メールマーケティングはSNSの台頭などにより、一時は、一昔前の手法のようにとらえられていましたが、現在ではその効果に再度注目が集まっています。
実際に、メールマーケティングに注力しているサイトも増加していますが、全てが成果につなげられているわけではありません。
メールマーケティングの効果を上げるためには、さまざまな工夫が必要であり、その一つがメールの件名なのです。
そこで今回の記事では、メールマーケティングの効果を上げる件名について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
メールマーケティングとは、メールを活用したマーケティングの手法であり、代表的なものにメールマガジン、ステップメールがあります。
従来はメルマガのように、不特定多数のユーザーに配信する手法が主流でしたが、現在は、それぞれのユーザーの属性や関心、ライフスタイルなどに合わせ、適切な内容のメールを適切なタイミングで配信していく手法が主流となっています。
通信販売やECにおいても、メールマーケティングに注力するサイトが増えていますが、取り組みを始めたからと言って、すべてが成果に繋がるわけではありません。
成果に繋げるためには、効果的に活用することが重要なのです。
メールマーケティングの効果を最大化するためには、ただメールを送るだけではなく、さまざまな工夫をする必要があります。
その中でも、特に重要となるのがメールに付ける件名です。
メールの件名は、その内容をユーザーに知らせる重要な要素であり、本でいうタイトルのようなものです。
ユーザーは、メールを開封する前に、件名でどのような内容のメールなのかを確認し、興味をひかれたメールのみを開封するのです。
実際に、とある調査では、ユーザーの35%が件名でメールを開封するかどうかを判断するという結果が出ています。
それほど、メールの件名と言うのは、メールマーケティングにとって重要なものなのです。
実際に、メールに件名を付ける際に注意しなければならないのは、ユーザーの印象に残りやすい件名を付けるということです。
受信されたメールは、受信箱に何通も並べられて表示されます。
多くのユーザーは、それらのメールの件名をざっと流し見て、読む必要があるかどうかを判断するわけです。
この状況で、ユーザーの目を強く引き付けるためには、いくつかのポイントに注意し件名を付ける必要があります。
そのポイントとして、まず挙げられるのが、文字だけの情報ではなく、絵文字や記号、感嘆符、疑問符を使用して訴求するということです。
件名に絵文字を使用しているケースは少ないようですが、使用した結果、開封率が50%以上高くなったというサイトも存在しています。
サイトによっては、絵文字を使用するのは抵抗があるかもしれませんが、一瞬で視覚に訴えるには、絵や記号と言うのは非常に効果的なのです。
また、感嘆符、疑問符を入れることも有効な方法です。
感嘆符(!マーク)はそもそも、感情の高ぶりを表しているため、それを見るユーザーの感情も高ぶらせる効果があります。
疑問符(?マーク)は、件名を質問形式にする場合に使用し、これを利用してユーザーに問いかけるような件名とすることで、関心を引きつけることができるのです。
次のポイントとして挙げられるのは、冒頭にインパクトのある言葉を置くということです。
前述のように、ユーザーは件名を流し見ているわけですから、件名のすべてを読んではいません。
件名の冒頭の数文字をパッと見て、見るべきかどうかを判断しているのです。
基本的に、人が一目で処理できる文字数は14文字程度と言われていますので、強く訴求したい言葉をこの14文字以内に置くことが大切です。
ただし、その言葉は必ず内容と関連のあるものでなければいけません。
内容に関連のない言葉を選択してしまうと、内容を読んだユーザーに不信感を与える恐れがありますし、次回からのメールを開封してもらえなくなるということも考えられますので注意が必要です。
次に挙げられるポイントは、件名に顧客の名前を入れるということです。
人は誰でも特別扱いされることを好むものです。
そのため、件名に顧客の名前を入れ、不特定多数のユーザーに宛てたメールではなく、その顧客だけに特別に送られたメールのように思ってもらうことが重要なのです。
この工夫は、多くのサイトが行っているものですが、名前を入れない場合と比べて、明らかに開封率が高くなると言われています。
最後に挙げるポイントは、件名に、意外性、緊急性を持たせると言うことです。
意外性と言うのは、ユーザーが見たときに「これは何だろう?」「どういう意味だろう?」と感じさせることであり、そのような言葉を入れることで、ユーザーの関心を高めることができるのです。
緊急性と言うのは、ユーザーがメールをすぐに開封したくなるように感じさせることで、具体的には「今だけ!限定!」「本日限りです!」と言うような言葉で、ユーザーの心理を煽るのです。
メールの開封率は、送信後1~2時間程度でピークを迎えると言われています。
つまり、1~2時間の間に開封してもらえないと、開封率はどんどん低下していってしまうのです。
そのため、緊急性のある言葉を使用し、今すぐメールを開封しなければならないという意識を、ユーザーに持たせなければならないのです。
メールマーケティングは、比較的コストをかけずに始めることができるため、取り組みやすい施策ではありますが、簡単に効果が出るわけではありません。
ただ単にメールを送ったからと言って、ユーザーが必ずそれを読んでくれるわけではないのです。
メールの開封率と言うのは、思っているよりも低く、開封もされずに忘れ去られてしまうメールがほとんどなのです。
その開封率を上げるために重要となるのが、今回説明したメールの件名です。
ユーザーにメールを開封してもらうためには、件名にあらゆる工夫をし、ユーザーの興味を引くことが大切なのです。