ECサイト市場は年々拡大化し、利用者も年々増加しています。
しかし、利用者が増えているにも関わらず思ったほど売上が上がらないと言うサイトも多く見られます。
さらには、同じような商品を取り扱っている他のサイトは売れているのに、全く売れないと言うケースもあるようです。
この商品が売れないと言うことには必ず何か原因があり、この原因を把握し、売れる商品にしていくことが大切です。
売れない商品、売れる商品の違いについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
ある商品の売り上げを上げたい時に、ECサイトの運営者は価格を下げる、広告を出す、販促キャンペーンを行うと言ったことを考えます。
しかし、その商品を購入する立場であるユーザーが購入する動機は様々であり、価格が安ければ品質は関係ないと思うユーザーもいれば、例え高価でもできるだけ品質の良いもが欲しいと言うユーザーもおり、さらには見た目が良ければ良いと言うユーザーもいるのです。
このように、購買の動機はユーザーの数だけあるものであり、ECサイト側が打ち出す商品を売るための手立てはこのユーザーの購買動機と外れていることが多いと言うことが言えます。
どのような商品であっても、ECサイト側の思惑とユーザーの購買動機が合っていなければ、商品は売れないと言うことです。
つまり、これは、ユーザーのニーズに合わない商品は売れないと言うことであり、マーケティングの定義でもあります。
商品を売りたいのであれば、あくまでもユーザーの視点にたって、ユーザーが必要とするものを提供することが大切なのです。
売れない商品とはユーザーのニーズに合っていないと言うことなのですから、売れる商品とは、ユーザーのニーズに合った商品と言うことになります。
例えば、中高年世代では健康食品に関心が高く、その関連商品が売れますが、10代や20代の若い世代は健康食品に興味はなく、その商品を勧められたとしても購入に至ることはありません。
どんなに良い商品であっても、興味のない、ニーズに合わないユーザーにいくら商品を勧めても意味がないのです。
売れる商品にするには、その商品のターゲットを見極め、そのターゲット層が何を求めているのかを明確にすることが必要なのです。
ですから、ECサイトのターゲット層のニーズに合った商品であれば、価格を下げたり、大掛かりな広告を打つと言うようなことをしなくても売り上げが期待できると言うことになります。
また、売れている商品には、その商品を販売をしているECサイトや商品自体にファンが付いていることも大きな特徴です。
ECサイト自体にファンが多いと言うことは、リピーターが多いと言うことですから、ターゲット層のニーズに合わせた商品であれば売り上げを上げることが可能となります。
また、こういったリピーターが多いECサイトは、対応が良く、商品購入後のフォローなども充実しており、顧客満足度が高くユーザーの信頼を得ているサイトであると考えられます。
そのため、初めて購入するユーザーでも購入しやすく、さらにそのユーザーがリピーターになる可能性が高いのです。
さらに、売れている商品は、取り扱うECサイトが見やすく、使いやすいのも特徴です。
ユーザーはサイトが見にくい、使いにくいと言った理由で、簡単に離脱してしまうものですから、商品を売るためにはサイトを使いやすくすることも重要となるのです。
また、そのサイトのターゲット層に合わせたデザインであることも大切です。
中高年世代であれば、とにかく見やすく、分かりやすいことが重要となりますが、若い世代がターゲットであれば流行に合わせたデザインを取り入れることも必要です。
商品がどのような商品であっても、サイトが使いにくいために売れないと言うこともよくあることなのです。
上記のように、商品が売れないからと言って、ほとんどの場合商品自体に問題があるわけではありません。
ユーザーのニーズに合っていないために売れないのですから、自身のECサイトのターゲット層はどのような商品を求めているのかを確認することが重要なのです。
例えば、アンケートや市場調査などを行い、ユーザーの声を直接聞くことも有効ですし、これまでの購買履歴から分析し、ニーズを洗い出していくことも効果があります。
実際にユーザーが購入しているのはどの商品なのか、どのような商品を避けるのかを洗い出し、売れている理由、売れていない理由を詳細に把握することが重要なのです。
こうすることで、売れない商品はどうして売れないのか、売れるにはどうしたら良いのかが見えてくるのです。
また、自身のサイト内におけるユーザーの動向だけでなく、市場全体の動きを把握することも重要です。
特に変動の大きい価格の相場には注意する必要があります。価格の相場は、季節や流行などで変動するものですから、相場関係のない価格で販売していると、ユーザーの信頼を得られなくなることがあります。
さらに、商品の販売方法にも流行と言うものがあります。
こういった新しい情報を日常的にリサーチし、販売に取り入れることが商品を売るためには必要なのです。
さらに、その商品に関する情報を詳細にユーザーに伝えることも必要です。
よくわからないものを好んで購入するユーザーはいませんから、商品がどういうもので、購入することでユーザーにどのようなメリットがあるのか、どういった効果があるのかなどを、分かりやすく提示することが大切なのです。
ユーザーは求める情報が提示されていなければ、商品がどのようなものかもわからないですし、ましてや購入することなどないのです。
商品を売りたいのであれば、商品の魅力をユーザーに知ってもらうことが重要なことなのです。
以上のように、商品が売れないからと言って、その多くは商品そのものに問題がある訳ではないのです。
自社サイトのユーザーのニーズに合っていないケースや商品の魅力を伝えきれていないケース、季節にあっていないケースなど様々な理由が考えられます。
この商品が売れない理由を把握し、改善することによって、売れない商品を売れる商品にすることができると言うことです。