実店舗を持たないECサイトでは、実際に商品を確認することができないため、サイト上の情報を頼りに購入を決断しなければなりません。
しかし、ECサイトの中には、これを怠っているところもあり、せっかく来訪してくれた顧客が逃げ出してしまうと言うことも多くあるようです。
そこで今回の記事では、顧客が逃げ出すECサイトについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
ECサイトの中には、一定のアクセスはあるのに購入に繋がらず、売り上げを上げることができないサイトがあります。
このようなサイトには情報量が少ないと言う共通した特徴があり、そのため、いくら集客をしてお客様を集めたとしても購入に繋がることはないのです。
ECサイトは、実際に商品を確認することができないため、訪れたユーザーはサイト上の情報を頼りに購入するかどうかを検討します。
その際に、商品の詳細な情報がなければ、ユーザーは購入どころか検討することもできないと言うことになります。
一方で、売り上げを上げている人気のECサイトでは、商品の詳細な大きさや重さ、どういった材料が使用されているか、食品であれば、使用されている食材を全て記載すると言ったこと、また、家具のような大きな製品では、どのように梱包されて届けられるかまで記載されている場合もあります。
また、そういったサイトは、商品の画像も鮮明で分かりやすく、正面からの写真だけでなく、複数のアングルからの画像も掲載しており、アパレルであれば実際に着用したイメージ画像も掲載されています。
さらに、アパレルや家具類などの質感を分かりやすくするため、商品の細部まで確認することができるような高画質な画像を掲載しているところもあります。
このように、人気のサイトでは、ユーザーが実店舗において商品を購入する際に、実際に商品を見て、触って確認するのと変わらない詳細な情報を提供し、購入に繋げているのです。
また、ユーザーはサイトを訪れた際に、このサイトは買い物をしても安全かどうかをサイトの情報を見て判断します。
この時ユーザーが重要視するのは、サイトの運営会社と直接連絡が取れることであり、電話番号が表示されていないサイトでは、ユーザーは不安を感じ購入に至ることはありません。
そのため、人気のサイトでは必ず電話番号が表示されており、ユーザーと直接連絡ができる状態になっています。
この電話番号と言うのは、カスタマーサービスでも同様の効果があり、コールセンターの電話番号を明記し、カスタマーサービスが充実しているサイトでは、ユーザーは安心して購入することができるのです。
ただし、電話番号を記載することで、些細な質問であっても電話で連絡してくるユーザーが増えることがあります。
そういった場合は、電話番号の他に、問い合わせの多い質問とその答えを分かりやすく表示しておくと、ユーザーからの問い合わせも減りますし、ユーザーに安心感を与えることも可能となります。
ECサイトにおいて、一番利用されている決済方法はクレジットカード決済ですが、初めてのサイトでは、クレジットカードの利用を控えるユーザーが多く、クレジットカードしか利用できない場合、離脱してしまうユーザーも多くいます。
また、銀行振り込みは、安全なように思えますが、ほとんどのサイトでは銀行振り込みの場合、先払いになっているため、この方法も初めてのサイトでは敬遠されることが多いです。
人気のECサイトでは、どんなユーザーにも対応できるよう決済方法を限定せず、複数の決済方法に対応しています。
最近多いのは後払い決済で、これは商品を受け取った後で、コンビニ、銀行、郵便局などで支払いができる方法です。
この方法であれば、ユーザーに安心感を与えることができますし、クレジットカードを持たない世代のユーザーも拾うことが可能となります。
ユーザーは購入を決断した際に、注文完了までに時間がかかりすぎると途中で離脱してしまうことが多くあります。
特に、入力画面が1ページで終わらない場合、面倒になってしなうことが多いですので、情報の入力は1ページでまとめることが重要です。
また、会員登録が必要な場合も同様に面倒に思うユーザーが多いですので、どうしても登録が必要な場合は、できるだけ簡単に入力できるように工夫をしたり、注文完了後に入力した情報で会員登録をするかどうかを確認すると言った程度にする必要があります。
人気のECサイトでは、入力が面倒なユーザーや、入力を苦手とするユーザーのために、入力アシスタント機能を導入しているところが多く、入力途中での離脱を防ぐ工夫をしています。
サイトを訪れたユーザーが離脱してしまうサイトには、以上のような共通の特徴があります。
大手企業のサイトや人気のサイトでは、当たり前のように行われていることができていないわけですから、初めて訪れたユーザーは不安を覚え逃げ出してしまうと言うことです。
せっかく訪れてくれたユーザーを逃がさないようにするためには、これらの特徴を改善し、ユーザーの目線に立ったサイトの構築が重要となります。