どのようなビジネスを行う上でも、いかにして効率的に収入を得ることができるか、ということが非常に重要なポイントになってくるでしょう。
そのための新しい手法のひとつとして、サブスクリプションビジネスが大きな注目を集めています。
サブスクリプションとは、定期的に何かを購入する、という意味であり、所定の料金を支払うことで、定められた期間において、顧客は商品やサービスを自由に利用することができる「権利」を得る仕組みと考えられるでしょう。
このように聞くと、定額制を同じようにも思えますが、定額制との大きな違いは、顧客との関係性をいかに継続させるか、ということを重視していることでしょう。
そのために料金プランを充実させ、無料期間や休止制度など、ユーザーフレンドリーな制度を設け、顧客の取り組みを図る仕組みを作っているのです。
今、WebサイトやSNSなどのチャネルが多くなり、消費者が得ることができる情報が溢れている中で、PRに求められているものは、情報伝達を超えた共感を促す「ストーリーテリング」なPRです。
そこで今回は、サブスクリプションPRでのストーリーテリングの重要性について、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後サブスクリプションPRに注力しようと考えられている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
自社商品やサービスを消費者に伝えたい場合、比較的広告に関しては、課題が少ないことでしょう。
もちろん、対象に合った媒体選択は非常に重要ですし、どのようなクリエイティブにするかは考えなければなりません。
また、コストに合った効果を出さなければならない、ということも考えなければなりません。
ですが実際は、目的や価格、機能、キャンペーンなど、消費者に知ってもらいたい情報を積極的にアピールすることで、消費者に事実が届きます。
広告ではメディアを介し、一方的に情報を送るのではなく、PRはメディアと消費者の関係を構築しながら「共感」を生み出す役割を担います。
メディアは提供された情報は発信するほどの価値があるのか、そして消費者はそれを受け取るのか、ということを判断します。
この判断を間違え、時代とニーズにマッチしなければ、世の中の溢れている情報に埋もれてしまうのです。
PRから発信されるメッセージは、その情報を見つけてもらい、共感してもらい、さらに拡散したくなるような価値があることが重要であり、これをサポートするものこそ、ストーリーテリングなのです。
どのようなストーリーを語るか、ということに関しては、企業や商品、サービスによって異なります。
たとえば今までまったく注目されていなかった開発過程を紹介することで、その商品の価値が向上することもありますし、リサイクル素材を採用してサステナビリティを意識した企業活動を打ち出すこともできますよね。
情報とモノが溢れているこの時代であるからこそ、商品機能や効果をしっかり消費者に紹介し、アピールすることも重要ですが、さらにそこから類似する商品や情報の中から自社商品を選び、それを購入したい、人におすすめしたい、また購入したいという消費者の消費行動を作るためには、PRによって、商品そのものに価値のあるストーリーを付加することで効果を発揮します。
PR担当者の中であれば、ストーリーテリングの重要性は分かるが、自社にはそれほどのネタがない、と思われている方もいらっしゃるでしょう。
ですがこれは非常にもったいない思い込みです。
企業と商品それぞれに、メディアと消費者の共感を生み、それを打ち出すためのストーリーは必ずあるのです。
今実際に消費者は何を考え、どんなものを求めているのか、そしてそれに対しどのようなメッセージを伝えることで、どのような共感をされるのか、このような消費者視点に立ってみると、語るべきストーリーが見えてくるのです。
実際に自社商品やサービスを届けたい消費者の実態を把握し、それに対するメッセージや付加価値のヒントを見つけてもらうための手法が非常に有効でしょう。
新しい消費者調査のための手法に挑戦することで、意外な価値に気付くことができますし、消費者の声や実態を反映させたメッセージは、想像以上に届きやすいものになるでしょう。
以上、サブスクリプションPRでのストーリーテリングの重要性についてお話させていただきました。
世の中に情報が多くなっているこの時代、今まで通りのPRではなかなか上手くいかず、厳しくなっていることが事実です。
新しいPRのあり方としてストーリーテリングを取り入れてみることで、ターゲットユーザーに響く自社の価値は何か、それにどのようなストーリーを語るのか、これらをしっかり考えて、消費者の実態を探るさまざまなデータソースを活用し、答えを見つけ、最適なPR手段で効果的にサブスクリプションビジネスを展開させてくださいね。