商品を購入して使用するのではなく、使用したい時だけ必要な料金を支払って使用する「サブスクリプションビジネス」が注目を集めています。
従来までであれば、サブスクリプションと言えば、ソフトウェアやデジタルコンテンツが主流だったのですが、最近では自動車やアパレル、家具家電などもサブスクリプションサービスとして提供され始めており、その幅はどんどん広がっています。
サブスクリプションビジネスを行うことで、継続して安定的に収入を得ることができ、コストをかけずにリピート購入を実現させることができます。
サブスクリプションビジネスでは、受発注業務を行うかと思いますが、この受発注業務は業務範囲が広いため、煩雑な業務になりやすいのです。
この受発注業務をいかに改善し、効率よくビジネスを進めるか、ということがサブスクリプションビジネスの成功の可否を決めると言っても過言ではないでしょう。
そこで今回は、サブスクリプションビジネスでの受発注業務を改善するポイントについて、詳しくお話させて頂きたいと思います。
サブスクリプションビジネスの業務を効率化を重視している方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
受発注業務の改善のために取り組む場合、「ムリ」を無くし「ムダ」を省き「ムラ」を減らすという視点が重要です。
従業員の人数や、個々のスキルに対し、業務量が上回ってしまうと「ムリ」が生まれてしまいますので、いかに業務負担を軽減することができるか、ということがポイントです。
ムリが続いてしまう業務量では、長期にわたって継続することが難しく、受発注業務が追いつかないという悪循環が生まれてしまう可能性が大きいので、もし自社内での対応が難しい場合は、アウトソーシングやBPOを活用していきましょう。
また、一連の業務内容を可視化し「ムダ」な業務はないか、省くことができないか、見直していきます。
重複する業務があったり統合することができる業務があれば、どんどんムダを省いていきましょう。
そして、従業員によって業務の対応にかかる時間や進め方、品質が異なる場合など、業務に「ムラ」がある場合には、このムラを減らさなければなりません。
業務マニュアルなどを作成し、業務を標準化し、業務フローを揃え、業務改善に繋げていきましょう。
業務改善は、受発注業務自体を見直すことが最適という場合があります。
もし古いシステムを長い間使っている場合、今現状の業務フローに合わず、受発注データの確認作業が多くなってしまい、本来は削れるはずのムダな業務が生まれてしまっています。
それ以外にも、導入したシステムが使いづらいという場合であれば、いつの間にか受発注システムを介さない業務が生まれてしまい、業務にムラが出来てしまいます。
費用対効果や現状の業務フローが見合っているか、使いやすいか、従業員の負担を増やしていないか、などの視点から改めて受発注システムを見直してみましょう。
在庫管理において必要な機能を追加したり、システム連携を強化することで、リアルタイムで在庫を把握することができ、適切な在庫数を維持することができます。
基本的に受発注システムは自社内だけでは完結しませんので、すべての業務を自動化することは難しいでしょう。
ですが、自社内の連携により発生する業務の一部は自動化を導入することができる可能性があります。
定型化されたPCでの入力作業などは、RPAを活用することで、人為的なミスを無くしながらも、正確性を高めて業務のムラをなくし、業務を自動化することができます。
また、業務にかける時間を短縮することができれば、納品までのリードタイム短縮にも繋がるでしょう。
「ムリ」が多く発生してしまう業務で、アウトソーシングやBPOを活用することができるのであれば、積極的に活用していきましょう。
アウトソーシングやBPOは、高い専門性を持っていますので、効率的に受発注業務を行うことができます。
外部委託をすることによって、より効率的に業務を進めることができるようになると、結果的により多くの注文を受けることができる可能性が高まります。
以上、サブスクリプションビジネスでの受発注業務を改善するポイントについて、詳しくお話させて頂きました。
受発注業務は、可視化することによって改めて業務を見直し、より最適な取り組みを実施することで、業務改善に繋がり、より多くの注文を受けることがでる企業体制にすることができます。
受発注業務は対応する業務範囲が広いので、煩雑になりやすいのですが、これらのポイントをしっかり理解して受発注業務を改善してくださいね。