これまでのビジネスは、商品やサービスを提供するだけの一方通行の仕組みが一般的でした。
しかし、現代では、インターネットが広く普及したことにより、消費者のニーズは変化し、双方向性が求められるようになっています。
そして、これは、顧客重視を掲げるサブスクビジネスでは欠かせないものとなっているのです。
そこで今回の記事では、サブスクビジネスに欠かせない双方向性について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
双方向性とは、メディアの特性を表す言葉として良く用いられ、情報の流れが、発信者からの一方通行ではなく、情報の受け手からも何らかの働きかけができることを表しています。
これまでは、メディアと言えば、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌の4マスが主流であり、マスメディアと呼ばれていました。
そして、このマスメディアは、受け手に対し、一方的に情報を発信し、大多数の消費者に情報を届けることができると言うのが特権となっていたのです。
しかし、インターネットの登場により、これはマスメディアの特権ではなくなり、さらに、情報のやり取りが一方通行ではなく、受け手からも情報を発信することが可能となったのです。
この情報の発信者と受け手、双方のやり取りが双方向性なのです。
そして、この双方向性と言う言葉は、メディアの特性を表す言葉としてだけではなく、インターネットを通じた情報のやり取りを表す言葉となり、インターネットを活用したビジネスにも用いられるようになったのです。
その代表ともいえるのが、サブスクビジネスです。
サブスクビジネスは、インターネットを活用し、定められた料金でサービスを提供する仕組みのビジネスモデルです。
代表的なサービスが、音楽や動画などのデジタルコンテンツの配信サービスですが、現在ではモノを扱うサービスや飲食系のサービスなど様々なサービスが提供されています。
そのサブスクサービスの中で、求められているのが双方向性を取り入れたサービスです。
このサブスクのようなビジネスの場合の双方向性とは、サービスを提供する側から利用者へ一方的にアプローチをするのではなく、利用者側もサービスに対して簡単にアクセスが可能な状況のことを指しています。
これまでのビジネスでは、前述のメディアと同じように、提供する側から利用者への一方通行であることがほとんどでした。
従来、一般的であった売り切り型のビジネスの場合、商品やサービスを売ってしまえば、そこで両者の関係性は終わりとなっていたのです。
しかし、これもまたメディアの場合と同じように、インターネットが普及したことにより、提供者側だけではなく、利用者側からもアクセスすることが可能となり、双方向性のビジネスが求められるようになったのです。
その中でも、特にサブスクビジネスには、この双方向性が求められます。
その理由は、このビジネスが顧客を第一に考える顧客重視の姿勢が強く求められるビジネスであるからです。
それ故に、一方的なサービスの提供ではなく、顧客が自身の意思で自由に選択、行動できる双方向性であることが必要となるのです。
例えば、サービスの内容を変更したい場合には、自由にアクセスをして変更を行い、解約をしたい場合の手続きも簡潔に行えることが重要なのです。
実際に、顧客からの高い支持を得ている動画配信サービス「Netflix」では、サービスを利用する必要がなくなった場合には、ワンクリックと言う手軽さで解約を完結でき、再度サービスを利用したいと思った場合にもすぐに再登録できるシステムを構築しています。
このように、顧客が自身の意思で手軽にサービスを利用したり、内容の変更や休止、解約などを行える双方向性を取り入れることが、サブスクビジネスには欠かせないことであるのです。
また、双方向のコミュニケーションもサブスクビジネスには欠かせないことです。
先ほども述べたように、従来の売り切り型の場合、売ってしまえばそこで関係は終わりとなり、コミュニケーションが生まれることはありませんでした。
しかし、サブスクビジネスは、継続して利用してもらうために、積極的にコミュニケーションをとる必要があるのです。提供者側からはもちろんですが、利用者からも積極的に働きかけてもらい、それを基に、サービスを改善していくことがサブスクビジネスにとって大切なことなのです。
現代は、スマートフォンが普及し、インターネットがさらに身近なものとなったことで、様々なことが、これまでとは大きく変化しています。そして、それに伴い、消費者の意識も大きく変化し、ニーズもこれまでとは変わっているのです。その中で、求められるようになったのが、今回説明した双方向性です。これまでのような一方通行のやり取りではなく、利用する側が自身の意思で自由に行動できることが、サブスクビジネスのような、これからのビジネスには強く求められているのです。