今非常に注目を集めているビジネスモデルは、「サブスクリプションサービス」であると言えるでしょう。
大手企業を始め、今は次々とサブスクリプションを導入する企業が多くなってきています。
サブスクリプションとは、企業が提供するサービスを、ユーザーが月額定額料金を支払い、利用するサービスであり、従来の売り切り型ビジネスモデルとは異なり、顧客中心主義の考え方のビジネスモデルです。
「必要なときに、必要な人が利用する」というようなサービス展開をされていますので、基本的には買い取り型と比べると、サービス料金が安いこと、そして解約を希望した場合にはすぐに解約をすることができることが特徴でしょう。
今、デジタル領域や非デジタル領域を問わず、さまざまな商品やサービスがサブスクリプション化をしていますが、特に今電子書籍サブスクリプションに注目が集まっていることをご存知でしょうか。
そこで今回は、次に流行するサービスは「電子書籍サブスクリプション」だと言われる理由についてお話ししていきたいと思います。
今後サブスクリプションビジネスの展開を検討されている方、サブスクリプション商材をお探しの方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
サブスクリプションをここまで拡大させたのは、やはり動画を筆頭に、音楽や映画などのエンターテイメント業界でしょう。
いつでもどこにいても、手軽に自身の好きな動画や音楽を楽しむことができるということは、ユーザーにとって非常にメリットが大きいのです。
エンターテイメント業界にてサブスクリプションは大きな成功を納めているものの、「電子書籍」のサブスクリプションサービスに関しては、あまり人気が集まっていないようにも思いますよね。
ですが、この電子書籍サブスクリプションこそ、次世代のサブスクリプションとして今注目を集めているのです。
電子書籍が読み放題のサブスクリプションサービスと言えば、2013年に展開された「Oyster」、そして「Scribd」が知られているでしょう。
ですが、音楽サブスクリプションサービスや動画サブスクリプションサービスである、「Spotify」や「Netflix」と比較すると、そこまで大きな人気があるとは考えられませんよね。
動画サブスクリプションを独走しているAmazonでも、「Kindle Unlimited」が提供されていますが、登録者数は正式に公表されていませんが、音楽サブスクリプションや動画サブスクリプションと比較すると、10分の1程度のユーザー数だと予想されています。
電子書籍サブスクリプションが、サブスクリプション市場にて成功しにくいと考えられている理由は、大手出版社からの全面協力が得られていないことが挙げられるでしょう。
アメリカでは、「Big5」と呼ばれる5つの大手出版社が書籍市場を独占しているものの、出版社自体には著作権を保持していません。
著作権は著者にありますので、出版社自体が積極的にサブスクリプションサービスを展開できないようになっているのです。
もし大手出版社が、電子書籍サブスクリプションを展開したとしても、1つの出版社からの提供書籍数だけであれば、不十分なのです。
ですのでアメリカの場合は、Big5が協力し合い、立ち上がることが求められるのです。
上記のように説明しましたが、これらは今までの事例であり、今後は電子書籍サブスクリプションが流行すると考えられているのです。
なぜなら、今大手テック企業が電子書籍サブスクリプションに興味を持ち始めており、展開を検討しているのです。
たとえば、音楽サブスクリプションサービスを提供しているSpotifyは、Apple、Google、Amazonが競合になっているのですが、大手ポッドキャスト配信サービスとしてAppleの次に競争力を発揮しているので、電子書籍サブスクリプションを開始してもおかしくはありません。
そしてAppleは、2012年から電子書籍サブスクリプションを提供していますが、音楽サブスクリプションでは非常に大きな規模への拡大に成功していますので、電子書籍に力を入れ始めれば、市場を圧巻する可能性は多いにあるでしょう。
またWalmartは、Amazonに対抗するべく2018年よりカナダの電子書籍サービス「楽天Kobo」との連携を開始しています。
定額制サービス「Kobo Plus」をヨーロッパ諸国でローンチされているため、電子書籍サービス市場を拡大することが容易であると考えられるでしょう。
以上、次に流行するサービスは、「電子書籍サブスクリプション」だと言われる理由について、お話させていただきました。
電子書籍サブスクリプションは、まだ成功事例や利用ユーザーが少ないものの、サブスクリプション市場の拡大に伴い、確実にその規模は拡大しています。
いつ電子書籍サブスクリプションの波が来てもおかしくはない状況ですので、電子書籍サブスクリプションビジネスにご興味のある方は、ぜひ今後の動向にご注目下さい。