活用するメリットとデメリットについてお話させていただきたいと思います。
今後サブスクリプションビジネスを効率よく進めたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
機縁とは、物事に起こるきっかけや縁のことです。
そして機縁リクルーティングとは、調査対象者を集めるための手段であり、主に自社のグループインタビューやデプスインタビューなどに参加してもらうことができる、条件に合った対象者を見つける方法です。
基本的には人づてに探しますので、人と人のつながりを通じて対象者を探しますので、過去に似たテーマに対して調査に協力しているか、本人や家族が調査に関係する職業に就いていないか、など念入りに確認しましょう。
上記の方法で機縁リクルーティングによって、人から人へ紹介を繋いでいく手法を、スノーボールサンプリングと言います。
ある調査対象者に調査協力を依頼するだけでなく、あわせて新しい調査対象者の紹介も依頼し、同様の依頼を繰り返し、調査対象を集めていきますので、対象者を回収しやすくなる場合もあるのです。
機縁リクルーティングを活用するメリットは、主に4つあります。
1つ目は、複雑な条件のリクルーティングに強いことでしょう。
通常のリクルーティングであれば、複雑な条件や限定的な条件により、対象者を集めることが難しいのですが、機縁リクルーティングでは比較的集めやすくなっています。
2つ目は、若年層に強いことです。
他の年代と比較すると、比較的若年層は回収が難しいと言われているのですが、主婦の方のお子様、そしてその友人知人を紹介してもらうことができるので、回収することができるようになるのです。
3つ目は、調査対象者を的確に選定することができることでしょう。
対象者の友人知人、もしくはリクルーターが調査対象者1人1人に直接話を聞いて紹介しますので、自社が提示する条件やテーマに沿った対象者を的確に選定することができるでしょう。
4つ目は、キャンセル率が低いことです。
リクルーターは対象者の知人でありますので、常に密な連絡を取り合っている可能性が高いでしょう。
信頼関係が既に構築されていますので、キャンセル率が低いことも大きなメリットです。
機縁リクルーティングを活用するデメリットは、主に3つあります。
1つ目は、少し時間がかかってしまうことです。
調査対象者1人1人に直接電話などで条件を確認しますので、もしそのリクルート人数が多い場合、もしくは条件が複雑な場合には、どうしても時間がかかってしまいますので、少し長めにスケジュールを見ておくべきです。
2つ目は、コストがかかってしまうことです。
企業によって異なるものの、通常のリクルーティングと比較すると、1人ずつ調査対象を探し、そこから話を聞き、選定することを考えるとコストが掛かってしまう場合があります。
3つ目は、デリケートな内容には適していないことでしょう。
金銭や性、病気などのプライベートでデリケートな内容が重要となる調査には、機縁リクルーティングでは聴取し辛いので、あまり適していないことが考えられます。
以上、サブスクリプションビジネスに「機縁リクルーティング」を活用するメリットとデメリットについてお話させていただきました。
サブスクリプションビジネスに役に立つ調査には、最適な調査対象者を設定することは、非常に重要です。
そして、その設定に実際に人を集め、調査を実施することが大切です。
機縁リクルーティングは、通常のリクルーティングでは難しいこともできる、非常に利便性の高いリクルーティングですので、ぜひサブスクリプションビジネスに活用してみてくださいね。