D2Cビジネスにおける国内の成功事例とは

D2Cビジネスは、近年国内でも非常に注目を集めているビジネス形態になります。

今までは、一つの商品を販売するにあたり、様々な企業の介入があって成り立っていましたが、D2Cビジネスの場合、全て自社企業内で完結することが出来ると言う点が非常にメリットが大きいため、注目されるようになりました。

また、その他にもデジタルマーケティングの整備がなされ、企業が直接顧客やユーザーにアプローチすることが可能になったという背景もD2Cビジネスを加速させている要因の一つだと思います。

D2Cビジネス自体は、新しいビジネス形態ではありませんが、現在のデジタルを駆使している世界では非常に相性が良いのが特徴の一つです。

そこで今回は、D2Cビジネスで実際に成功している国内企業の成功事例をいくつかご紹介していきたいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

成功事例その1:ALL YOURS

「ALL YOURS(オールユアーズ)」は、日常で起こりうる小さな問題を解決することが出来る商品を多く販売しています。

主力はアパレルで、急な雨に降られても濡れないパーカーや、衣服を着用する上で起こりうる様々なストレスを軽減させてくれるような商品を販売している企業です。

そんな「ALL YOURS(オールユアーズ)」もD2Cビジネスを展開しており、自社内で製造から販売まで全て手掛けています。

また、「ALL YOURS(オールユアーズ)」はイベントなどを積極的に開催しており、顧客に実際に商品を手に取ってもらい体験してもらうことで、消費者と一緒にブランディングを行っているのもD2Cビジネスが成功している要因の一つだと思います。

成功事例その2:Minimal(ミニマル)

「Minimal(ミニマル)」は、クラフトチョコレートメーカーになります。

一般的にチョコレートを使用する商品は、商社・加工業者・運搬業者・小売店など様々な企業が介入しているケースが多いですが、「Minimal(ミニマル)」は、原料のカカオ豆からチョコレートの製造まで全て自社で完結しています。

また、「Minimal(ミニマル)」は実店舗での試食をすることも可能で、実店舗を訪れると商品開発の背景なども詳しく説明してくれるため、消費者の感情移入もしやすくなります。

このように消費者の反応を直接確認する事で、新たな商品開発へのヒントを得て、より顧客のニーズに沿った商品を販売することが出来るようになっています。

その他にも、実店舗では定期的にワークショップも開催されており、より顧客との距離が近い企業として、認知されているためD2Cビジネスにおいて成功している企業と言えると思います。

成功事例3:BULK HOMME(バルクオム)

「BULKHOMME(バルクオム)」は、メンズコスメブランドになります。

主にオンラインでの定期購入型ビジネスを展開している企業で、もちろん扱っている商品は全て自社内で完結している商品になります。

「BULKHOMME(バルクオム)」がD2Cビジネスで最も力を入れているのが、ブランディング型PRで、有名人をアンバサダーに起用しています。

また、SNSを活用したPR戦略も非常に上手で、メンズ化粧品の中では公式オンラインサイトの利用者は、5万人を突破しており、男性からの支持が非常に高いことが分かります。

まとめ

今回は、D2Cビジネスにおける国内の成功事例として3つの企業をご紹介してきました。

D2Cビジネスで成功している企業は、上記で紹介している3社も含めて、消費者との距離が近い(消費者と共にブランディングをしている)と言った共通点があります。

イベントなどで商品を実際に手に取ってもらって体験してもらったり、試食や試飲などをしてもらったり、実際にサンプルなどを配布して効果を実感してもらったりと、様々な方法を使って、利用者にアプローチをしています。

デジタルが発達した現代だからこそ、顧客との距離をいかに近づけることが出来るか、また顧客のニーズをどのくらい拾うことが出来るかが、D2Cビジネスにおいては非常に重要になってきます。

また、顧客とのコミュニケーションはもちろんながら、SNSなどを活用し積極的に消費者のためになるような情報を配信することも、企業そのもののファンを獲得するために非常に重要なアプローチになります。

ですので、D2Cビジネスを成功させたいと思うのであれば、企業側の目線ではなく、どういったニーズがあるのかをしっかりと調べると同時にマーケティング調査なども行い、現在の市場状況などをしっかりと把握した上で、顧客目線に立って商品の開発・改良を行っていくことをおすすめします。