今、ECサイトを作成し、ネットショップとして商品販売を行いたいと考える方が非常に多くなってきています。
少し前よりもインターネット環境が整い、そしてユーザーのモバイル端末の普及率も増加傾向にあるため、インターネットを利用して商品を購入する方が多くなってきていることが、大きく関わってきていると言えるでしょう。
「ネットショップの開設」と一言で言っても、果たしてどれくらいの費用がかかってくるのか、あまり明確な予想は出来にくいと考える方は多いのではないでしょうか。
今、ECサイトの開設者が増加しつつあるので、さまざまなプラットフォームが存在し、莫大な費用をかけて大規模なECサイトを作成する方法と、出来るだけコストを抑えて小規模なECサイトを作成する方法がさまざまにあります。
どの方法でECサイトを作成するかは、それぞれの希望するECサイト規模や予算などで異なってきますが、今回は「無料」という点に着目して考えていきたいと思います。
そこで今回は、無料でECサイトを作成する方法について、詳しくお話ししていきたいと思います。
個人事業主としてECサイトの設立をお考えの方、できるだけコストを抑えてネットショップの開設、運営をしていきたいと考えられている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
まずは無料でECサイトを作成する方法についてお話ししていきましょう。
誤解してはいけないポイントが、ECサイトの「作成」については無料でありますが、その後の運営に関しては完全な無料というわけではありません。
いわゆる開設そのものは無料であっても、その後の月額利用料金が発生したり、商品販売時に決済手数料が必要になる場合がありますので、そのことを踏まえた上でこの方法をご検討ください。
・オープンソースでECサイトを作成する
・WordPressでECサイトプラグイン(無料)を使用する
・Yahoo!ショッピング上に出店する
・無料ASPを利用する
以上4つの方法があります。
「オープンソース」「WordPress無料プラグイン」を利用する方法は、ECサイトの構築自体は無料で構築が可能です。
ですがその後、サーバー利用料金とドメイン料金が発生します。
このサーバー利用料金に関しては、月額レンタルや年間レンタルがあり、それぞれのスペックやセキュリティレベルの信頼度によって、レンタル料金が異なってきます。
安い価格のサーバーであれば、セキュリティレベルが低い場合が多く、情報が抜き取られる被害や、サイトの改ざんといった被害が予想されるため、リスクが高いと言えるでしょう。
そうなってしまうと、その後の再構築費用がかなり高額になってしまうことがあります。
それ以外である、「Yahoo!ショッピング」「無料ASP」では、「決済手数料」というものが発生してきますので、次はその決済手数料についてご説明していきます。
Yahoo!ショッピングというものは、Yahoo!が提供しているネットショップ出店の場であり、その場に出店すること自体は、無料で出店することができますし、月額利用料金なども発生しません。
ですが、販売商品が売れるごとに、「決済手数料」が発生します。
決済手数料は、その商品にかけられるパーセンテージごとに異なりますが、大体の目安としては、決済金額の3.0%~4.48%だと考えておいてください。
その他にも、Tポイントの発行に掛かる原資、そしてアフィリエイト成功報酬原資、そして手数料も負担しなければなりません。
Yahoo!ショッピングへの出店は、比較的高額な出店方法だと言われていますが、集客力が高く、大きな収益を見込めると言えるでしょう。
無料ASPの代表的なものと言えば、「BASE」「STORE.jp」が挙げられるでしょう。
このようなASPは基本的に初期費用や月額利用料金は無料で、「気軽にネットショップを開設することができる」ということで人気を集めています。
ですが、長期的に無料で運用できるというわけではなく、ASPにも決済手数料は発生します。
それぞれ使用するASPや商品価格によって異なりますが、販売商品が売れるごとに、決済手数料が発生します。
この決済手数料の目安としては、商品価格の3%~5%が相場であると言えるでしょう。
たとえば、決済手数料が3.6%、商品価格5,000円・送料780円の合計5,780円の注文の場合として考えてみましょう。
この場合、手数料は5,780円×3.6%=248円となり、利用料金は5,780円×3%=173円となります。
ですので売り上げは5,780円-(278-173)円=5,359円となります。
このような決済手数料を踏まえ、自社に合うASPを選定する必要があります。
以上、無料でECサイトを作成する方法についてお話しさせていただきました。
ECサイトというものは、永久的に無料で運用していくことはできませんが、予算を多く用意出来ない場合には、できるだけ安く開設したいと考えますよね。
ぜひ今回ご紹介した方法を参考に、ECサイトの作成方法を考えてみてくださいね。