ネット広告を運用で最も難易度が高いCPOとは?
この記事では、ネット広告を運用する上で覚えておいた方が良い用語の中で、最も難しいと言われる「CPO」についてご紹介しています。
ネット広告を運用する際には、「CPM・CPE・CPA・CPV…etc」など普段からネット広告に携わっていなければ中々聞くことのない単語が頻出します。
その中の一つが「CPO」です。
これからネット広告を始めようと思っている初心者の方の中には、今後も長くネット広告運用をしようと考えている方もいると思います。
長くネット広告運用をしていく中で、いつか必ず必要になるのが「CPO」でもあります。
ですので、ここでは「CPO」の基本的な意味や活用方法などについてご紹介していきたいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
CPOは「Cost Per Order」の略で、契約1件あたりに掛かる費用を数値化して割り出す指標です。
つまり、ネット上に表示される広告がクリックされた後、ユーザーが予約をして、店舗に来店し契約まで辿り付くまでに発生する費用のことを意味します。
ですので、CPO単価は別名「契約単価・顧客獲得単価」とも言われています。
冒頭で説明した「CPOが最も難易度が高い」という理由についてですが、先の説明でもあった通り、利益が発生するまでの道のりがかなり長く険しいため難易度が高いのです。
例えば、あるユーザーがとある生命保険のネット広告をクリックして、詳しく知りたいと思い店舗に予約をしたとします。
しかし、予約はしたもののキャンセルをしてしまうと成果は発生しません。
また、予約をして店舗まで足を運んでも他の生命保険の会社の方が良いと思われてしまうと、契約には結びつかないため成果は発生しません。
と言うように、成果が発生するまでの過程が長いため難易度が高いと言われています。
成果に結びつくまでが大変なCPOは、一見するとデメリットに感じますが実は大きなメリットがあります。
そのメリットというのが単価が圧倒的に高いという点です。
成果が発生するまでの過程が長いため、その分成果が発生した時に受け取れる報酬は他のネット広告よりも遥かに高額です。
一方のデメリットは、先に紹介した通り成果が発生するまでの過程が長いことの他に、CPOはあくまでも新規のお客様が契約することが出来た時に発生します。
ですので、リピート客は該当しないのも難易度が高い理由の一つだと思います。
例えば、自分で会社を起業して何らかの商品を販売しようと考えた際に、CPOを知らなければ後々不幸なことになり兼ねません。
なぜなら、商品を販売しようとする場合
・売価をいくらにするか
・材料費にいくらかけるか
・制作に必要な費用はどのくらいか
などを計算して考えて商品化すると思います。
しかし、どんなに良い商品でも宣伝しなければ人々の目に触れることはありません。
そこで必要となってくるのが広告費になるのですが、ざっくばらんに「広告費は売上の〇%にしよう」などと考えていると後々痛い目に合う可能性は高いです。
後々痛い目に合わなくて済むようにするためにも、初めからCPOを算出して予算を決めておくことをおすすめします。
では、肝心のCPOの算出方法ですが、計算式は「クリック単価÷コンバージョン率(成果発生率)」で計算することが出来ます。
クリック単価とは、GoogleやYahoo!と言った検索媒体に1クリックごとに支払う金額のことです。
例えば、「クリック単価=100円・コンバージョン率(成果発生率)=1.0%」の場合、CPOは10,000円になります。
ちなみに、コンバージョン率1.0%は100回アクセスがある中で1件注文が来るという意味になります。
ですので、1回の注文に掛かる費用は10,000円という金額が算出されます。
1回の注文が発生するまでに10,000円掛かるなら、より利益を上げるためにはいくらくらい広告費が必要になるかは目に見えて分かると思います。
というように、自分で起業して経営をしていくならCPOを知っておかなければ死活問題ともいえるので、ネット広告運用に慣れてきたらCPOに関してはしっかりと学んでおいた方が良いと思います。
今回は、ネット広告を運用していく中でいずれ必ず必要となるCPOについてご紹介してきました。
今回の内容をまとめると、
・CPOは契約1件あたりに掛かる費用を数値化して割り出した指標のこと
・CPOは成果が発生するまでの道のりが長いため難易度が高い
・メリットとしては、単価が圧倒的に高額である
・デメリットは難易度が高いのもあるが、リピート客は該当しないという点
・起業を考えているなら、CPOの知識がないと赤字経営になってしまい痛い目に合う
難しく感じるCPOですが、ネット広告を運用していく中で利益を上げたいならCPOは知っておいて損はない知識です。
CPOを知っているかどうかでネット広告の運用の仕方も変わってくると思うので、しっかりと理解しておくことをおすすめします。