今現在、ネットショップを運用していらっしゃるみなさま。
あなたのネットショップの「コンセプト」はなんでしょうか?
コンセプトとは、ユーザーに向けて発信するものであり、「自社のショップのアイテムを用いてユーザーにどのようになって欲しいか」ということを伝えるメッセージのことを言います。
このコンセプトを一番初めに決めておくことで、その後の商品販売方法や商品のアプローチ方法が明確になってきますし、商品を製作しているのであればそのデザイン案も見つけることができます。
ですが、数あるネットショップの中には、はっきりとしたコンセプトが定まっておらず、販売商品や雰囲気、世界観にバラつきが見えるネットショップも多くありますよね。
そうなってしまうとユーザーはそのネットショップに魅力を感じず、売り上げは低迷してしまうことがあるのです。
ネットショップで成功するには、「コンセプト」が非常に重要なキーワードとなっているのです。
そこで今回は、より効率的、効果的にネットショップコンセプトを設定する方法についてお話ししたいと思います。
今、ネットショップを運用していて、コンセプトを設定していないという方、どのようにコンセプトを設定すれば良いのか分からない、という方はぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
ネットショップサイトのコンセプトを決めるとき、まず基本となるものは、「誰に」「何を」「どのように」販売するかということです。
どのような人を対象にし、どんな表現で伝え、そしてどんな商品をおすすめするか、ということを決めることが、ネットショップを運営していく上での全体のベースとなるものです。
このコンセプトをより効率的、効果的にコンセプトを決める方法には、「ロジカルシンキング」をおすすめします。
このロジカルシンキングを用いることで、通常の説得よりも約3倍も説得力が上がるといわれており、あらゆる企業で重要視されている方法なのです。
このロジカルシンキングとは何か説明していきましょう。
ロジックツリーは、ロジカルシンキングの基本となるものです。
体系化されたロジックツリーという枠組みのなかで、事実とデータに基づいて、結論から事実へと展開していきます。
論理的にユーザーに伝えることができるので、より分かりやすく情報を知ってもらうことができます。
「自社のアイテムをより良く評価してくれるユーザーは誰か」「ユーザーの評価対象となる自社の強みは何か」という要素を洗い出してみましょう。
これが、自社コンセプトを決める前提の要素となります。
この二つを明確にしておくことで、より的確で精度の高いコンセプトを作成することができます。
ブレインストーミング法はひとつのテーマに対し、それに携わる社内スタッフ同士、自由に意見を出し合い、論議する方法です。
よく「ブレスト」と呼ばれており、多く用いられている手法ではありますので、ご存知の方もきっと多いかと思います。
「ネットショップのコンセプト」を決めることを議題としてテーマに挙げ、そのコンセプトとしてふさわしいものをどんどん挙げています。
この時は基本的に「質」を気にすることはありません。
それよりも「量」を意識して、お互いに相手の意見を聞き、意見を出し合いましょう。
良いアイデアを組み合わせていくことで、最終的には携わるスタッフ全員が納得いくようなコンセプトを出すことができるのです。
前述したロジックツリーを用いて、アイデアを検証する前に行うことをおすすめします。
KJ法とは、多くの断片的な情報を合わせ、それを基に創造的なアイデアを生み出していき、さらにそこで現れたデータをカードに記入し、そのカードをジャンルやグループごとにまとめて図解していき、最終的に文などにまとめるといった方法です。
数人が集まって共同作業をする際には非常に有効的であり、創造的問題の解決に効果があります。
マトリックス法とは、コンセプトとして現れた項目を表に出し、行と列の二つに組み合わせ、そこからアイデアを出していく方法です。
たとえばタテ(行)とヨコ(列)の各要素を「問題点」と「原因」の二つとして考えるとしましょう。
そこからタテとヨコを組み合わせていき、その原因ごとに問題点を洗い出していくのです。
これを行うことで、現状の分析をすることが可能ですし、問題点の解決策を明確にしていくことで、今まで気付けなかったより良い新しいアイデアを生み出すこともできるのです。
以上、より効率的、効果的にネットショップコンセプトを設定する方法についてお話しさせていただきました。
ネットショップのコンセプトは一度決定すると、今後長く愛着と自信を持って掲げるものとなりますので、社内スタッフの多くの意見を参考にして、選定をしてください。
今回ご紹介した手法を取り入れ、自社がユーザーに届けたい理想像を、そのまま伝えることができる、納得のいくコンセプトを決めてくださいね。