今、多くの業界からサブスクリプションビジネスに熱い視線が集まっていることでしょう。
サブスクリプションビジネスは、従来まで売り切り型ビジネスモデルとは異なり、継続的に売上を積み上げることができます。
サブスクリプションビジネスの中でも、特にSaaS市場が急成長しており、ここ数年でさらに盛り上がりをみせています。
今では毎月のように新しいSaaSスタートアップが誕生しており、大企業も新規ビジネスとしてサブスクリプションビジネスを導入する事例も多くなっています。
テクノロジーを活用して、高い収益性を確保しながらも、安定性の高いストック型の収益をもたらすSaaS市場へと環境が移り行く中、どのような業界であってもサブスクリプションビジネスに取り組むことこそ、今のビジネス業界で成功するための鍵と言っても過言ではありません。
企業の規模がそれほど大きくないフェーズ、もしくはひとつのビジネスを運営している場合、ビジネスとしての活動を行う上での変数が少ないので、組織はひとつにまとまりやすいのですが、成長フェーズやビジネスの数が増えることで、社内環境はどんどん変化していきます。
そうなると、さまざまな価値観を持つ組織になりますので、今までと同じようなベクトルを向いてビジネスを進めることが難しい状況にもなってしまうでしょう。
そこで今回は、成長し続けるサブスクリプション企業になるための組織開発について、詳しくお話させて頂きたいと思います。
これから効率よくサブスクリプションビジネスを進めたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
組織開発は、企業などの組織が企業内で動いている当事者自らの手によって、組織をより良くする取り組み、支援を行うことです。
組織の課題解決や仕組みの整備などに直結しますので、経営者としては抑えておくべき知識でしょう。
今の時代、働く価値観が多様化しており、さまざまな価値観を持った人と共に仕事をする状況だからこそ、組織内の人や部署間のつながりを強化し、活性化するための組織開発が注目されているのです。
これにより、組織を取り巻く環境の変化に対応することができ、組織としてのパフォーマンス向上、従業員の主体性を引き出し、組織を変化させるなどの効果を期待することが期待できます。
今働いている従業員に対し、インタビューやアンケートを行い、「事実」を基に組織の現状を把握していきます。
そしてその上で企業理念や企業の将来性を見ながら、自社はどのような組織を目指すのか、ということを決定していきます。
自社が目指す方向性に対し、課題となっていることを事実をもとに整理していきます。
経営陣や従業員のイメージや印象だけに頼るのではなく、インタビューや調査を用いて客観的に把握することが大切です。
事実やデータに基づいて認識された課題を、適切に対処しましょう。
課題を設定した後は、具体的なアクションプランを考えていきましょう。
この際、企業内で影響力が大きいキーパーソンに、課題解決の必要性を説明し、理解してもらうと、より組織開発がスムーズに進みます。
アクションプランを実践する上では、万が一の想定外の状況が発生する可能性や、企業内に展開した際の影響の大きさなどを考慮する必要があるのでしょう。
まずはスモールスタートとして、小さなチームから成果を出し、徐々に拡大していくというプロセスが有効でしょう。
試験的に実践を行った際、組織開発に対し非常に効果を発揮する案もあれば、あまり効果が見られない案もあるでしょう。
だからこそ、組織開発でもしっかりPDCAを回し、その中で得たデータを蓄積することで、組織開発のモチベーションが向上し、より適切なアプローチ方法を新たに見つけ直すことができるでしょう。
試験的なアプローチが成功すれば、成功した理由、もしくは特に効果があった取り組みなどのポイントを整理し、その事例を企業内に展開しましょう。
多くの企業では、このようなプロジェクトはあまり良くは思われないので、試験的なアプローチでも細かく成功事例を共有することで、企業的な取り組みであるという認識をさせておきましょう。
展開後も継続的に効果検証やフィードバックを実施することができるので、組織開発は成功するのです。
以上、成長し続けるサブスクリプション企業になるための組織開発についてお話させていただきました。
ビジネスの成長において、成果主義の台頭や個業化、従業員の多様化などが有効な体制となっている中で、モチベーションの低下や離職率の上昇が表面化しやすくなっています。
だからこそ組織開発という概念に注目が集まっているのでしょう。
今の時代に合ったサブスクリプションビジネスを、より長く続けるためにも、この機会にぜひ組織開発を行ってみてはいかがでしょうか。