サブスクリプションビジネスにショップアプリは必要?

企業が顧客に対して商品やサービスを一定期間提供し、月単位や年単位で利用料金を回収する「サブスクリプションビジネス」が大きな注目を集めています。

サブスクリプションビジネスが広がりだした当初、動画や音楽、電子書籍などのIT商材への需要が高まってきているのですが、今では非デジタル領域である製造業や小売業などでもサブスクリプションビジネスを導入する企業が増え、新しいビジネス形態として新しいサービスの提供が始まっているのです。

なぜここまでサブスクリプションの需要が高まってきているのか、それには時代の変化に伴い、消費者の価値観の変化が大きく関係していることでしょう。

従来まで消費者は、モノの価値を保有することに重視していたのですが、今はモノの価値を気軽に利用できることに変わってきているのです。

今、サブスクリプションを導入する企業が数多くなってきている中で、特に注目したいポイントが、「ショップアプリ」ではないでしょうか。

ここ最近、ショップオリジナルアプリを作り活用している企業が多くなり、さらにスマートフォンの普及により、集客や販促の形態も変わりつつあります。

サブスクリプションビジネスを行う企業がショップアプリを活用する事例も多くなり、実際に自社には必要なものか、悩まれている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスにショップアプリは必要なのか、詳しくお話していきたいと思います。

サブスクリプションビジネスにおいて、ショップアプリを作成しようか迷われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

スマホサイトとショップアプリの違い

ショップアプリはスマホサイトと同じものと思われている方も多いかと思いますが、この二つはまったくの別物です。

スマホサイトは、Internet ExplorerやGoogle Chrome、Safariなどのブラウザで検索した際に表示されるWebページのことであり、ブラウザを用いて表示させる「公開されたページ」です。

認知度向上や新規顧客獲得向けと考えると良いでしょう。

一方ショップアプリはユーザー個人のスマートフォンのツールでありますので、ダウンロードを行わなければ利用することができません。

集客や販促に特化しているため、既存顧客向けと考えると良いでしょう。

ショップアプリを開発するメリット

ショップアプリを開発するメリットとしては、まず第一に「プッシュ通知を用い視認率の高いニュース配信が可能であること」が挙げられるでしょう。

これこそショップアプリを開発する上で最も魅力的なメリットになるのではないでしょうか。

プッシュ通知とは、スマホのホーム画面、もしくはロック画面に表示されるお知らせのことです。

ショップから顧客に直接お知らせやクーポンを配信することができますので、視聴率が非常に高いことが特徴です。

ニュース配信手法のひとつであるメールマガジンの開封率が約0.1%であることに対し、プッシュ通知は60%以上という実績もあり、顧客に伝えたい情報を確実に伝える手法として効果を発揮するでしょう。

もう一つのメリットは「ポイントカードとして活用できること」です。

オリジナルショップアプリの多くは、スタンプ機能やポイント機能が内蔵されていますので、従来までのスタンプカードやポイントカードのアプリ化を図ることができるでしょう。

カードの印刷や再発行コスト、カード発行を断られるという課題を改善し、電子化されたスタンプを貯めることが楽しいと思ってもらうことができます。

さらに、「購入や来訪などのユーザー行動に繋がりやすいこと」もメリットでしょう。

プッシュ通知の配信ととポイントカードの活用は顧客の行動を促す要素でありますが、さらにショップアプリではクーポン配信による来店促進や販売促進を行うことができるのです。

集客手段としては、さまざまな手法があるものの、ショップアプリは顧客に対して直接的に効果を発揮することができる数少ないツールであるからこそ、重宝されているのでしょう。

ショップアプリのデメリット

他のツールにはない魅力が多いショップアプリですが、もちろんのデメリットも理解しておかなければなりません。

デメリットとしては、ダウンロードしてもらわなければ効果を発揮することができないこと、顧客が自由にアンインストールできること、コストがかかることでしょう。

コストに関しては、個人の感じ方で異なってきますが、ダウンロードしてもらわなければ効果を発揮できないことと、自由にアンインストールされてしまうことに関しては、ショップアプリを持つすべての企業に該当するデメリットでしょう。

せっかくショップアプリをダウンロードしてもらったとしても、過度なプッシュ通知の配信や機種変更のタイミングによりアンインストールされてしまう場合があるので、対策が難しいポイントですね。

いかに顧客視点に立ったショップアプリの活用をすることができるか、ということがポイントになるでしょう。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスにショップアプリは必要なのか、ということについてお話させていただきました。

お読み頂いた通り、ショップアプリはかなり魅力的なツールであり、活用次第で非常に効果的に集客をすることができるようになるのですが、デメリットも理解しておくことが重要です。

スマホサイトとショップアプリのどちらを運営しようかと迷われている方も多いかと思いますので、メリットとデメリットをしっかり理解した上で検討してくださいね。