ECサイトを運営していて、よく耳にする言葉に直帰率と言う言葉があります。これは、サイトを訪れたユーザーが、1ページのみを閲覧しただけで、すぐにサイトから離れてしまう割合を表し、ユーザーのサイト満足度を測る指標として良く用いられています。この直帰率は、割合が高い場合、ユーザーがサイトに満足していないということになりますので、それに対し何らかの改善が必要となるわけです。そこで今回の記事では、直帰率を改善する方法について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
検索エンジンやリスティング広告などを経由して、サイトを訪れるユーザーは、まずサイトのランディングページにアクセスします。
そして、このランディングページのみを見ただけで、ほかのページに移動することなくそのサイトから離脱してしまう、またページを閉じてしまうことを直帰と呼びます。
簡単に言うと、サイト内においてランディングページしか閲覧しなかった訪問のことが直帰であり、直帰率とは、直帰したユーザーの数を全体の訪問者の数で割ることで算出します。
直帰率は、必ずしも高いからいけないと言う訳ではありません。
サイトの目的が、特定の情報を開示することであり、その目的がランディングページのみで果たされているのなら何の問題もありません。
また、ECサイトであっても商品の閲覧から購入完了まですべてがそのページだけで完結するのであれば、こちらも何も問題はないわけです。
しかし、多くのサイトでは、ランディングページから移動しなければ、サイトの目的は果たせない状態であり、この場合、直帰率の高さが大きな問題となるのです。
ユーザーが直帰する理由として、まず挙げられるのは、ユーザーの思い描くイメージと、実際に訪れたサイトの内容が合致しないということです。
これは、ユーザーが検索したキーワードと実際のサイトの内容に大きな差異がある場合によく起こることです。
また、ユーザーが検索したキーワードとサイトの内容が合致していても、サイトの情報量が少なく、内容が充実していない場合も、ユーザーはすぐに離脱し、情報量の多いサイトに移行してしまいます。
次に挙げられる理由としては、サイト内の案内や誘導が分かりにくいと言うことがあります。
サイトを訪れたユーザーが、ランディングページに満足し、次に進もうとしても、サイト内の誘導が不十分であった場合、多くのユーザーはどこに進めばよいのかわからなくなってしまい離脱してしまうのです。
さらに、ページの表示に時間がかかりすぎてしまうことも、直帰の大きな原因となります。
ページ自体の容量が大きすぎるために表示が重くなってしまうことが原因ですが、多くのユーザーは表示が遅い場合、待ちきれずに離脱してしまうのです。
上記のように、ユーザーが直帰してしまうのには、複数の理由があります。
直帰率を改善するには、この理由の一つ一つを改善してくことが必要になります。
まず、ユーザーが直帰する一つ目の理由である、訪れるユーザーのイメージとサイト内容が合致しないという問題は、イメージと内容が合致するよう改善する必要があるわけです。
この場合、ユーザーがどのような検索キーワードで来訪するのかを考慮の上で、サイトのコンテンツ内容を明確にする、見出しやキャッチコピーなどを見直す、1つのページごとにテーマを設けると言った改善が必要です。
また、検索エンジンではなく、リスティングなどの広告からサイトを訪れている場合は、広告のキャッチコピー、説明文などの見直しが効果的です。
次に、サイトの内容が充実していないという問題は、どこのサイトでも載せているような情報ではなく、ユーザーにとって有益な情報を載せることで改善する必要があります。
サイトを訪れる価値のあるような情報を、ランディングページだけではなく、全てのページに載せることで、次のページ、また次のページと、ユーザーを誘導することが可能となります。
次に、内容ではなく、サイト内が分かりにくいために離脱しまうという問題は、サイト内の導線を改善することで解決していきます。
ユーザーがページを読み終わったときに、次のページ、または、関連したページに誘導する案内を、わかりやすく見やすい場所に表示するのです。
ランディングページだけでなく、サイトのすべてのページにおいて、行き止まりの状態を作り出さないことが重要です。
最後に、ページの表示に時間がかかるという問題ですが、これは技術的な問題であり、すぐに原因を探り改善する必要があります。
また、近年はPCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどの端末からのアクセスが増加しています。
そのため、それらの端末から閲覧した場合にもスムーズに表示されるように仕様を改善することが大切です。
サイトの直帰率が高くなるのは、ユーザーが自身にとって有益なサイトではないと判断したためです。
ですから、直帰率を改善するには、ユーザーにとって有益なサイトにすれば良いということです。
ユーザーの視点に立ち、自身のサイトに不足している情報は何か?どういった点が使いにくいのか?を考え、改善していくのです。
そして、ユーザーがもとめる情報を充実させ、ユーザーが使いやすい、利便性の高いサイトにしていくことで、結果として、直帰率を改善することが可能となるのです。