今、若い世代を中心に、サブスクリプションサービスの需要が年々高まってきています。
サブスクリプションビジネスの拡大当初、音楽や動画などのデジタル商材こそ、サブスクリプションビジネスと相性が良いと考えられていたのですが、最近ではファッションアイテムや美容室、車業界までもサブスクリプションサービスの提供を始めており、サブスクリプションサービスとして提供できない業種は無い、とまでも考えられているのです。
そして今、特に注目を集めているサブスクリプションサービスはペットサロンです。
ペットのトリミングサービスをサブスクリプションとして提供することも、今では例外ではなく、都心を中心に少しずつ増えていることをご存知でしょうか。
ペットサロンを運営している方であれば、サブスクリプションビジネスとしてサービスを提供しようか、と考えられている方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、ペットサロンんいサブスクリプションビジネスを導入する前に決めるべきことについて、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後自社ペットサロンでサブスクリプションサービスを提供したいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
そもそもどの業種においても、今の時代は顧客の固定化を図りたいと思っているでしょう。
ここ数年でSNSやインターネットが普及し、従来までよりも顧客に対し、はるかに多い情報を届けることができ、顧客が店舗やサービスを比較し検討することも簡単になっているのです。
顧客の固定化ができなければ、他店との競争に巻き込まれてしまいますので、サブスクリプションを導入し、顧客に利用してもらい、その間にスタッフとの信頼関係を築くように努めるべきなのです。
実際、ペットサロンにサブスクリプションサービスを導入している店舗は少ないのですが、サブスクリプションサービスとして提供している内容は、
定額料金を支払うことで3ヶ月間は何度でもシャンプー可能 1ヵ月間すべてのトリミングメニュー利用し放題 サブスクリプション利用者は、追加料金発生なし 多頭飼いのトリミングがお得 爪切りなどの単品メニューがお得に自由に組み合わせることができる
などです。
一見トリマーの仕事量が増えてしまうのでは、と思いますが、実際毎日カットの為に来店される顧客は少なく、部分カットの利用に関してはそこまで大きな負担にはならないでしょう。
サブスクリプションビジネスを導入する際、顧客は料金を先払いしなければなりませんので、顧客に不安要素を与えたり、誤解を招くことがないよう、まずは事前にルールを決めておき、書面やWebサイト上で顧客と情報共有を行いましょう。
決めるべきことは、
有効期限・利用期間(GWや年末年始などの長期休暇などの対象期間について) 利用回数の制限や上限(ペットに負担を与えないような具体的な利用回数や間隔) 返金やキャンセルの条件(顧客自身の都合や引っ越し、ペットの病気など、もし有効期間が残った場合の対処法) 予約の取り方(週末や連休など顧客の希望通りの予定で予約を取れない場合の対処法) 追加料金の有無(毛玉や抜け毛が多い場合の追加料金について) 指名の可否(トリマーの指名をすることは可能なのか、可能な場合はそのトリマーが不在時の対応はどうするのか)
ということでしょう。
これは最低限決めるべきことですが、今は美容室やネイルサロンなど、サロン型ビジネスでもサブスクリプションビジネスを導入する事例が多くなっていますので、それらの仕組みを参考に自店のルールを設けると、スムーズに進めることができますのですおすすめです。
ペットサロンにサブスクリプションビジネスを導入することで、やはり
顧客にとって、先に支払いが済んでいる場合は、いつでも気軽に来店することができ、安心感を持ってもらうことができれば、リピート利用にも期待することができるでしょう。
また、売り上げの見通しがしやすくなりますので、安心して日々の仕事に取り組むことができます。
その一方でのデメリットは、
でしょう。
基本的にサブスクリプションビジネスは、顧客に料金を先払いしてもらいますので、当然その料金に見合ったサービスを提供しなければなりませんので、クレームも受けやすくなるでしょう。
予めどのようなクレームがあるか、ということを予想し、対応策を考えておくことも大切です。
以上、ペットサロンにサブスクリプションビジネスを導入する前に決めるべきことについてお話させていただきました。
サブスクリプション市場は今後もさらに拡大することが予想されますので、ペットサロンも例外ではありません。
今、ペットサロンを経営されている方は、ぜひこの記事を参考に、サブスクリプションサービスとして提供することを検討されてみてはいかがでしょうか。