ネットショップ開業時、よくある4つの失敗と要因例
今の時代、企業だけでなく個人でも気軽に商品を販売することができるようになってきました、テレビなどでネット通販で大きく成功している起業家の方などがでてきているので、販売する人の数が大きく増加をしています。
その流れから、新しい商品販売の手法として、「ネットショップ」を選択する方も非常に多く、ネットショップを開業して自分が選定した商品を販売し、売り上げを求めたい、と思う方が非常に多いことでしょう。
ネットショップというのは気軽に始められるという意味では確かに非常に優れたツールであると言えると思います。
ネットショップを開設イメージとしては、あまりコストをかけずに、商品がどんどん売れていくというようなことがあるかと思いますが、実際はそうではありません、もしコストをかけずに商品が飛ぶように売れていくようであれば誰もがスタートしていますよね。
初心者がネットショップを運営する場合、開業時に多くの失敗を重ねてしまって、その結果運営を辞めてしまう、というケースも非常に多いのです。
そこで今回は、ネットショップ開業時、よくある4つの失敗とそれを踏まえた要因例をご紹介していきたいと思います。
これからネットショップを開業しようと思われている方や、ネットショップの運営にご興味のある方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
失敗要因1:集客方法を考えていない
ネットショップ開業してから、自然と商品が売れるようになっていく、と思ってはいませんか?
世の中にはサイトが数十億という数が存在していて、まずはお店を開いたというのを知っていただけなければ商品というのは売れません、これは当たり前の話ですが、ほとんどの方ができていないのです。
実際は、ネットショップを開業してから、商品を販売するための「集客」に力を入れなければいけないことを忘れてはいけません。
集客方法を全く考えていないとなると、ネットショップの運営を続けていくにはかなり厳しい状況になるでしょう。
売れているショップは検索対策などにしっかりと時間とお金をかけてきちんと自社の商品を買ってもらえるように検索対策をしているのです、えー検索対策ってどうやるのって思っている方はまずそこからスタートをしなければならないということです。
まずは、自社サイトの訪問者数を無料解析ツール等を用いて調べ、訪問者数を把握し、集客の目標設定を行いましょう。
自社が目標とする売り上げを達成するには、どれくらいの集客が必要なのか、理解しておかなければなりません。
低コストで集客をすることができる「ブログ」や「SNS」をいかに有効活用するのか、ということが非常に重要になってきます。
ただ今の時代は、ブログだけで集客をするというのは非常に難しい時代になっており、広告運用などを覚えてアクセスを呼び込むのがいいといわれています。
失敗要因2:リピーターについて施策を行っていない
ネットショップを運営していく上で、「リピーター」の存在は必要不可欠です。
特に個人運営でのリピーターは、そのショップのファンとも言える存在ですので、リピーター施策を行うのは当然なのです。
新規顧客をターゲットとするには、それなりの広告費用を考慮しなければなりませんし、毎度すべてを新規顧客をターゲットとするにはかなりの労力を費やしてしまいます。
ですが、リピーターであれば、一度自社の商品を購入しその使用感を分かっているので、商品購入促進をしやすいのです。
また、新規顧客に比べて広告費用もかかることはないので、売り上げを上げていこうと思うのであれば、リピーター施策をしっかりと考案し、実践していくことがポイントとなります。
常に新規の顧客を開拓するというのは非常に難しいというのをしっかり理解する必要があるのです、新規の顧客を常に相手にビジネスをするのでは利益率が全く違ってくるのです。
優良顧客をいかに多く持っているか、これがネットショップが生き残っていくためには必要不可欠であり、実際に多くの成功しているネット通販企業はリピート施策に力を注いでいます、いかに多くのファンを獲得するかこれに注力する必要があります。
失敗要因3:在庫を多く抱え過ぎた
特に初心者にありがちな要因例として、「商品在庫を多く抱え過ぎる」ということがあります。
「在庫を補充していくのも面倒だし、一度に大量に入荷しておいて、多ければ多いほど安心」と、思ってしまいますが、そういうわけではありません。
商品在庫自体はお金を生み出すことはありませんし、保管場所には費用がかかるケースが多くあります。
また、過剰在庫は仕入れ資金への影響を与え経営を圧迫する恐れがあります。
在庫として保管している商品は、個人や企業の「資産」です。
ですので、その商品を販売し、売れない限りは売り上げに計上することはできません。
商品のままではお金を生み出すわけではありませんし、倉庫など保管費用もかかってしまいます、商品に使用期限などがある商品であれば、使えなくなってしまうことも十分にありえますし、保管しているだけで経費が掛かってしまうのです。
しっかりとした販売予測を立て、必要な在庫量を把握しておくことが重要なのです。
失敗要因4:粗利益率の低い商品を販売している
商品を販売する際に、粗利益率をしっかりと把握していなければなりません。
商品が売れているにも関わらず、なかなか売り上げが伸びない、と悩まれている場合には、粗利益率が低い商品を販売している場合が多いのです。
ネットショップを運営し続けるには、粗利益率の高い商品を取り扱うことが重要です。
どれだけ数を裁ける商品であっても、どれだけ販売単価が高い商品であっても、販売することが楽な商品であっても粗利益が低いのであれば、商品を売る意味がありません。
同じような商品単価の商品であっても、粗利益率が高いか低いかによって、最終的に残る利益が大きく違ってきます。
平均的に見ると、粗利益率が20%を割ってしまう商品であれば販売しないほうが良いと考え、できれば粗利益率が50%以上ある商品を販売できれば良いですね。
粗利がそもそも高いものでないとネットショップで生存し続けるのは難しいといわれているのは、薄利商品の場合には値段競争に巻き込まれる可能性が非常に高くなっているということです。
薄利多売の商品の場合には、世の中に商品が溢れかえってしまっていますので、今の時代にメルカリやヤフオクなど中古で個人間売買が盛んになってしまうことでものはさらに安くなければ売れないという悪循環に陥ってしまうのです。
まとめ
以上、ネットショップ開業時、よくある4つの失敗とそれをふまえた要因例についてお話させていただきました。
このように、ネットショップは誰でも手軽に始めることが出来るという大きなメリットがある反面、思わぬところで足をすくわれてしまい、大きな失敗へと繋がる場合が多いのです。
自社がどれだけの利益や売り上げを目標とするのか、ということを事前にしっかりと計画し、そこに向かうにはどうしたら良いのか、ということをしっかり考えた上で、慎重に運営を進めていきましょう。
ネットショップの運営に疑問を持たれている方は、まずこの失敗要因例を基に、成功へと導いて下さいね。