サブスクリプションサービスは、近年急速に市場を拡げ、現在ではあらゆるジャンルから、様々なサービスが提供されています。
しかし、サービスが増え、利用者が増えることにより、トラブルも増加しているのです。
このトラブルが起こる理由は様々ですが、サブスクビジネスは、消費者が起点となるビジネスであり、このようなトラブルが起こることは大きな問題なのです。
そこで今回の記事では、サブスクで急増する請求トラブルについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
サブスクリプションサービスは、基本的に定められた料金を支払うことにより、定められた期間、商品やサービスを利用する権利を得る仕組みのサービスです。
このサービスは、一度契約を交わしてしまえば、消費者自らが解約をしない限り自動的に契約は更新され、料金の支払いも継続される仕組みになっています。
この仕組みは、更新の際にわずらわしい手続きが必要ないと言うメリットがありますが、一方でトラブルになることも多いのです。
さらに、インターネット上で契約をすることが多いため、契約時に内容を十分に把握していないケースも多いのです。
特に、サブスクサービスは、近年急速に成長し、サービスが急増しています。
サービスの数が増え利用者が増えれば、トラブルが増えるのは必然なのです。
また、急速に市場が拡大したために、質の悪いサービスも増えており、これもトラブルが増えている一因と言われています。
実際に、サブスクサービスで増えているトラブルの例で多く聞かれるのが、契約後、利用していないのに料金を請求されたという事例です。
これは、サブスクサービスが月単位、年単位で利用料を支払う仕組みであることが多いために起こるトラブルです。
先ほども述べたように、このサービスは自身が解約しない限り契約は自動的に更新されます。
それを、契約の時点で把握していなかったと言う消費者は意外と多く、そのためにこういったトラブルが発生してしまうと考えられます。
また、解約したつもりができていなかった、解約の方法が難しく面倒になったと言うケースも多くあります。
これらのトラブルは、消費者の側に責任があると判断されます。
サービスを提供する側は、事前に契約内容を何らかの形で提示しているはずですし、解約したつもり、解約が面倒と言うような理由では、サービスを提供する側の責任は問えないのです。
また、無料体験期間を設けているサブスクサービスでのトラブルも増加しています。
このようなサービスの多くは、無料の期間が終わっても、解約を手続を取らなければ、自動的に契約が更新されると言う仕組みになっています。
サービスを提供する側は、契約時にこの点を伝えているはずですが、それを正しく理解せず、無料の期間が終わったら、そのまま契約も終わると思っている消費者が多いのです。
このケースも、先ほどのケースと同じように、内容を十分に確認しなかった消費者の側に責任があると判断されます。
サービスを提供する側が、契約の内容を提示している限り、責任を問うことは難しいのです。
これらのトラブルは、サービスの仕組みや契約内容を十分に確認しなかった消費者側にも問題がありますが、分かりにくい仕組みや契約内容である場合も多く、サービスを提供する側にも問題はあるのです。
そして、責任の所在よりも、こういったトラブルが発生すること自体がビジネスとして問題があるのです。
このようなトラブルが発生した場合、その消費者は今後そのサービスを利用してくれる可能性は低くなります。
また、トラブルが多ければ、他の消費者にも悪い印象を与えてしまうことにもなるのです。
本来サブスクサービスは、消費者を起点としたビジネスであり、消費者に長く利用してもらうために、消費者が満足してくれるサービスを常に提供し続けていくことが求められます。
それにもかかわらず、このようなトラブルが多発するということは、そのサービスが消費者が起点のサービスになっていないということなのです。
ただし、先ほども述べたように、急成長するサブスクには質の悪いサービスを提供する事業者も多く集まってきています。
そのような業者は、お金を稼ぐことが目的であり、このようなトラブルが発生することを意に介してはおらず、改善されることもありません。
しかし、そのような業者が提供するサービスで、いつまでも消費者を集めることはできませんし、遅かれ早かれ淘汰されていくのです。
サブスクサービスで成功するためには、このような悪質な業者と同様のトラブルを発生させないこと、また、もしトラブルが起きても素早く真摯に対応することが大切です。
そして、サービスの仕組みや契約内容などを契約時に消費者に理解してもらうことが重要であり、そのために、契約時に重要な箇所を強調する、契約内容を理解したかを確認するなど、様々な方法で消費者に注意喚起をすることが大切なのです。
サブスクサービスは、手軽に利用できるため注目度が高く、利用者も急増しています。
しかし、それに伴い、トラブルも増加しているのです。
これには、サービスが増え過ぎたことにより、悪質なサービスが増加していることもありますが、サービスの仕組みや内容が分かりにくいということも関係しているのです。
本来サブスクは、消費者視点のサービスですが、それができていないサービスが多く、トラブルが起こりやすいビジネスになっているのです。
そして、これを防ぐためには、消費者に分かりやすいサービスであることが大切なのです。