生産性を上げ、高収益サブスクリプション企業にするための指標

近年、さまざまなビジネスが生まれているビジネスと言えば、サブスクリプションが思い浮かぶことでしょう。

サブスクリプションビジネスは、月額や年額などの料金形態で、継続利用を促すサービスであり、サブスクリプション市場は確実に拡大傾向にあります。

サブスクリプションビジネスの形態は、最近確立されたものではなく、日本でも新聞や雑誌などの定期購読が存在しており、スマートフォンなどの従量制などとの組み合わせがあったのですが、それらとは異なる音楽や動画などの新しい分野でサービスが普及し、さらに旅行業界や食材業界などにもサブスクリプションサービスが広がり、より一層の広がりを見せているのです。

サブスクリプション企業が継続的に収益を保つ上では、生産性の向上に関しては避けて通ることができません。

ですが生産性の向上を、どのように業務を業務へ繋げれば良いのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、生産性を上げ、高収益サブスクリプション企業にするための指標についてお話させて頂きたいと思います。

今後サブスクリプションビジネスをより効率よく、確実に進めたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

生産性向上とは

生産性向上を理解する上では、生産性の定義と種類に関する理解を欠かすことができません。

生産性の定義は、企業がどれくらい効率的に利益を上げることができているかどうか、ということを測るための客観的な指標のひとつであり、企業の資金や人手、物資など、限りある経営資源をいかに効率よく活用し、生産性を高めることができるか、ということが企業利益最大化を目指すためには重要です。

また、労働者ひとり当たりにおける生産性に関しては労働生産性と呼ばれており、この労働生産性を高めるためには、労働者一人当たりが生み出す成果を高めることが需要なのです。

そして、物的労働生産性は、生産数量(売上高)÷労働量によって算出され、付加価値労働生産性は、付加価値額÷労働量によって算出されます。

生産性の向上が求められる背景としては、日本での労働人口の減少にあり、慢性的な人手不足が生じてしまう懸念があります。

今の時代は働きながら育児や介護を担う人が多くなり、少ない労働力でも価値を生み出すことができる生産性向上に注目されるようになっており、今実際にも日本でも働き方改革により各企業の生産性向上を推進しているのです。

生産性を把握する3つの指標

・付加価値

付加価値とは、提供する商品やサービスを、より価値の高い状態にすることを意味しており、他にはない魅力を持っているため、顧客と継続的な接点を持つ上では非常に重要な要素となるのです。

この付加価値は、粗利益とも呼ばれており、生産性向上を目標とする際は、欠かすことができない指標です。

・労働生産性

労働生産性とは、労働者1人あたりが、どれくらい効率よく仕事を行っているか、ということを測るための指標です。

労働生産性を把握することは、企業の生産性の把握にも繋がるからこそ、知っておかなければならない指標です。

・労働分配率

労働分配率は、企業が投入した人件費をメインに生産性を測る指標のひとつであり、投入した人件費÷付加価値によって算出します。

労働分配率の重要なポイントは、給与部分だけが人件費ではない、ということでしょう。

労働分配率は、企業全体が投資した金額における生産性の割合を確認するための指標でありますので、給与以外にも福利厚生費や賞与なども支出として含まれます。

労働分配率が低い方が、投入した人件費が少ない状態でも大きな付加価値を作っていますので、企業にとってメリットが多くなります。

ですが、労働分配率が低いということは、付加価値に対する人件費が低い状態ですので、あまりに低い状態であれば、労働者のモチベーション低下に繋がってしまいますので、慎重に考慮しなければなりません。

まとめ

以上、生産性を上げ、高収益サブスクリプション企業にするための指標についてお話させていただきました。

生産性を上げることで、少ないリソースでも大きな利益を生み出すことができ、結果的にその後の事業拡大にも繋げることができるのです。

サブスクリプションビジネスを行う企業が、生産性を上げることを目標にすることで、業務を可視化し、自動化することができ、業務を標準化したり、アウトソーシングを活用することができ、より良いビジネスを行うことができます。

今、拡大し続けるサブスクリプション市場で、勝ち抜いていくことができるサブスクリプション企業になり、今後長くビジネスを続けていくためには非常に重要なことです。

サブスクリプションビジネスを行われている方は、ぜひこれらの指標を基に、サブスクリプションビジネスに活かしてくださいね。