近年では、マーケティングのデジタル化が進み、インバウンドマーケティングやSEO対策などを中心としたマーケティングがさらに重要視されています。
それに伴い、WEBサイトの最適化を行う動きも加速し、自社サイトのリニューアルなどに踏み切るケースが増加しています。
しかし、サイトのリニューアルが必ずしも成功につながるわけではありません。サイト制作は非常に複雑な作業であり、失敗するケースも多いのです。
そこで今回の記事では、サイトリニューアルの失敗例について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
リニューアルの失敗例として、まず挙げられるのは、サイトのデザインなど見た目ばかりに気を取られ他のことがおろそかになってしまうケースです。
もちろん、流行に合わせたデザインなどを取り入れることは大切ですが、見た目より先に考えなくてはならないのは、サイトの根幹となる企画です。
見た目のデザインなどは、問題があるようならば途中であっても軌道修正することが可能ですし、また、運用しながらであっても変更していくことができます。
大切なのは、どのような目的でサイトをリニューアルするのか、リニューアルによってどのような成果を得たいと考えているのかということです。
この目的と成果の指標となる目標が明確になっていない場合、リニューアルを行っても意味がないのです。
せっかくリニューアルを行うのですから、事前にしっかりと企画を立て、入念な準備を行ってからリニューアルに臨むことが大切なのです。
また、デザインにとらわれすぎているケースでは、ユーザビリティが全く考えられていないということも失敗例の一つとして挙げることができます。
WEBサイトは、あくまでもサイトを訪れるユーザーが使いやすいように設計することが重要です。
それを無視してデザインを優先してしまえば、訪れたユーザーは、サイトが使いにくい、見にくい、わかりにくいと言った理由で離脱してしまいます。
また、サイト内が複雑で、整理されておらず、訪れたユーザーがどこに何があるのか分からないと言った場合も同様です。
そのような使いにくいサイトで商品を購入するユーザーは少ないですので、結果として成果につながる可能性は低くなってしまいます。
良いデザインとは、流行に乗ったデザインではなく、ユーザビリティが考えられた、ユーザーにとって良いデザインのことを指すのです。
次に挙げられるのは、リニューアルの方向性が定まっていないケースです。
これは、会社内の各部署がそれぞれ、自身の部署の要望を主張し、それをまとめることができないケースであり、このようなことが起こるのは、先ほどと同様に、会社としてリニューアルの目的、目標を明確にしていないことが大きな原因です。
まず根幹となる、目的と目標を明確にし社内で共有することが大切です。
リニューアルするだけですべてが改善するわけではないですので、何に重きを置いてリニューアルするのかをまず明確にすることが大切です。
また、自社サイトの問題点を明確にしないまま、リニューアルに踏み切ってしまうケースも失敗例として多く聞かれます。
これは、リニューアル前のサイトの問題点を分析せず、とにかくリニューアルすれば良いと考えていることが大きな原因です。
まず、サイトを解析し、どこに問題があったのか、何を改善したらよいのかということを明確にし、それらを改善できるように新しいサイトを構築していくことが大切なのです。
問題点が改善されていなければ、リニューアルを行ったからと言って何も解決はしないのです。
さらに、リニューアルの失敗例と仕上げられるのは、ターゲット設定を安易に変更したケースです。
そもそも、30代40代の女性顧客が多いにもかかわらず、20代女性も取り込みたいからと、安易にサイトの仕様を変更してしまえば、以前からの30代40代の女性顧客の顧客離れが起こる可能性が高くなります。
そしてこの場合、新しくターゲットとした20代女性を獲得できる保証はどこにもないのです。
新しい層のターゲットを獲得したいと考えるのは間違ったことではないですが、今までの顧客を手放しては意味がありません。
それでも、ターゲット層を切り替えたいのであれば、ターゲット層を変更したほうが売り上げが上がるという根拠が必要です。
以上のように、リニューアルを行って失敗したケースは数多くあります。
失敗した場合でも、問題点をしっかりと把握することができれば、運用を行いながら改善していくことは可能です。
しかし、せっかく時間や手間、コストをかけてリニューアルを行うのであれば、事前にしっかりと準備を行い、失敗に終わらせないようにすることが大切です。
サイトのリニューアルとは、リニューアルすることを目的とするのではなく、目的と目標を達成するためにリニューアルを行うことが重要なのです。