ECサイトで商品を購入すると、顧客はその商品が届くのを心待ちにしています。
そして、その商品が丁寧に梱包されて届けられたら、顧客の気分も良いですし、そのECサイトの印象も良くなります。
梱包にちょっとした工夫をするだけで、顧客満足度を上げることができるのです。
そこで今回の記事では、ユーザーの心をつかむ梱包方法について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
ECサイトを運営していく上で、重要なのは売り上げを上げることです。
そして、この売上を上げるために、多くのECサイトでは広告を出稿したり、販促活動を行ったりと集客に注力しています。
しかし、現在のEC市場は競合の増加により新規顧客の獲得が難しくなっているため、費用を掛けて集客を行っても、その費用に見合う成果はなかなか得られないと言うのが現状です。
また、集客ばかりに気をとられ、費用を掛けて獲得した顧客に対し、何も対策をとらずにいるECサイトも多く存在します。
そして、そういったサイトのほとんどが、せっかく獲得した顧客にも逃げられているのです。
このような状況に陥らないようにするためには、集客で得た顧客や既存の顧客が継続して購入をしてくれるように、顧客満足度を上げることが大切なのです。
顧客満足度を上げるためには様々な施策が考えられますが、まず大切なのが顧客の目線に立ち、またこのECサイトを利用したいと思わせるには何を行ったらよいのか考えることです。
ECサイトは、実店舗とは異なり、サイト側のスタッフと顧客が顔を合わせることはありませんし、電話での問い合わせなどがなければ直接会話をすることもありません。
そのため、実店舗のように接客で顧客の心をつかむと言うことはできないわけです。
そんなECサイトで顧客と唯一つながりを持てるのが、顧客が購入した商品を発送するときです。
顧客はECサイト側が用意した商品を、そのまま受け取る訳ですから、その際にできる限りの気配りをすることで顧客の心をつかむことが大切なのです。
仮に自身が実際にECサイトで買い物をしたと想定した場合、届けられた商品が段ボール箱に無造作に入れられているだけだったとしたら、そのECサイトで再度購入する可能性は低くなるはずです。
しかし、その商品が壊れないように丁寧に梱包されていたら、そのECサイトの評価は上がり、またこのECサイトで購入しようという気持ちになるはずです。
このように、梱包一つにも細かい気配りをすることで顧客の心をつかみ、顧客満足度を上げていくことが大切なのです。
実際に、顧客の心をつかむ梱包を行うために、どのような点に注意したらよいのかと言うと、まず、商品のサイズに合った箱を準備することが重要です。
商品のサイズに対して大きすぎる箱に入れて発送するサイトもありますが、開封した際に不快感を覚えるユーザーもいますので、サイズはできる限り合わせることが大切になります。
また、この箱にガムテープなどで封をする場合には、テープの両端を折り合わせ、剥がしやすくしておくのもユーザーから喜ばれる工夫の一つです。
さらに、環境に配慮してリサイクル段ボールを利用しているサイトもありますが、これは商品の種類によっては避けたほうが良い場合があります。
特に、食品や食に関する商品の場合は、新品の段ボールの使用が望ましいです。
これは、高額な商品の場合も同様ですが、高額な商品の場合、オリジナルの段ボール箱を用意するなど梱包にも高級感を持たせることが顧客満足度の向上に繋がります。
次に挙げられるのは、購入のお礼を手書きで同封すると言うことです。
プリントアウトしたメッセージは購入者全員に送っていると言う印象を与えますが、例え一言でも手書きのメッセージを添えると、顧客はわざわざ自分のためにメッセージを書いてくれたと喜びます。
顧客は特別扱いされることを喜ぶものですから、顧客それぞれに合わせた一言を添えるようにしましょう。
さらに、購入した商品に関連した商品などの試供品やお試し商品を同梱させるのも効果的です。
無料でもらえる試供品は顧客に喜ばれるだけでなく、次回の購入に繋げることも可能となりますので、顧客の嗜好や興味に関連した試供品を用意することが大切です。
この試供品と同様に、次回購入時に使用できる割引クーポンなどの同封もリピート購入に繋がる効果が期待できます。
また、商品カタログや新商品、おすすめ商品のお知らせなどを同封するのも良いでしょう。
梱包で顧客の心をつかむには、上記のような点に注意をして行うと良いですが、過剰な包装や大量のチラシの同封などは逆効果になります。
受け取った顧客が不快になるだけでなく、その後の処理にも困るような梱包は避けましょう。
あくまでも、商品の到着を楽しみにしている顧客が、開封するのが楽しくなるような梱包を心がけることが大切なのです。