ECサイトで商品を購入する場合、実店舗のように実際に手に取って確かめることができないため、ユーザーは商品の画像や説明のみで購入を決断しなければなりません。
そこで重要なるのが商品の詳細な説明であり、この説明の書き方一つで売り上げが変わることもあるのです。
そこで今回の記事では、売り上げを上げる商品説明の書き方について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
ECサイトにおいて、ユーザーが商品を購入するときに、まず参考にするのは商品の説明書きです。
その商品が、一般に多く出回っているものであったり、家電のように機能が同一であれば簡単な説明でも問題ありませんが、そのサイトのオリジナル商品の場合などは、ユーザーにその商品の魅力を理解してもらえるような説明をしなければならないのです。
そのため、説明を書くときには、まずユーザーがどのようなことを知りたがっているのか?どのような点に不安を感じているのか?を考えることが必要になります。
ユーザーが求めている情報が十分に提供されていれば、その説明書きを読んだだけで購入を決断してくれる可能性も高くなるわけです。
あくまでも商品の説明書きは、ユーザーのためのものであることを留意し、ユーザーにとって有益な情報を提供することが重要なのです。
上記のように、商品説明の内容を充実させることは、売り上げの向上につながることが期待できます。
例として、大手のモールAmazonでは、従来文字だけであった商品説明を、画像や説明を組み合わせた充実した内容に変更したところ、一か月後には売り上げが10%向上、訪問回数が18%向上したと言われています。
このことから考えても、商品説明はユーザーにとって非常に重要なものであり、売り上げを上げたいのであれば、ユーザーの商品購入へのハードルを下げるような商品説明を提供することが大切なのです。
●情報を整理する
実際に、商品説明を書く際に注意しなければならない点として、まず、ユーザーに必要な情報を洗い出し、整理する必要があります。
この情報の整理には、マーケティングなどで活用される5W1Hに、商品説明に有益な1W1Hを加えた、6W2Hと言うフレームワークが役立ちます。
この6W2Hとは、What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、Why(なぜ)、How(どうやって)と言う5W1HにWhom(誰に)、Howmuch(いくらで)と言う1W1Hを加えたものです。
具体的には、Whatでは、商品名などの商品の基本的な情報、Whenでは、発売日や販売期間と言った期日に関する情報、Whereでは、販売店や発送方法など、Whoでは生産者やメーカーなど、Whomでは、ターゲット層、Whyでは、商品ができた経緯など、Howでは、商品の選び方や使い方など、Howmuchでは、価格や支払方法などの情報をピックアップしていきます。
このように、この6W2Hにユーザーが必要とする情報を当てはめてリストとし、それを元に商品説明を書いていけば、大切な情報が抜けてしまうことを防ぐことができます。
●商品の価値を伝える
また商品説明は上記のように、商品の情報を詳細に提供することも大切ですが、その商品を購入することで、何を得られるかと言う商品のもたらす価値を伝えることも大切です。
アパレルであれば、どんな素材を使用していると言うだけでなく、どういった着心地なのか、その商品がユーザーにもたらす価値について伝えていきます。
具体的に言うと、通気性が良いので蒸れることなく快適に着用できると言うように、ユーザーにとってどのような良いことがあるのかを伝えていくことが重要になる訳です。
●商品の問題点も必ず伝える
さらに、商品説明において商品の良い点だけを伝えると、購入後に問題が生じることがありますので、問題点があるときは、必ず事前に伝えることが重要です。
運営者の中には、商品のマイナス点を書くことに否定的な方もいますが、後々トラブルを招くよりも、先にそのマイナス点と対策方法などを伝えておいた方が、ユーザーに信頼感や安心感を与えることができます。
具体的な例としては、自然の素材で染色したアパレル商品などを販売する場合、自然素材を使用しているので、発色がそれぞれ異なる、色落ちする、素材のにおいが気になると言ったことが良くあります。
そのため、事前にそれらについて断りを入れて、さらに、着用前に一度洗う、天日干しするなどの対策方法も伝えておくのです。
そうすることで、ユーザーはそういった問題点を了承したうえで、安心して購入することができるのです。
●伝わりやすい文章を心掛ける
商品説明はユーザーにとって重要となるものではありますが、あまりに長い文章では反対にユーザーに伝わりにくくなってしまいます。
一目で必要な情報が目に入るように、的確で端的な文章で説明を書くことが必要です。
また、スマートフォンから購入するユーザーも多いですので、画面が小さくても読みやすくすることが大切になります。
ECサイトで売り上げを上げようと考えた場合、広告などの施策にばかり気を取られがちですが、いくら集客を行っても、商品の説明が不十分だとユーザーが購入する可能性は低くなります。
どんな商品なのかが良くわからないのに、商品を購入するユーザーはいませんので、ユーザーに商品の詳細がしっかりと伝わるように準備しておくことが必要なのです。
商品説明が充実していれば、ユーザーはスムーズに商品を購入を決断できますので、売り上げの向上にも繋がっていくことになるのです。